レンス
れんす
はじめに
一次創作のオリジナルキャラもpixiv上では存在するようですが、こちらではグランブルーファンタジーの同名人物を取り扱うものとします。
概要
CV:土田大
イベント「山駆ける少女〜幻の味覚を求めて〜」にて初登場したNPC。
「かつて剣聖の卵と呼ばれた男」を自称する一流の剣士であり、癖のある栗毛とエルーン族にしては珍しくしっかり着込んでいるのが特徴的な男性。
「物心ついたときから全空征服を夢見て25年」「三十手前」とあるので28、9歳くらいと思われる。もう若くないことを自覚しているようで、20代にも関わらずファラにはたびたびおっさん呼ばわりされているが特に気にする様子はない。
人物
全空征服なる壮大な野望を掲げて悪事を企む「札付きのワル」である……はずなのだが、言動からどうにも人の好さが隠し切れておらず、また頭の方も宜しくないため、数々の企みは失敗に終わっている。悪ぶっている割に大きな悪行を働くだけの素質がなく、チンケな小悪党に収まってしまっているのが実情である。
そんな体たらくとは裏腹に剣の腕は本物であり、その実力は主人公と打ち合ってあわや打ち負かすかというところまで追いつめるほど。得物はショーテルの二刀流であり、電光石火のスピードが持ち味。
それもそのはず、実は全空に名を轟かせた剣聖ヨダルラーハの門下生であり、かつては彼の下で剣の修行に励んでいた。彼の使う技には「十起・改式」「俺流百承」「万結億刃」といった、師の技に由来する名前が付けられている。
師匠に説教されて改心したのちは、主人公達の兄貴分として手を貸してくれるようになる。師匠であるヨダルラーハのこともなんだかんだで慕っており、ヨダ爺もレンスを可愛がっているようだ。
根はいたって素直で、疑うことを知らない善良な性格。やはりというか嘘や隠し事は下手くそであり、後ろめたさからくる顔色の悪さを指摘された際には「朝食がパンだったから色が移った」という衝撃の言い訳をかましたことがある。
利き腕を怪我し剣の道を断たれても恨み言ひとつ言わず「剣さえ握れれば」と悔しがるのみ。修行の成果か彼本来の気質か、怨恨の念に囚われない強く清い心根を持っているようだ。
修行時代は気弱な性格だったようで、門下生の中では実力もあまりなかった様子。
その一方で他の弟子達を唆し堕落させた筆頭弟子については、剣の才を尊敬はすれどかけられた甘言はあっさり跳ねのけている。ズルせず地道に修行を重ねる姿勢は当の筆頭弟子にも高く評価されており、彼の愚直なまでの善良さや生真面目さは誰でも持てるものではないことがわかる。
今どき珍しい歯が光るタイプのハンサムボーイ。また食い物に縁がある男でもあり、主人公の前に現れる時によく腹を空かせていたり、キノコを探していたり釣りが上手かったり屋台を営んだりしている。
活躍
※ネタバレあり
山駆ける少女〜幻の味覚を求めて〜
全空征服をもくろむレンスは、一本で騎空挺が買えるほどの値が付くという幻の「黄金アマツタケ」を求めて仲間たちとともにフェアタイル島を訪れていた。
山の案内人を雇い山をさまよっていたが、人知れずファラの修行に巻き込まれたり、レンス一行がアマツタケの穴場を知っているヨダルラーハの仲間だと勘違いした山の案内人に殺されかけたりと散々な目に遭う(レンス一行よりフェアタイル島の住民の方が余程極悪である)。
結局黄金アマツタケを手に入れることは叶わず、仲間たちとボヤいていたところをヨダルラーハに発見される。
ワルは向いていないと指摘された上で、「全空を統べたいというなら悪名ではなく善い方の名を轟かせ」と諭される。師匠の説教に心打たれたレンスは、仲間たちとともに改心することを決意するのだった。
同イベントの後日談を描いたファラのフェイトエピソードにも登場する。一計を案じ住民から主人公達とファラの持つ黄金アマツタケを守ったのち、頼み込んで黄金アマツタケを一口もらったらしい。
よかったね。
『鉛白の剣鬼』ヨダルラーハのフェイトエピソード
ヨダルラーハや主人公達と再会したレンス一行。改心したレンスは修行をやり直しつつ、仲間達と共に善行を重ねる日々を送っていた(話を聞く限りどうみても騙されているが……)。
街で起こった辻斬り事件の犯人がヨダルラーハのかつての弟子らしい(レンスの兄弟子にあたる)と知り、共に犯人の足取りを追うことになる。
結果として、辻斬り事件の犯人である兄弟子達はかつての師匠に説教され出頭を決意するのだが、その瞬間に黒幕であるヨダルラーハの筆頭弟子、グレイスの手により、目の前で惨殺されてしまう。
さらにグレイスは主人公達をその手に掛けようと襲い掛かってくる。どこから飛んでくるか見えない即死級の攻撃に戸惑いつつもルリアとビィを守ろうとする主人公だったが、その前に彼ら共々レンスの腕の中に庇われる。ヨダルラーハがグレイスの後を追うものの、彼女は既に悠々と立ち去った後であった。
主人公達を庇った結果、レンスは利き腕を負傷し二度と剣を握れなくなってしまう。努めて明るく振る舞うレンスだったが、やはりショックは隠しきれないようで思わず涙を零す。
失意の中、今度こそグレイスを殺すと決意し白装束を身にまとって現れたヨダルラーハを目にして、レンスは主人公に「ジジイが自分の命を犠牲にしようとしたら止めてくれ」と頼むのだった。
STAY_MOON
屋台の店主として主人公達に焼豚丼を振る舞っていたところ、組織の封印武器の契約者候補グウィンと偶然知り合う。稽古をつけてもらうべくヨダルラーハを探していることを知るが、彼は仇敵を追うために少々殺気立っており、レンスはそんな師に代わりグウィンの稽古をつけると申し出る。
ファラに心配されつつも仮にも組織の封印武器の契約者候補であるグウィンを利き腕が使えない状態で軽くあしらい息さえ切らせていないなど、実力は衰えていない様子。
その後、街中に突如現れた筆頭弟子グレイスと対面し、グレイスと彼女を追って森の中に消えたヨダルラーハを主人公と共に追いかけることになる。
追いかけてはきたものの、グレイスの操るワイヤーには組織の兵たちによる一斉掃射すら歯が立たず、唯一グレイスと対等に渡り合えるヨダルラーハ頼みの状況であった。それでも各々が自分にできることを為そうとする中、戦う術を持たないレンスは二人の戦いを刮目する。
ところが状況は一変、グレイスがヨダルラーハに組織の兵士達を庇わせる形で深手を負わせることに成功してしまう。
師の危機を目の当たりにしたレンスはなんと単身駆け出し、負傷したヨダルラーハを背負いグレイスの前に立ちふさがる。対処困難な単分子ワイヤーが迫る絶体絶命の窮地で、利き手を封じられたレンスに何ができるのか……?
かつてのヘッポコぶりからは想像もつかない九死一生の逆転劇は、ぜひ自分の目で確認してほしい。
ぐらぶるっ!の1767話では似たようなシチュエーションで、グレイス対策を知りうる人物としてローアインを連れてくるのだが……こちらの顛末も自分の目で確かめていただきたい。