※この問題はまだ解決には至ってはおらず、事件名にも入っている「ロウヒ」には直接的な原因は一切ない。
バグロウヒ1212事件とは2024/12/12にスマートフォンゲーム「Fate/Grand Order」で生じたバグ事件の仮名称である。
概要
2024年12月12日の18:00のメンテナンス明け。運命の歯車はここから狂いだす。
すでに受け取っていたエクストラミッションを含むミッション報酬を再度受け取ることができてしまうバグ。
しかも受け取りは一度だけではなく、ゲームの引き続きなどを行ってゲームを再起動すれば、受け取ったはずのミッション報酬を再度受け取ることが可能というトンデモバグだった。
具体的な手法は明らかにはなっていないが、ゲームデータの引継ぎをしてアプリを再インストールすれば可能だったとのこと。つまり、
1.ミッション報酬を受け取る
2.ゲームデータを引き継ぎ、再度ゲームをインストールして開く
上記の1と2の無限ループが時間の許す限りできてしまったのである。
このバグに運営が気付きメンテナンスに入ったのが、翌日の午前1:20。
実に7時間20分の時間が経過した後である。
これが、FGOきってのおいしいイベントと称される箱イベント開始から発生してしまったのである。
バグで再度受け取れたアイテム一覧
今回のバグで再度受け取ることができたアイテムの一覧は以下のものである。
・聖晶石←ガチャを回すために必要な石で課金アイテム。
・聖杯
・聖杯の雫
・伝承結晶
・カルデアの夢火
・レアプリズム
・マナプリズム
・巡霊の葉
・明星のトーチ
・新星のトーチ
・星光の砂
・獣の足跡
・QP
・フレンドポイント
・英霊結晶・流星のフォウくんALL★4(HP)
・英霊結晶・日輪のフォウくんALL★4(ATK)
・英霊結晶・星のフォウくんALL★3(HP)
・英霊結晶・太陽のフォウくんALL★3(ATK)
・叡智の業火ALL★5(SSR)
・各種モニュメント
・各種ピース
・各種秘石
・各種魔石
・各種輝石
つまり、課金アイテムと育成アイテムが同時に手に入ったのある。
ここではアイテムの種類だけを記載したが、どれも一つだけではなく、複数個入手できている。
例えば、英霊結晶・流星のフォウくんALL★4(HP)や、英霊結晶・日輪のフォウくんALL★4(ATK)は通常の1つのイベントにつき入手できる数はおよそ4前後がいいところ。
だが、今回の報酬ではそれぞれ180ずつ手に入る。
他のアイテムも似たようなものだと考えてもらえれば、どれだけのバグだったか雰囲気は分かってもらえると思う。
その結果起こったこと
バグの利用者とそうでない者との間で、ガチャ関連と育成関連に大きな差が生じた。
ガチャ関連の問題。
人によるが、約2万円相当の数の聖晶石を何度も受け取ることが可能だったため、メンテナンス終了後に実装された星5「ロウヒ」のガチャをガチャシミュレーターの如く回すことができた。
そして追い打ちをかけるように、今回実装された「ロウヒ」は強く、さらには宝具レベルを上げる恩恵も大きかった。
具体的には
・ロウヒは多くのクラスに弱点を付けるバーサーカークラス
・宝具が敵全体への攻撃
・自身にNP80%チャージ、味方にNP20配布
・味方全体に40%以上のバフを付与できる
などなど、かなり高い性能を持つサーヴァントだった。
それを、今回のバグを利用すれば無料で何枚も引くことができたのである。もちろん、宝具レベル5も十分に狙えた。
一方で、バグに見舞われず、あるいはバグを利用せずに、普通に課金をしてガチャを回している人も一定数存在した。
だがここで問題が1つ生じる。はたから見れば、サポート画面に表示されているロウヒが、バグを利用した聖晶石で入手したのかの見分けがつかないのだ。
バグを利用していない人からすれば、サポートに出ているロウヒを見るとバグのことが頭にチラつき、複雑な気持ちになってしまうのである。
もちろんロウヒにはなんの罪もないのだが、感情の整理が上手くいかないのもこの状況では仕方がないといえよう。ちなみに、この状況をロウヒのイラストを担当した絵師も不安に思っている。
完全なるとばっちりである。
