ラチェット・フィンランディ
らちぇっとふぃんらんでぃ
秋田禎信によるライトノベルシリーズ「魔術士オーフェン」より、新章の登場人物である。オーフェンとクリーオウの三女。
人物概要
魔術士オーフェンの主人公オーフェンとヒロイン、クリーオウとの間に生まれた娘。黒髪黒目で、三姉妹の末子にあたる。
年齢は初登場時は12歳。新シリーズでは15歳。
いつも眠たげな表情で普段はあまり喋らないが非常に口が悪く、ひとたび口を開くと意味不明かつ歯に衣着せぬ口調で相手を閉口させる。その毒舌は姉妹や父相手にも容赦なく発揮される。手癖も悪く、姉妹喧嘩になると二人の姉さえも手を焼くほどだが、さすがに母クリーオウには敵わないようである。
両親が魔術士絡みのゴタゴタに巻き込まれる姿を幼い頃から見てきたためか、親達の元に厄介事を持ち込んでくる客を快く思わないところがある。母クリーオウを訊ねてきた客には特に厳しく、嫌がらせとも悪戯とも付かないやり方で応対し、マヨールが相手でも容赦はしないと脅していた。
学校では幼馴染のサイアンと同年代のヒヨを交えた3人で行動することが多く、ラチェットはグループのリーダー的な役割を担っている模様。
学校での成績は「中の下」あたりをさまよい、『第四部』時点でもあわや落第点という有様で、強力な術者である二人の姉に比べると取り分け見劣りする。その上、授業はまともに出ることがなく、書物の印刷ミスをチェックする等して時間を潰している。
しかし、その実体は膨大な知識と超人的な思考力・計算力を持った恐るべき天才であり、現状の情報を基にその先に起こるであろう事象を極めて高い精度(未来予知に近いレベル)で予測し、さらにその予測に基づいた適切な対応策を講じることで自分の思い描いた通りの結果に導くという超常的能力を発揮する。
また手先も器用であり、短期間で罠を仕掛けたり、特別製の発煙筒やヴァンパイアすらも一撃で昏倒する毒薬なども製作していた