リバース:1999
りばーすいちきゅうきゅうきゅう
捕まえられなくてもいい。明日、もっと早く走り、もっと遠くへ手を伸ばせばいいのだから。
いつかは晴れた朝を迎えるだろう。だから、進むのだ。
流されても尚、前へと向かう船のように。絶え間なく過去へと押し流されながら。
――F・スコット・フィッツジェラルド
概要
2020年に中国で設立されたBLUEPOCH(ブルーエポック)が開発し、2023年5月31日に中国本土で配信されたiOS&Android向けのターン制コマンドバトルのゲーム『重返未来1999』の日本語版。
2023年7月21日午前11時、日本語版と英語版のクローズドベータテスト参加者募集を同年7月22日に開始することを公式Twitterと公式YouTubeで発表、公式サイトで配信登録の受け付けを開始。
同年10月26日に正式配信が開始された。
登場人物のボイスは日本語の他、英語・中国語・韓国語のボイスパックが用意されており、無料で追加DLが可能。
特筆すべきは各種フレーバーテキストの豊富さ。各キャラクターはプロフィールにおいて「芸術作品」と称されており、年齢と思しき“展示年数”や、誕生日と思しき“展示開始日”が書き添えられている。
身長、というか体格は「サイズ」として、高さx幅x奥行きのインチ表記(一般的に1インチは2.54センチメートル)。
また独立した項目として、いわゆる推し香水の文化を意識したような「香調」(ノート)というユニークな設定も添えられている。
ストーリー
世紀の終わり、1999年。ミレニアムカウントダウンの最後の瞬間に発生した「ストーム」によって、世界は旧時代へと「巻き戻った」。時代の観測者である「時を司る者(タイムキーパー)」の少女・ヴェルティは、ただ一人ストームから逃れ、時代の波間を歩み続ける。
神秘術を行使する神秘学家(アルカニスト)を統べる聖パブロフ財団。
神秘学家を迫害する人類に敵対するマヌス・ヴェンデッタ。
歴史と文化を破壊し人類から未来を奪い続ける「ストーム」。
1999年の曖昧な記憶の中に残る母の姿と、ストームの真実を追い求めるヴェルティは、1966年・ロンドンでの任務を共にした財団の少女・ソネット、指名手配の海賊DJ・レグルスと彼女の相棒・APPLeらと知己を得ながら、さらなる「逆行」によって1929年のシカゴへと流れ着く――。
バトル
キャラクターごとに持つ3種の手札「スペル」に記された「神秘術(アルカナム)」を召喚し、編成への参加人数と同数の行動回数を管理しながらターン制の戦闘を繰り広げるシステムとなっている。
スペルタイプは「アタック」「デバフ」「バフ」「カウンター」「ヒール」「アルティメット」の6種。各スペルには3段階の✦が付随し、同数の✦を持つ同一のスペルは隣り合うことで融合・強化されるため、行動回数を消費してスペルを並べ替えたり、召喚の順番を調整するなどして強力な連続攻撃へと繋げることも可能。召喚と同時に蓄積される✦が一定数に達することで、キャラクターごとの大技である「アルティメット」が手札に出現する。
本作では「本源」とよばれる属性が設定されており、岩・木・星・獣の4すくみの相性関係と、霊・知の対立関係が存在する。
用語
- ストーム
- 時間の逆行を引き起こす現象。「スト-ム」に呑み込まれた時代や、そこに暮らしていた人々は消滅する。「ストーム」の接近に伴って人類の認識が歪められる事で、理性を保ったまま狂気的な異常行動を示し始めるストーム症候群が誘発される。何者かによって意図的に引き起こされた現象だとも言われているが、詳細は不明である。
- タイムキーパー
- 「時を司る者」。主人公であるヴェルティを指す呼び名。神秘学家でさえ生身では抗えない「ストーム」の影響を唯一受けない存在であり、財団にとっても貴重な人材である。
- 神秘学家(アルカニスト)