強化アイテム関連
上記を見てもらえば分かる通り、かなりの強化アイテムを入手することができる。
今回のバグで1度に手に入るアイテムの価値を推し測ると、人によっては反論があるかもしれないが、おおよそ次のような図式になる。
バグで再度一度だけ入手できるミッションの報酬>今回の箱イベントで入手3000箱分のアイテム+2024年に開催されたすべてのイベントアイテムの報酬
こうなると、バグを利用した場合としなかった場合の差は雲泥のものになる。いくら課金してもバグ利用者に追いつくことは不可能であることも相まって事態は深刻である。
しかもこれが一度だけでなく、時間の許す限り何度も受け取ることができてしまったのである。
このため、現在開催しているFGOきってのおいしいイベントであるはずの箱イベントですら、報酬がショボく見えてしまうほどである。人によっては、ゴミのようにも感じられてしまう。
そのため、今回の箱イベントを周回する行為を「ゴミ箱あさり」と呼称する者もいたとかいないとか。
FGOをあまり知らない人へ(知ってる人は飛ばしてOK)
ここでは、重要なものを簡単に取り上げていく。バグで再度入手できたアイテムを課金アイテムと育成アイテムに分類して説明する。
聖晶石
ガチャを回すために必要な課金アイテム。もらえた個数はミッションのクリア状況によってまちまちだったが、多い人は300以上もの数を入手できたとのこと。これは現金に換算すると2万円程度の課金額に相当する。
育成アイテム
こちらもかなり深刻で、特に以下のアイテムは課金でも入手頻度が極端に限られるアイテムである。
・聖杯
・聖杯の雫
・伝承結晶
・カルデアの夢火
・レアプリズム
・獣の足跡
・英霊結晶・流星のフォウくんALL★4(HP)
・英霊結晶・日輪のフォウくんALL★4(ATK)
次に、課金でも入手ができないアイテムがこちら。
・明星のトーチ
・新星のトーチ
・星光の砂
星光の砂は回数限定のクエストをクリアしないと入手できず、トーチにいたっては両方ともこのミッションが主な入手先であった。
トーチと砂のアイテムを用いた育成は、運営が年単位の時間がかかるように設計しているものである。
そして、2024年12月12日現在、トーチと砂のアイテムを用いた育成を全て終えているユーザーは、理論上存在しない(アイテム実装から1年半くらいしか経過していない)。
しかし今回のバグを利用することで、この育成を終えることができたユーザーが出現したのである!
メンテナンス実施
運営もこの事態に早急に手を打つべく、メンテナンスを強行。
同日01:20から19:00までの、実に16時間40分にも及ぶメンテナンスがなされた。
メンテナンス終了~地獄の幕開け
深刻なバグに対し、メンテナンスはその日の19時に終了。
しっかりとした対応がなされたのかとユーザーが思ったのも束の間、事態はとんでもない方向へと進んでいくことになる。
運営の声明
メンテナンス終了後、FGO公式ホームページに、運営からの声明が発表された。それを下記に引用する。
【12月12日(木) 19:00追記】
ご利用いただきありがとうございます。
「Fate/Grand Order」運営チームです。
下記の期間実施しておりました、「Fate/Grand Order」の緊急メンテナンスが終了いたしました。
本不具合に遭遇されたみなさまにつきましては、再度受け取れてしまった報酬と同数の聖晶石や各種アイテムなどを回収させていただきました。
※聖晶石の回収は無償分からのみとなります。
※受け取った聖晶石や各種アイテムを既に消費しているなどで所持数が0以下になった場合、不足分は回収いたしません。
※本不具合に遭遇されなかったみなさまにおかれましては影響がなく、これらの対応は実施いたしません。
メンテナンス直後はアクセス集中が予想されます。
誠にお手数ですが、その際にはしばらく時間をおいてお試しくださいますようお願いいたします。
日時
2024年12月12日(木) 1:20~19:00
対応内容
・不具合によって再度受け取れてしまったミッション達成報酬の回収
※回収対象は以下となります。
