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性悪説の編集履歴

2024-03-19 15:48:32 バージョン

性悪説

せいあくせつ

性悪説は「人性論」における思想の一つ。

概要

性悪説とは人間は本性では「弱い存在」、とする説のこと。


「人間は優れている」とする性善説の対義語でありながら両立も可能であり、例えば楽園追放を認めながら原罪を否定するイスラム法学は、基本理念において性善説でありながら、同時に徹底した性悪説に基づいて現実問題に対処する。


東洋哲学では、紀元前3世紀頃(中国戦国時代頃)中国の思想家、荀子が「荀子「性悪篇」」の中で「人の性は悪なり、その善なるものは偽(ぎ)なり」と説いたことに由来する。

(ここで言う「性」は先天的な性質、「偽」は作為・人為や後天的に獲得される性質を意味する。「人間は生まれ付きは悪であり、善は後天的に獲得されるものである」の意味)


心理学者・経営学者のダグラス・マグレガーが提唱するXY理論の中のX理論に、性悪説の要素が強く含まれている。


本文の解釈

社会集団など様々な条件下において、「弱い存在」を「悪」、「人が為す行い」を「偽」としている。

すなわち

「人間は本来弱い存在であるが、人による行いによって、誰もに対する利益(いわゆる公共の福祉)を意識することが出来る。」

と、人の教育の重要性を説いたという解釈が一般的。


よくある誤解

人間の本性を「悪」とする説がある。

また、善になるように努力しても人の本質は悪である事に変わらないと言う間違いも多い。

正しくは、本性が悪でも努力によって善を知ることで善へと成長すると言う意味である。


余談

元々は孟子の「性善説」に対して、唱えた意義。性善説にも本来の意義がある。


その他の思想

性善説」:孟子が提唱した思想。

性無記説」:告子が提唱した思想。


悪とはなにか…弱さから生ずるすべてのものである。:思想では無いが似た意味合いをしたニーチェの格言。


外部リンク

性悪説 - Wikipedia

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