単行本第5巻限定版に付属していたドラマCDでのCVは植田佳奈。
概要
美川べるのの「学園ラブギャグ」を謳う漫画『学園天国パラドキシア』のヒロイン。
身長158cm。スリーサイズは上から92・61・87。
可愛らしいピンクの髪に、非常に大きなバストが特徴の美少女である。
生まれつき霊感が強い体質で霊の姿を見ることができるが、
極度の怖がりのため強引に理由をこじつけるなどして、それらの存在を頑なに否定する。
物語が進むにつれ多少は慣れてきたのか普通に対応している場面も見受けられるが、
時折思い出したかのように(曰く、未練がましく初期設定)霊の存在を否定し始める。
作中後半では元々霊感が強いという設定を反映するかの様に様々な能力に目覚め、練司達に「妖怪」やボス敵扱いされる様になった。特装版10巻のオマケである小冊子の表紙でもラスボスの様に描写されている。
また、少なからず好意を寄せているように思われる主人公・練司に対しても素直にそれを表せない、ツンデレ気質である。
死神のアイテムで「素直に褒めてくれるところが好き」「頭を撫でて欲しい」などと暴露されたことも。
名前の由来はオカルト批評で有名な大槻教授こと大槻義彦である。
名前の漢字表記は「凛」ではなく常用範囲外である「凜」であることに注意を要する。
(漫画本編に於いて稀に「凛」表記を見掛けることがあるが、単なる誤植と思われる)
正統派ヒロインになれない訳
以上のようにルックスや設定などについてはヒロインとしての素質を十分に兼ね備えているのだが、
作者・美川べるのの作品によく見られる特徴のひとつ
「ヒロインに相応しくない性格を持つメインヒロイン」という側面が例に漏れず強く表れている。
以下羅列すると、
・大食いである
食欲に関しては人並み外れており、食べ物に対して過敏に反応したり強く執着したりする。
好物はなんでもよく食べるが、特に丼モノが好き。
限られた回数だけ望みを叶えてくれるモミの木に対し「うまいもんたらふく食いたし」と
願った上、更に「おかわり」と願おうとした。
また「もみじ狩り」に出かけた際に出現した「葡萄」「梨」といった果物の物の怪を、
彼らの登場シーンで既に食い尽くしていたりした。
・普通にツンデレ出来ない
デレる場面になっても素直になれない性格が高じ、大抵は奇行に走ってしまう。
主人公・練司には「デレ後の照れがヘンテコすぎる」「こんなヒロインは嫌だ」などと評された。
・性格がゲスい
物語の端々で徐々に腹黒・守銭奴といった側面が表れ、完全に定着している。
落ちているお金を見かけた際に本人の悪の心を具現化させた「悪魔凜」よりも
本人のほうがゲスい発言をしたり、登場シーンがホラー漫画風に演出されたり、
自らのツンデレ気質を利用して油断した練司に不意打ちする、
誕生日プレゼントと称して「油田くれ」と発言など、挙げればキリが無い。
仕舞いには「下衆顔ダブルピース」なるものを披露する始末である。
このように多少(かなり)ひねくれた性格であるが故、もう一人のヒロインとも言うべき
生徒会長・不洞寧々のほうがヒロインらしい、などと評される場合もある。
また美術センスが壊滅的であり(この点は主人公・練司と共通している)、
手製フィギュアを制作した際には呪い人形にしか見えない出来栄えであった。