・聖晶石
・聖杯
・聖杯の雫
・伝承結晶
・カルデアの夢火
・レアプリズム
・マナプリズム
・巡霊の葉
・明星のトーチ
・新星のトーチ
・星光の砂
・獣の足跡
・QP
・フレンドポイント
・英霊結晶・流星のフォウくんALL★4(HP)
・英霊結晶・日輪のフォウくんALL★4(ATK)
・英霊結晶・星のフォウくんALL★3(HP)
・英霊結晶・太陽のフォウくんALL★3(ATK)
・叡智の業火ALL★5(SSR)
・各種モニュメント
・各種ピース
・各種秘石
・各種魔石
・各種輝石
緊急メンテナンスのお詫び
上記、緊急メンテナンスのお詫びならびに、期間限定イベント開始直後の緊急メンテナンスにより長時間プレイできなかったことへのお詫びとしまして、以下の対応をさせていただきます。
【対象】
2024年12月12日(木) 1:19時点で「Fate/Grand Order」をプレイされているすべてのみなさま
【対応内容】
・聖晶石 10個 (10時間以上の緊急メンテナンス実施補填分)
・聖晶石 20個 (期間限定イベント直後のメンテナンスにより長時間プレイできなかったことへの補填分)
・黄金の果実 10個
・期間限定イベントのフリークエストをすべて開放
※データ変更等の対応に時間を要しますため、12月12日(木) 20:30頃に推奨Lv.80のフリークエストを先行して開放、12月13日(金) 18:00に残りすべてのフリークエストを開放させていただきます。
・緊急メンテナンスによりゲームがプレイできなかった日についてログインをしたこととみなす対応を実施
【配布方法】
プレゼントボックスに配布
【配布期間】
2024年12月13日(金) 4:00~2025年5月31日(土) 23:59
ご利用のみなさまには、大変ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
今後とも「Fate/Grand Order」をよろしくお願いいたします。
さらなる炎上へ
イベント期間やメンテナンス時に終了してしまったガチャ期間などの延長は全くなく、そのことに対する補填も充分なものとは言い難い。
だがそんなことがどうでもいいと思えるほどの特大の爆弾声明を運営は出してしまったのだ。
なんと運営から発表された内容は、「受け取った聖晶石や各種アイテムを既に消費しているなどで所持数が0以下になった場合の不足分は回収しない」というものであった。
アイテムを受け取っても使わなかった正直者はアイテムを回収され、逆にアイテムを使った者はアイテムを回収されないという、バグを利用した者が一方的に得をするという、まさにやったもん勝ちという判断を運営が下したのである。
利用規約にバグを利用した行為を禁じると明記しているにもかかわらず、その運営自らがバグの利用を黙認すると言ったも同然である。
この事態を受けた影響か、Xでは13日20時時点、やったもん勝ちの「もん勝ち」がトレンド1位を獲得している。
この事からも窺えるように、FGOのユーザーたちは大激怒。
FGOどころか今までのソーシャルゲームの歴史の中でもあったかわからないほどの未曾有のバグとその対応に、ユーザーの怒りは遂に臨界点を突破。SNSや掲示板などは大荒れの様相を見せている。
ちなみにFGOの運営は、9周年でもユーザーの反感を買うことをやらかしている。
それから4ヶ月程しか経っていないにもかかわらず、さらにそれ以上のやらかしをやってしまったことを考えれば、こうなるのは当然の帰結といえるだろう。
だが、事態はこれだけでは終わらなかった。この炎上に対し、運営からさらなる薪がくべられることとなった。
追加で発表される声明だが……
それから約3時間後の22:00に、公式ホームページにさらに以下の声明が追記される。
【12月12日(木) 22:00追記】
ご利用いただきありがとうございます。
「Fate/Grand Order」運営チームです。
FGOをプレイしていただいているみなさまにおかれましては、本日12月12日(木) 1:20からの長時間にわたる緊急メンテナンスによりご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ございません。
