概要
美川べるのの「学園ラブギャグ」を謳う漫画『学園天国パラドキシア』のヒロイン。
身長158cm。可愛らしいピンクの髪に、非常に大きなバストが特徴の美少女である。
生まれつき霊感が強い体質で霊の姿を見ることができるが、
極度の怖がりのため強引に理由をこじつけるなどして、それらの存在を頑なに否定する。
物語が進むにつれ多少は慣れてきたのか普通に対応している場面も見受けられるが、
時折思い出したかのように(曰く、未練がましく初期設定)霊の存在を否定し始める。
また、少なからず好意を寄せているように思われる主人公・練司に対しても素直にそれを表せない、ツンデレ気質である。
死神のアイテムで「素直に褒めてくれるところが好き」「頭を撫でて欲しい」などと暴露されたことも。
正統派ヒロインになれない訳
以上のようにルックスや設定などについてはヒロインとしての素質を十分に兼ね備えているのだが、
作者・美川べるのの作品によく見られる特徴のひとつ
「ヒロインに相応しくない性格を持つメインヒロイン」という側面が例に漏れず強く表れている。
以下羅列すると、
・大食いである
食欲に関しては人並み外れており、食べ物に対して過敏に反応したり強く執着したりする。
また「もみじ狩り」に出かけた際に出現した「葡萄」「梨」といった果物の物の怪を、
彼らの登場シーンで既に食い尽くしていたりした。
・普通にツンデレ出来ない
デレる場面になっても素直になれない性格が高じ、大抵は奇行に走ってしまう。
主人公・練司には「デレがキモい」「こんなヒロインは嫌だ」などと評された。
・性格がゲスい
物語の端々で徐々に腹黒・守銭奴といった側面が表れ、完全に定着している。
落ちているお金を見かけた際に本人の悪の心を具現化させた「悪魔凛」よりも
本人のほうがゲスい発言をしたり、登場シーンがホラー漫画風に演出されたり、
誕生日プレゼントと称して「油田くれ」などと発言したり、挙げればキリが無い。
仕舞いには「下衆顔ダブルピース」なるものを披露する始末である。
このように多少(かなり)ひねくれた性格であるが故、もう一人のヒロインとも言うべき
生徒会長・不洞寧々のほうがヒロインらしい、などと評される場合もある。
また美術センスが壊滅的であり(この点は主人公・練司と共通している)、
手製フィギュアを制作した際には呪い人形にしか見えない出来栄えであった。