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全盛期無印マスターの編集履歴

2023-12-20 10:22:02 バージョン

全盛期無印マスター

ぜんせいきむじるしますたー

「全盛期無印マスター」とは、「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス(以下「無印エクバ」)」において、解禁当初から猛威を振るったマスターガンダムのこと。 なお、これらの仕様は全てアーケード版のものであり、現在プレイできるPS3版では修正されている項目も多いことに注意されたし。

概要

本機以外にも無印エクバにはバグ(劇場版ガンダムバグルオー、障害物を貫通するケルメインなど)が多く、「有料ロケテ」と揶揄されるほどであった。

そんな中最高コストである3000、原作通りの格闘特化機として参戦したマスターガンダム。その性能は、バグの蔓延る環境下においてなお「バランスブレイカー」としてゲーム史に名を刻むものであった。

本機のエクバシリーズにおける略称「升(マス)」は、単純に「マス」ターガンダムの略であると同時に「チート」の3文字を縮めて合体させたのが由来となっている。

広く普及している呼び方だが、人によっては蔑称と感じてしまうかもしれない。


性能

現在稼働中のOVERBOOST(以下「オバブ」)におけるマスターガンダムは、格闘を当てた際のダメージ、ダウンさせた相手を起き攻めでハメ殺す性能は高いが、射撃武装が貧弱で、格闘の当たる距離まで詰めるのが難しい……という純格闘機に相応しい、かなり職人気質な機体である。


石破天驚拳

オバブまで続いている伝統の奥義。

現在は覚醒技になっているがXBOOSTまでは格闘チャージでLv3まで貯める事の出来る格闘CSであった。

一作品前までは誘導がほぼしないため範囲と場所で当てに行く各段階3秒チャージ最大まで9秒必要とするの武装であった。

それに対し解禁当時の格闘チャージは、Lv3まで僅か6秒

おまけに弾のサイズが現在より大きく、誘導も非常に強かったため、中距離以内で出された場合、ステップで誘導を切っても範囲外に出れず天驚拳の親指や小指に轢かれてしまうことが多かった。

無印エクバの仕様としてステップ後の隙が長かった(ステBDが不可能だった)ことも手伝い、非常に凶悪であった。

しかしながら、ある程度足の速い機体であれば真横へのBDで回避可能であり平均速度の初代ガンダムでもレバー入れ慣性ジャンプを使えば回避できる。

過去を振り返る人に直角に曲がった等を語る人もいるが当時の動画でも誘導を切らずに回避しているものは確り残っている。

だが、当時は慣性ジャンプの重要性も知れ渡っておらず、その先のレバー入れ状態での慣性ジャンプの性能向も知っている人はごく僅かであったので斜めBDやステップを行い引っかかってしまうパターンが多かった。

なおダメージも210と当てやすさの割にかなり高く、クロブと同様敵の射撃を一方的にかき消す効果も持っている。冗談抜きでこれを連打しているだけで大半の相手を粉砕することが出来た。


その強さは当時「このゲームで1番強いコンビって何ですか?」という質問に対し、

「前衛でLv3天驚拳を撃つマスターガンダムを、後衛のマスターガンダムがLv3天驚拳で援護するのが最強だよ」という回答が返ってきて、誰もそれを否定しないほど。


ダークネスフィンガー

天驚拳と共に暴れ回った。

レバー前入れ特殊格闘で出せる突進。出初めにスーパーアーマーが存在する。

解禁当時は異常なまでに低燃費、というか初動で少し減るだけで、突進中はブースト消費ゼロ。といえばどれほど凄まじいか分かるだろうか。

この圧倒的な移動力から、Lv3天驚拳で相手にステップかシールドを強要しつつ、ダークネスフィンガーで接近するのがお手軽強ムーブ……というか脳死虐殺ムーブとして大流行した。

相手からすれば「天驚拳をそのまま喰らうか、シールドの隙にマスターの格闘を喰らうか」という二択に等しく、最早対戦ゲーとして成立していない。


十二王方牌大車併(じゅうにおうほうぱいだいしゃへい)

当時は特殊射撃。通称「ハエ」

ミニマムマスターガンダムを複数呼び出し、相手に取り付かせる。このハエが相手に取り付いた状態で再度特殊射撃を入力することで「帰山笑紅塵」が発動し、敵をスタンさせることが可能。

本来は敵を動かすために使われる技……のはずだったが、当時のハエはこの当て性能などおまけと言えるほど、凶悪な仕様を有していた。


ハエコン

既存の仕様に無理やり例えるなら、変則的な攻め継のようなもの。無印エクバの闇。

まず適当に格闘コンボを入れ、相手のダウン(無敵状態で地面に寝た状態)する前にハエを投げつける。

そして敵が起き上がり、無敵時間が切れた頃に特殊射撃を再入力。するとどうなるか。


そう、相手が何をしようと問答無用でスタンさせられるのである。

これはハエの取り付きから消滅までの時間が、相手が起き上がってからの無敵時間より長かったために起きた現象。ダウン中にハエが付いたらもう終わりなのだ。


マスターは純格闘機という位置づけであり、その格闘火力はシリーズ通して高めに設定されている。

最大火力コンボで当てた場合半数程度の機体は、マスターに2回格闘を当てられたら撃墜されてしまうと言えば火力の高さもイメージしやすいだろうか。

そしてこのハエコンを使われると、味方に助けてもらえない限り2回目の格闘コンボが確定する。機体によっては事実上の即死コンボと言っても過言ではない。

なお前述したマスター2機のコンビと対面した場合、助けようとした味方も後ろからもう1人のマスターにハエコンを喰らい、2人仲良く蒸発という見るに堪えない光景が繰り広げられることも。