本メンテナンスにて「不具合によって再度受け取れてしまっていたマスターミッション報酬の回収対応」を実施させていただきましたが、一部の方への対応が不完全であることが判明いたしました。
本件については調査・対応を行っております。また、特にゲーム内の重要アイテム等のバランスも崩れてしまっている状況もありますので、引き続き対応方法を検討のうえ、後日告知させていただければと思っております。
みなさまにはご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。
この声明は以下の理由から、さらに多くのFGOユーザーの怒りを煽る結果となった。
・これをなぜメンテナンスが明けた直後の声明で言わなかったのか
・そもそもなぜ不具合が完全に治っていないのにメンテナンスを終わらせたのか
・ユーザーが声を上げなかったら、このままで済ますつもりだったのか
他にも上げればまだまだ出てくるだろう。
このように運営にとって都合が悪いことは黙ってやり過ごし、時間経過と共に風化させようとしたのではないかと思われる不誠実な運営の態度。これが、今回の未曾有のバグの対応でもとられたのである。
以前の声明では、バグから得られた課金アイテムである聖晶石を用いて得られたものは回収しないという表記をあえて避け、問題を少しでも小さく見せようとする運営の自己保身や、運営の問題解決に対する及び腰の態度がはっきりと見て取れる。
これは商売をしている一企業としてどうなのかと甚だ疑問であり、FGOユーザーの怒りも最もであると言えるだろう。
もしできることなら、この対応が決定するまでの現場のやり取りを一部始終見てみたいものである。
その他の問題
今回のバグの影響を受けて、間接的に生じた問題もある。
メンテナンス中にガチャ期間が終了したガチャがある
そのガチャは延長することもなく、メンテナンスが明けた後はガチャ画面から消えていた。
その結果、有償石1回でガチャを回せる機会がなくなった。
あるいは、ログインボーナスで引けたであろう人が、ガチャを回せなかったという状況や、天井を目前にガチャが消えてしまった人がいる可能性も存在する。
期間限定アイテムの消失
期間限定アイテムの有効期限がメンテナンスのせいで使用できなかった人がいる。
その期間限定アイテム事態も、課金などで入手できるものではなく、入手機会や個数が限られたアイテムであるため、
メンテナンス後に消失していると分かったプレイヤーは失意の底にいることだろう。
このようにバグの問題だけでなく、そこからメンテナンスが実施されたことに対する副次的に生じた問題に対しても
運営の対応が全くなかったことに、多くのFGOプレイヤーは驚愕していた。
だが驚くのはそれだけではなかった。
そもそも問題のバグがまだ治ってないユーザーがいる
なんと、メンテナンスが明けた後でも問題のバグが治っていないと報告するユーザーがいたのである。
それも一人ではなく、複数人確認することができた。
あるYoutuberのライブ配信で、メンテナンスが明けた後もバグが治ってないと打ち明けたユーザーが一定数存在した。
真偽は定かではないが、もしそれが事実なら大問題であるのは言うに及ぶまい。
ここまで炎上している背景
久しぶりの美味しいイベントの開始直後に起こった
近年のFGOはストーリー更新が牛歩の如く遅く、イベントの頻度も減少傾向にある。そして今までは年に2回開催されていた箱イベントも、今年は今回の1回だけである。
そしてようやく開催されたおいしいイベント。この日のために有給を取ってイベントに備えているプレイヤーも少数だが一定数存在する程だ。
だが蓋を開けてみれば一部のプレイヤーは無限ミッション受け取りイベントが開催されていたのである。
そして7時間後には長期メンテナンス。有給休暇を取った人には痛い仕打ちであったことだろう。
バグが全員に発生したわけではないこと
バグは全員に発生したわけではなく、むしろ全体としてはバグが発生しなかった人の割合の方が多いと推測される。
