鳥山石燕著の妖怪画集『百器徒然袋』に記載される妖怪の一種。
女官風の衣装を身に纏い、大きな袋(宿直袋)を担いだ貉の化け物で、水木大御所の解説によれば、美しい女性に化けたり、人に取り憑いて何日か付き会った後、頃合いを見計らって正体を現すと、夜中に財産を盗み出してその大きな袋に詰め込み消え去ってしまうといわれている。
尚、一見すると貉の化けた妖怪のようだが、記載されている書物には数多くの付喪神が掲載されている事から、この袋狢も貉が本体ではなく、その大きな袋こそが妖怪の本体であるという説も存在している。