永世乙女の戦い方
えいせいおとめのたたかいかた
あらすじ
早乙女香は高校生にして現役の女流棋士。
将棋以外のことが目に入らないほど、日々強敵と競いあっている。
全ては、幼い頃から憧れる天野香織に追い付くために。
登場キャラクター
- 早乙女香(さおとめ こう)
女流初段。17歳の高校二年生。将棋以外のことに興味がない。
本編から7年前に将棋を教えてくれた天野香織に憧れ、彼女に追い付くことを目標にしている。奨励会にも入れる実力があったが、香織がいないからという理由で女流に進んだ。
他の人とは違う独特の直感の持ち主だが、自分でも上手く使いこなせていない。
- 支倉(はせくら)
女性編集者。当初は将棋に全く興味がなかったが、香の将棋を見て以来惹かれていく。
微妙に空気が読めず、デリカシーに欠けた質問をしがち。
- 角館塔子(かくのだて とうこ)
女流三段。20歳の大学生。
とにかくミスが少ないのが特徴で、どんな状況でも95点の手を指し続ける。香織にも勝ったことがある実力者。
香が本編から2年前のデビュー戦で敗れた相手で、彼女のトラウマになっている。
父親は棋士の二階堂九段。
- かや
香の将棋仲間。静岡在住。塔子の妹弟子。
香とは小学生の大会で出会ってからの仲。
- 天野香織(あまの かおり)
女流棋戦の七大タイトル全てを持つ最強の女流棋士。24歳。香の憧れの存在。
香がいつか自分にタイトル戦を挑みに来ることを待っている。
非常に子供っぽく自分本意な人間で、悪意なく周囲を利用する。
昔から身体が弱く、外出や人との接触もままならなかったため、将棋にかける思いは人一倍強い。
- 須賀田空(すがた うつろ)
中学二年生にして奨励会二段の天才。素行不良で有名。
女流棋士を「棋士から逃げた腰抜け」と言って目の敵にする。
- アナスタシア
小学四年生。日本人の父とロシア人の母を持つハーフ。
幼いながら将棋アプリで五段に昇段するほどの実力者で、子供ゆえの自由な残酷さが持ち味。
かつてハーフであることを理由に学校でイジメられていたことがあるが、祖父のアドバイスと将棋がきっかけでクラスに馴染むことができた。
- 亜久原初音(あくはら はつね)
香の姉弟子。高校三年生の女流初段。
香にとっては相性の悪い相手で、負け越している。
頭がよく合理的な考えができるタイプだが、それゆえに見切りをつけてしまうのも早い。
- 夏木小百合(なつき さゆり)
女流七段。51歳。通算タイトル獲得数45期の大ベテラン。
年齢を感じさせない強かさから「魔女」と呼ばれ、香織や塔子から苦手に思われている。
既婚者で、子供もいる。
- 四条(しじょう)
香と初音の師匠。温厚な男性。
- 中原(なかはら)
香織の師匠。