バグが発生したものの、不具合だと思ってアイテムを使わなかった人が損をしたこと
実はバグが発生してもそれが不具合だと思い、アイテムを利用しなかったプレイヤーも一定数いたのである。
また余談であるが、とある攻略サイトではバグで受け取れるミッションのアイテムを利用しないようXなどで呼びかけていた。
だが結果はご存知の通り。なんと運営に後ろから撃たれる形になってしまった。
繰り返しになるが、バグが発生しなかったプレイヤーや、バグに対して誠実に対応したプレイヤーに対する運営の回答がこちらになる。
本不具合に遭遇されたみなさまにつきましては、再度受け取れてしまった報酬と同数の聖晶石や各種アイテムなどを回収させていただきました。
※聖晶石の回収は無償分からのみとなります。
※受け取った聖晶石や各種アイテムを既に消費しているなどで所持数が0以下になった場合、不足分は回収いたしません。
※本不具合に遭遇されなかったみなさまにおかれましては影響がなく、これらの対応は実施いたしません。
結果として正直者が最も馬鹿を見るという、ある意味現代の社会にもいたるところで起きている事象が、こうしてゲームにも起きてしまったことも影響しているかもしれない。
このように、実際にプレイしていれば様々な問題が生じていてマズい状態だと分かるはずである。それにもかかわらず、運営が16時間40分もの時間を使い、総合的に判断して出した声明があれなのである。
実はFGOの運営は、「プレイヤー全員で2部終章を迎えられるようにしたい」との思いがある。
だが今の状態では、今回の炎上騒ぎが2部終章を迎える前に多くのプレイヤーを脱落させかねない対応となってしまった。
あるいは、これが、FGOプレイヤー全員で迎える終章の幕開けなのだろうか。
おまけ:許されよ許されよ、我の罪を許されよ
自由を愛する妖精たち――虫のように潰され
愛を守った妖精たち――毒血に倒れ
あなたたちのブリテンは栄えるでしょう
たくさんの死を積み上げて――希望を映すものは消え
永遠に、永遠に――異国には届かず
でも、どうぞいつまでも忘れずに――知恵者は手を誤り
世界が新しくなるほど根は古び――輝きは愛に倒れる
誰もしらないまま、この通り――呪いは獣を呼び、獣は炎を招き
取るに足りない、小さな虫の一?みで崩れるのです。――――すべては、永遠に落ち続ける
許されよ 許されよ 我らが罪を、許されよ――円卓妖精事業部ラセングル 2024.12.13
皮肉にも今回の騒動は、2部6章のシナリオに合致する場面が見受けられ、ある種自虐ネタになってしまっている。
今回の不具合。結果論ではあるが、運営はロールバックを敢行し(バグを異聞帯として剪定し)ていれば、ここまでの惨劇にはならなかったであろう。
だが運営は異聞帯を剪定することを良しとしなかった。
それどころかイベント期間の延長をはじめとした、スケジュールの組みなおしすらしないのである。
これにはすでに予定が組まれており、今更スケジュールを変えることができないとの判断からなされたとの見方もある。
だがはっきり言って、その自分たちの都合で今回のバグの対応を決めたのなら、それは過ちだ。
失敗を犯したにもかかわらず、ゲームをプレイしているユーザーよりも、自分達の都合を優先し、自分達のことしか見ていない。
その結果、FGO界隈はまさに2部6章の戴冠式後の様相を繰り広げている。
この場合、ユーザーは妖精に裏切られ続けてきたモルガンとも重なり、バグを利用せず正直者でいたプレイヤーが、バグを利用した不正者に食い物にされるという、既視感のある展開が現実世界でも引き起こされている。
運営の度重なる不誠実な対応からか、プレイヤーがケルヌンノスと化し、バグ利用者や運営に対しチャージ攻撃「いかないで!(おいてかないで!)」を発動。現在ではSNSや攻略サイトやファンサイトでは、コメント欄は阿鼻叫喚の地獄絵図となっている。
どこかで戴冠式のbgmが聞こえてくるプレイヤーも多いことだろう。
この現実世界には、カルデアとアルトリアのような救世主は、はたして存在するのだろうか?
そして、この異聞帯を無事乗り越えることができるのだろうか?
FGOの命運はいかに?