- 神秘術(アルカナム)を扱うことが出来、一般的な人間とは区別される種族。魔術や妖術の類に通じたり、特定の異能を発揮したりと、“異端者”ではあるものの、どの時代においても人類社会で一定の認知を得ている。「ストーム」の予兆である世界の異常を認識する事が可能で、ヴェルティの持つスーツケースの中に入ることで、「ストーム」の影響から逃れることができる。
- 直感や洞察を重んじ、しばしば論理や科学を軽視する傾向にあるなど、人類とは異なる価値観や行動理念によって排斥の対象となる事もある。また、精神構造が繊細であるとされ、人類からの冷遇や迫害に心を蝕まれたり、「ストーム」に触れた事で狂乱状態に陥る例も珍しくはない様子。そうした“不安定性”は神秘学家の組織的行動を妨げる要因となっており、人類との抗争に敗れた歴史が語られている。
- 神秘学動物(アルカナアニマル)
- いわゆるモンスターやクリーチャーの類で、一部は「魔精」の別名を持つ。ある程度の知性を持つ種もいるらしく、同類に向けた啓蒙や情報発信を行う個体もいる。魔精の行動に手を焼く人類との関係は決して良いとは言えない。
- UTTU人物特集
- 図鑑要素の一つで、神秘学家たちが展示品のように紹介されている謎のカタログ。ボイスでは「ウットゥー」などと読み上げられる。キャラクタープロフィールやボイス等の閲覧が可能。
団体・組織
- 聖パブロフ財団 / ST. PAVLOV FOUNDATION / 圣洛夫基金会
- 最前線学校
- 世界中から素養のある子供を集め、神秘学家の育成や輩出を行う機関。生まれ育った環境から引き離され、監視塔のある学院で外界から隔絶された生活を送るため、不満を溜め込む子供もいる様子。卒業生は財団本部スタッフや各国の事務局員、調査員や部隊兵といった道へ進み、財団の理念を遂行している。
- 引き取り時点での最年少記録は、生後1ヶ月だったというヴェルティ。
- ラプラス計算科学研究センター
- 神秘術と科学技術を掛け合わせた研究開発を行なっている組織。
- 医療施設に当たるラプラスリハビリセンターが存在し、精神に異常を来した神秘学家の治療を行なっている。
- ローレンツ研究所
- 神秘術を主体とする独自のアプローチで「ストーム」を研究してきた一派で、計算科学研究センター内部で確立された一種の秘密結社。各地に拠点を持ちながら、隠密主義ゆえにメンバーの数すら不明瞭で、外部の者にとっては容易に接触できない集団となっている。
- ゼノミリタリーアカデミー
- 軍学校の性質を強く持つ養成組織。財団や最前線学校とは緊密な関係にある。
- マヌス・ヴェンデッタ / Manus Vindictae / 重塑之手
- 近年突如現れた神秘学家の組織。その実態は謎に包まれている。漆黒の仮面とて、彼らの憎しみを隠すことはできない(紹介文)。
- 神秘学家のみに価値を認め、神秘学の栄光の時代を目指し、人類への憎しみを露わにしている。彼らが掲げる過激思想は狂気的ですらあるが、その一端は論理や理性よりも直感や洞察を重んじる神秘学家という種族の特性に由来するものである事が示唆されており、神秘学家と人類との間に生まれる混血種すら敵視するスタンスから、人類至上主義を掲げる聖パブロフ財団にとっては仇敵。
- 作中では「再構築の手」とも訳され、人類の上位種として世界を“正しく作り変える”べく、歴史上で発生する「ストーム」の記録に基づき、混乱を引き起こして戦略的な利を得ようと暗躍している。ギャングであるシュナイダーや、人類社会に諦観を抱くドルーヴィスⅢといったはぐれ者を引き入れ、神秘学家を迫害する人間の殺戮や敵対者の追撃などを行わせている。
関連動画
Official Reveal Trailer | Reverse: 1999
『リバース:1999』ティザーPV第2弾(英語版)
『リバース:1999』事前登録PV「雨が来たる」
『リバース:1999』10月26日配信決定PV
『リバース:1999』配信記念PV「雨が来る」(英語版)
『リバース:1999』配信記念アニメPV
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