ガルーダ(FF3)
がるーだ
概要
主人公達の乗る飛空艇が砲撃を受け、不時着した都市国家サロニア。そこでは王の理不尽な命令により、サロニア軍の兵士同士が戦わされる異常事態になっていた。
王の影で糸を引いているのは大臣ギガメスらしいと突き止めた主人公達は、城を追放されていたアルス王子と共にサロニア城に乗り込むが、ギガメスが一同に襲い掛かる。
彼の正体は、伝説の怪鳥ガルーダだったのである。
恐怖の「かみなり」
印象度においては、ラスボスに匹敵するであろう。
全体にダメージを与える「かみなり」攻撃がとにかく恐怖であり、3回も食らえば全滅は免れない。その上、たまに繰り出す打撃攻撃も強力な為、回復がとても追いつかないのだ。
これにより何十万何百万回とリセットボタンが押され、多くのプレイヤーが涙を飲んできた。
全員が竜騎士にジョブチェンジし、ジャンプで「かみなり」をかわしつつ、落下攻撃で倒すのが唯一の攻略法である。それでも、運が悪いとジャンプの前に「かみなり」を食らったりしてやられてしまう場合もあるくらいで、とにかく侮れない、ストーリー中盤最大の強敵である。
街中で情報を集めていれば、竜騎士関連の話題が多く出てくることと、イベントで竜騎士専用武器が入手できることから、このジョブの重要性に気づくはずだが、その辺りを怠って通常パーティで戦いを挑んでいては、ほぼ攻略は不可能。
前述の通り、砲撃で飛空艇が壊れている為、このイベントをクリアしない限りサロニアからも出られないので、完全に詰んでしまったと思い込み、初めからやり直したプレイヤーも多い。
ついでに言えば、このバトルの前後には、ギガメスに操られてアルス王子を殺そうとするが、最後の理性を以って自分自身を刺す事で踏みとどまり、王子に後を託して息を引き取るサロニア王の悲劇的イベントがある。ところがガルーダに敗れてリプレイとなれば、そのシーンを嫌でも見ざるを得ず、気の毒なサロニア王は何度も何度も自害させられてしまうのだ。
本当にあらゆる意味でプレイヤー泣かせなボスである。
DS版
DS版ではカラーリングが白になり、神鳥ガルーダのイメージになっている。ただし「かみなり」は「いかずち」と名称が変わって威力が落ち、主人公サイドの攻撃力・防御力・攻撃手段等がファミコン版より格段にアップしている為、さほど苦労する相手ではなくなった。
それゆえ逆に、ファミコン時代の「全滅の雷帝」を懐かしむ声もある。