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逆転検事2

ぎゃくてんけんじつー

逆転裁判シリーズのスピンオフ第2弾。軽めのファンディスク的なものから1つのゲームソフトに発展した前作と違い、本作は最初から本格アドベンチャーを想定して作られた。 キャッチコピーは「かつてない逆境。かつてない逆転。」

「ヤタガラス事件」から数日後、犯罪者の撲滅を公約に掲げ支持を集めている西凰民国大統領が来日。「ひょうたん湖公園」での演説は大きな盛り上がりを見せていた。

しかし、突如鳴り響く銃声に雰囲気は一変。会場は逃げ惑う人々で大混乱に。

その混乱の中、声が響く。「御剣検事を呼べ! この事件を解決できるのは彼しかいない!」

かくして検事・御剣怜侍は再び難事件に挑むことになった。

本作の特徴

新システム・「ロジック・チェス」

渋る相手から言葉巧みに証言を引き出すシステム(『逆転裁判』シリーズの「サイコ・ロック」にあたる)。攻めるばかりでなく時には相手の様子を見つつ隙を探る、言葉のカケヒキが重要となる。

現段階でシリーズ最長のシナリオ

前作と同様の5話構成だが、とにかく長い。1話ごとの密度が異常に濃い。

特に「過去」と「現在」が密接に関わり合い、伏線が消化されていくさまは見事。事件以外にも「成長劇」「絆」「信頼」「受け継がれる意志」など見所が多い。

本作にはストーリー全体を通してある「テーマ」が存在する。登場人物はいずれもその「テーマ」に関わる問題を抱えており、彼らがその問題にどのように向き合っていったのかが事件の背景・伏線として重要な意味を持つ。

評価点

調査場面のキャラクタードットには描き直されているものもあり、前作以上に動きや表情に磨きがかかっている。「ぬすみちゃん」のデザインもより近未来的なものに進化している。

新規キャラクターはアクションにも言動にも個性づけがなされている。また、二転三転するシナリオ展開と並行して登場人物の「印象の逆転」も多く見られた。

逆転裁判』シリーズのゲストは前作とは別の人物が登場。証人や対決相手としてストーリーに関わってくるが、過去作の内容など深いところまでは切り込ませないよう適度に抑えられている。

登場人物

主要な登場人物はほぼ逆転検事1と共通なので、そちらを参照。

その他詳細は逆転裁判・逆転検事シリーズキャラクター一覧を参照されたし。

主要用語説明

西鳳民国

前作にも登場した狼士龍国際捜査官の出身地。

同国を騒がせていた偽札事件の解決に日本の検事局が貢献したことを受け、

王帝君大統領が来日する。

拘置所・刑務所

逆転裁判シリーズでも被告人との面会が行われていた場所だが、

その内部が紹介されるのは今回が初めてである。

拘置所と刑務所とが同じ敷地内にあるのが特徴。

御剣法律事務所

主人公御剣怜侍の父である御剣信弁護士が所長を務めていた法律事務所。

今は弟子の信楽盾之弁護士が所長として運営を続けている。

信楽弁護士は敏腕と定評があり、「来る者は拒まない」幅広い依頼を受けつける。

タチミ・サーカス

逆転裁判2でも登場したサーカス。

経営形態が会社組織に改められており、猛獣使いのミリカも課長となっている。

IS-7号事件

2000年クリスマスイブに『ダンス・スィーツ』出演者の天海一誠が逮捕された事件。

容疑は天海邸で開かれていた「お菓子コンテスト」にて、

参加者の氷堂伊作が殺害されたことについて。

後にDL-6号事件で命を落とす御剣信弁護士が、最後に担当した事件といわれる。

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