ハエコンから逃れるには、何とか味方にマスターガンダムをダウンさせてもらうか、覚醒ゲージが満タンの時のみできる「抜け覚醒」を選ぶしかない。

しかし抜け覚醒はエクバシリーズを通して最悪クラスにディスアドな行為であり、ハエコンから逃れられたとしてもマスター側の優位は揺るがない。


一応このハエ、リロード時間自体は長いのだが……何と覚醒でリロードされる

抜け覚醒をしても、覚醒したマスターに結局追いつかれてハエコンおかわり、なんてことも日常茶飯事。


格闘

前格闘のスライディングキックは、非常に長い突進距離と優秀な射撃すり抜け効果を持っていたことから大きな脅威となった。

射撃をすり抜けてくるなら格闘で、と考えた勇敢なプレイヤーもキックの持つ強判定の前に文字通り蹴散らされていった。

すり抜け方は本当に胡散臭く、Gザクの太いメインも、強化型ZZガンダムのゲロビすら潜り抜けて蹴り飛ばすケースがあったため、当時の環境ではほぼ迎撃不能。

前格に隠れがちだが、3000コストの純格闘機だけあって他の格闘も強力。

特に横格闘は発生、判定、回り込み、伸び、コンボの柔軟性全てを兼ね備えた「強い横格」の元祖とも呼べる武装である。


極めつけ。

サブ射撃でマスタークロスを伸ばして攻撃を繰り出す。レバー入れで挙動が変わるがどちらも理不尽なことに変わりはない。

N鞭

レバー入力なしで、敵の方向に真っすぐマスタークロスを伸ばす。

発生が早く射程が長いうえ、横BDで軸をずらした敵すら捕らえられる銃口補正と亜空間判定を持つ。対戦ゲーでこんな言葉を使いたくはないが「近距離でボタンを押せば当たる」。そういう武装である。

横鞭

レバーを横に倒すと、マスタークロスを振り回す。

振る挙動が視認できないほど発生は神速であり、「マスターに格闘を差し込んだと思ったら、地面に寝転がっていた」と証言するポルナレフを数多く生み出したトラウマ製造機。

とりあえず振り回しておくだけで相手は近づけない、最強格の拒否武装として名を馳せた。


ゲームに与えた影響

無印エクバには3000コストの覚醒ゲージが他コストより溜まりやすいという仕様があり、3000コストが先落ちして覚醒を3回使う戦法が非常に強力であった。

結果として対戦環境は「3000コストが低コストを先落ちさせ、敵3000コストのコストオーバーを狙う」という戦法一色に染まってしまった。

マスターの攻撃性能はこの風潮と非常にマッチしており、使用率も勝率もすさまじい数値を記録する。これは低コストの選び方にも影響を与え、ランクマッチでは「自衛力」のみが重要視されるようになっていく。



余談

ここまでマスターの強みを書かれてはいるが、このマスターが現在でも最強か?と言われると実は全くもってそんな事は無い。


天驚拳の項目でも触れられている通り当時のシステムとプレイヤーレベル、そして周りの機体の性能の低さ全てがかみ合わさった結果生まれた壊れ機体であり、

今現在に来たとした場合中距離での攻撃手段が天驚拳しかなくそれも6秒1発、発射前の大きな隙があるので相手からしたら潰しに来る手段も余裕も豊富にある。

必中と言われるNサブも射程距離が非常に短くそこにたどり着くまでが大変。

前格闘のすり抜けも現代では同様のすり抜けを持つバエルの苦労を見てわかるように案外引っ掛かる武装も多く万能なすり抜けとは言えなくなっている。

また、ダークネスフィンガーもそれ自体の燃費は非常に良いが、マスター自身の空中ステップの燃費が異常に悪く虹ステップを使って追いかけるとそこまで超燃費の移動方法になっていない(キャンセルをしない場合当然硬直は長いので隙だらけ)。

また、現代のマスターと違い鞭も伸ばすNと薙ぎ払う横しかないので下への攻撃手段を持たないため降りテクにより先に降りられた場合ブースト不利の状態のまま分の悪い勝負をしなければならない。

また、ハエコンもデスコンになるのは最大火力のN格闘の後派生を絡めたコンボを入れた場合でありそれは非常に長くそもそもハエ設置前の何もない所からN格闘始動は現実的ではなく、始動やカット耐性を考えて横格闘を選択すると大体400前後

更にコンボをしてハエを付ける場合、格闘始動に二回以上虹ステップを入れていた場合ハエ発射後のBDキャンセルでオバヒがほぼ確定しているのでそこを潰されやすく非常にもろい。

また、C覚醒もあるので半覚醒での受け身覚醒も可能である上に試合開始前に相手に合わせて選択が可能。


等大きな問題を大量に抱えているうえに武装性の以前にHPから始まりステップの燃費、ブースト性能や速度など基本スペックも今より悪い為現在のマスターより明確に良いのは前格闘とチビマス位のものであり、

新旧互いに対面したとしたら確実に現代のマスターの方が強く調整されている。

この辺りは長く続く作品におけるインフレを物語っている。


関連タグ

EXVS:主戦場。散々に荒らしまくっていた。

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