「組み上げる時間にしましょうっ」
プロフィール
人物像
灰桃髪の少女。一人称は「俺様」。記憶喪失で、左目に眼帯を付けている。悪戯好きで、何を考えているのかわからない。
出自も不明で年齢も14歳となっているが実際のところは年齢さえも不明である。本人の記憶も4年前から喪失していてよくわかっていない。
記憶喪失だが一度見たものは正確に記憶し模造品を見分けがつかない精度で作り上げるほどの記憶力を持つ。また、爆弾やトラップなどを創作する技術がかなり高く発明品は共和国の水準を越していると言われている。
本人は身長が伸びないことを気にしており、部屋のハンモックにコウモリの様に逆立ち状態で睡眠をとっている。
自室にも発明品や罠などの大量の危険物があり、足の踏み場に迷うほど、当初は部屋は角部屋ではなかったものの騒音による他のメンバーの苦情が絶えなかったことから部屋が変更されている。
基本アネットのいたずらには不幸の匂いを感じとるエルナが餌食となっている。リリィも屍討伐のミッションで不在中に爆弾で自室を破壊される被害に遭っており、アネットのいたずらによる被害はかなり大きい。
見つめ合うだけで相手の心を読むことができるティアが心の中を読もうとすると謎の危機感を感じたり、中を読んだところ、「身長を伸ばしたい」という願望だけで5歳児の子供の心を見たような感じで空っぽだった。
過去(ネタバレあり)
発端は屍捕縛のミッションの後の休暇のとき、ホテルのプールにマティルダと名乗る女性が現れたことがきっかけとなる。マティルダはアネットの母親で隣国のライラット王国の技術者で重機器メーカーの従業員だという。しかし実際はモニカの調べによって帝国のスパイであることが判明する。実際に窃盗犯を複数名爆破で殺害している。
マティルダの話によると本人が大事にしているというコバルトブルーの工具箱でアネットを何度も殴打し、結果アネットは記憶を失ったという。
マティルダ自身も実際はアネットとは血縁関係にはなく、当時赤子で駅のゴミ捨て場に捨てられていたところをスパイ活動に利用するために拾ったという。自分の娘になれるように整形をさせて片目をつぶした結果今でも眼帯を着用しているという。
コードネームの「忘我」とある様にアネットの地雷を踏んだり、何かに没頭してしまうと我を忘れてしまうところがアネットにはある。また記憶喪失であること、夢中になること、逆上すると自分以外のことは忘れて湧き上がる衝動を最優先する。
クラウスには究極で純粋な自己中心主義者と評されている。
クラウスも養成機関から少女たちをスカウトしたときにアネットだけはやめた方がいいと現場の教官から伝えられたという。
小説3巻ではアネットを爆弾で殺害しようとしたマティルダを返り討ちにする。人を殺してもあっけらかんとしているところなど猟奇的な一面がある。
過去には何者かに「存在自体が間違っている」と言われたことがあるという。
<<我楽多>>のアネット
小説9巻ではフェンド連邦での戦いの後のバカンスで離島を訪れた時、ラフタニアというクラウスの許嫁だという女性に出会う。その島には海賊ジャッカルの呪いという言い伝えがあり、島民が謎の死を遂げているという話があった。ラフタニアの母親実際にその呪いとやらの被害者であった。
当時焔の一員として任務のために島を訪れていたクラウスと結婚の約束したと言い張り結婚式を強行突破しようとするラフタニアをなぜかアネットは「ウェディングプランナー」として手伝いをする。
なぜラフタニアの手伝いをするのか聞いたグレーテに対しては「グレーテの姉貴を発破をかけるためだとしたらどうします?」というこれまたあやふやな回答。
本当の答えはこの小説の最後に明らかになる。
内容としてはこの海賊ジャッカルの呪いの正体はメルシェ少尉という人物で人体実験を目的に島の人間をしらみつぶしにあたり殺していたそうだ。その被害者の遺族であるラフタニアに目を付け彼女の結婚式の準備を手伝うことで信頼関係を構築し復讐殺人を行わせるというのが真の目的だった。
アネットの思惑通りラフタニアはメルシェ少尉の殺人を執行し、遺体を隠ぺいするためにミンチにし、ハンバーグとしてグレーテたちに提供する。そのハンバーグはグレーテの婚約者宣言によって動揺したラフタニア自身によってテーブルから落下して廃棄することとなる。また、殺人に使用した狂気はグレーテに擦り付けるという猟奇的な結果になった。本当は最後にラフタニアも用済みとして処分する予定だったらしいがそれは他のメンバーの計画に妨害されて実行には移されなかった。
メルシェ少尉は実は物語の冒頭にも登場しており、ビーチではしゃぐ灯のメンバーたちを卑猥な目で見ているところを発見される。その視線にもいち早く気づいたのはアネットだった。
本人曰く自分と同じような考えを持っている人の目をしていたといい、おそらくビーチではしゃぐ灯の誰かを次のターゲットとして狙いを定めていたと推測された。
この全貌については既にクラウスも気が付いていてクラウスにアネットはこんな質問をする。
「どんどん悪くなる俺様を、兄貴はそれでも好きでいてくれますか?」
普段何を考えているのかよくわからないアネットから不安、心配、危惧、憂慮、怯えの表情が出て震えた声で言っていたという。
この答えに関しては暴走したらラフタニアの始末を阻止したようにみんなでアネットを止めるというのが結論だった。
さらにすでに姉貴たちの力をパワーアップさせる構想が出来上がっていると言う。
また、モニカの裏切りによる事件の時は身長について言われたことで怒りが収まらずにいたがジビアの橋渡しによってお仕置きを決行することで何とか怒りを収める。
お仕置きの内容はヒースラディッシュ、ニンニク、ヤギのミルク、生卵を殻ごと、ニシンを発酵させた悪臭缶詰、匂いのきついチーズと容器を開封するたんびに悪臭が立ち込めるものを全てミキサー粉砕させた特性ジュース。しかも鼻から飲ませるという…。
関連動画
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TVアニメ「スパイ教室」キャラクターPV:アネット編