GO!GO!選挙
ごーごーせんきょ
概要
投票率が低いと叫ばれる今日、財団法人「明るい選挙推進協会」がその対策にと製作。投票率が特に低い若者(あれだけ「政権交代か否か」と叫ばれた第45回衆議院議員総選挙でさえ、20歳代の投票率は5割を切っていた。)を対象にされている。
選挙の概要を解説し、興味を持ってもらおう......志は立派だし、投票率の低下は民主主義の根底に関わる問題なので確かに必要である(もっとも、多数決や民主主義も行き過ぎるとナチスという結果をもたらすのだが)。
だが......
反響
ニコニコ動画にUPされてから1週間で約54万、日平均で77,000以上もの再生数を記録し、タグ合戦やコメント合戦が繰り広げられた。なかでも、作品中に何度も出てくる歌や踊りは中毒性が高く、既に多くの「うたってみた」や「踊ってみた」動画やMADがUPされている。
元となった動画には多数の空耳コメントも寄せられ、投稿者自身が気に入った空耳をコメントとして残してもいる。お下品な空耳もありますが、アシカラズ。
明るい選挙委員会のコメント
元凶の「明るい選挙推進協会」は、この反応に対し「幼稚と感じる若者が多いのは心強い。話題になり、 多くの方に見て頂けてありがたいです」とコメントしている。
そりゃあんなの見て「おお凄い、勉強になる」って若者ばかりだったらもう日本は完全終了だろう。
また、「話題になり」以下の文を見る限り、内容はどうあれ話題にすることで選挙に関心を持ってもらおうという試みがあったことも窺い知れる。それがいいことなのかどうかは置いといて。
若者の反応を調べ、選挙に興味も向かせる。実に巧妙というより何か捨て鉢感すら漂わせる作戦である。
というかお願い、そうだと言って。本気でこんなの作ってたらお花畑にも程がある。
僕たちの成すべき事
先述した通り、20歳代の「若者」の投票率はかなり低い。政権交代が叫ばれても5割に届かず、平成19年参議院選挙では36%という、全世代でもぶっちぎりの低さであった。次に低いのは30代だが、それでも半数近くはいっている。それ以上は軒並み6割以上である。
だからこんなのが平気で作られるのだろう。「団塊世代がどうのこうの」言う前にちゃんと選挙に行こう。若者の声が少なければどんどん若者に不利な国造りが進んでしまうのは明らかなのだから。