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編集者:きよ
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米澤穂信の〈古典部〉シリーズ第4弾。本作は長編ストーリーだった前3作とは異なり、文芸誌に掲載された後述の短編6作に書き下ろし1作を加えたオムニバス形式の短編集の構成となる。内容的には古典部の部員4人の高校入学当初から翌年の春休みまでの1年間を、前3作のストーリー間を補完するような形で時系列に沿い折木奉太郎の視点で進行していく。そのためアニメ版では時系列に沿るため、各話バラバラに放送される。ちなみに、温泉回とバレンタイン回がある。

収録作品

やるべきことなら手短に

古典部が復活して間もないある雨の日、奉太郎は里志から神山高校の怪談話を聞かされる。聞き流す奉太郎だが、その話がここ数日中に出回りだしたものであることを知ると、柄にもなく他の怪談も聞きたがる。そこへえるもやって来るのだが……。

大罪を犯す

退屈な授業中、急に隣の教室が騒がしくなる。騒ぎの中でえるの声を聞いた奉太郎は、部活で顔を合わせた彼女に、何の気なしに確認をとる。その一件を思い出したえるは、例によって瞳をらんらんと輝かせ奉太郎に詰め寄るのだった。

正体見たり

(初出時のタイトルは『影法師は独白する』)

えるが提案した古典部の温泉合宿。摩耶花の親戚が営む宿の娘は、宿の一室で起きたある出来事を語る。その夜に現れた「それ」は、幽霊かはたまた枯れ尾花か――。

心あたりのある者は

奉太郎とえる、二人きりの部室に流れた校内放送。会話の流れから、その放送の裏にある事情に考えを巡らせる二人だが、話は何やら穏やかでない方向へ膨らんでいく。

あきましておめでとう

元日の夜更けに誘いを受けた奉太郎は、えると初詣に行くことに。参拝を済ませ、えるの挨拶回りも落ち着いた頃、二人はちょっとしたおつかいを引き受け、寒空の下に出ることに。すぐに済む用事のはずだったのだが……。

手作りチョコレート事件

中学3年のバレンタイン、チョコを受け取らなかった里志に、摩耶花は今年も挑む。えるの協力も得て出来上がった力作は、相手の手に渡るのを待つばかりだった。行方不明にさえならなければ。

遠まわりする雛

(書き下ろし)

えるから地域の祭事への協力を求められ、奉太郎は少し遠出をする。祭の準備で慌しい運営陣を横目に待機していた奉太郎だったが、何となしに道中での出来事を話すと、周囲に緊張が走る。雰囲気が深刻になっていく中、祭の関係者であるえるは奉太郎を呼び出すと――。

連峰は晴れているか』は未収録。

『遠まわりする雛』で初登場の人物

尾道先生(CV:山崎たくみ

善名梨絵(CV:豊崎愛生

善名嘉代(CV:小倉唯

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