夜咄ディセイブ
よばなしでぃせいぶ
気味の悪い嘘つきの話。
「どうせなら、僕の一番、不思議な咄を。」
「あぁ、僕の一番醜い心。大嫌いで大嫌いで大嫌いで
僕は常々、嘲笑ってしまう」
楽曲について
じん(自然の敵P)氏お得意のロックテイストな楽曲。今までのロック調な曲に比べるとやや落ち着いた雰囲気ではあるが、力強くもどこか哀愁の漂うギターリフや複雑なスラップベース、終盤に向かうにつれて攻撃的かつ存在感を増していくドラムなど、これまで見られなかった要素が盛り込まれている。カゲロウプロジェクト全体に彩りを添える一曲となっており、中毒性の高い曲である。
投稿から約4時間59分で殿堂入りを達成。VOCALOIDを使った曲としては歴代2位の速さとなった。
3月18日にはミリオンを達成している。
各サビ冒頭にて必ず歌われる「オーマイダーティー!」は「Oh my dirty!(あぁなんて私は汚い!)」という意味。
キャラクターについて
今楽曲の主人公はカノ。今までのメカクシ団が「目に関する能力」を持っていたのと同様に、彼も「目を欺く能力」を持っている。
動画内で、同じ孤児院で育ってきたとされるキド・セトを表す描写がある。
後半部分では、カノがキドを模して女体化したと思しき姿や、セトと同じく赤いヘアピンを髪につけた彼の姿が確認できる。
また、前半サビでは如月モモやマリーを模したとも思われる姿と、サビに入る前の2:00からサビに入るまではその目つきや目の下のくまから如月シンタローを模したと思われる姿も確認できる。
そして、しづ曰く、「ディセイブ間奏前半~1:34までのカノは限りなく素顔に近いです」とのこと。
更にラスト付近にて、泣いている幼き頃のカノが確認でき、また能力を手に入れた年齢を推測できる表現もある。
動画
ニコニコ動画はこちら
歌詞
“嘘をつくのは得意なんだ”
“でも、本音は少し苦手でさ”
“可笑しいね、いつだって”
“本当の咄が、一番嘘臭いんだよ”
ビバップな浮遊感 夜が次第に乱反射して
ツービートで光って たまには愚痴っちゃって良いかな
「ねぇ、ちょっと話そうか。馬鹿な自傷症性なんだけど、
もうなんか収まらない。ネタ話だって体で一つどう?」
「じゃあ、ちょっと喋ろうか。僕の非凡でいて 妙なとこ
平凡を装った 僕がずっと悩んでいる事」
「十年は経ちそうなある日 『怪物』の声がして
心臓を飲み込んだ『嘘をつき続けろ』ってさ」
「それ以来、僕は嘘つきで
騙せない人や物も無くなって
『怪物』に成り果てちゃってさ
・・・あぁ、ごめんね!泣かないで! 全部法螺話だよ?」
「オーマイダーティー! なんて醜態! 」
僕は誤魔化す なんて言ったって
この本心は不気味じゃない?
偽って、そっぽ向いて、嘘を重ねて
僕は今日もまた 徒然、嘲笑う
ビバップ、消えそうな 夜が嫌いそうな少女にも
ツービート、泣きそうな 嘘が嫌いな青少年にも
そう、もう同じ様に ちゃちな「理想」がインプットして
心臓を飲み込んだそれ以来気付いたんだ、僕らは
「単純に理想叶ったとして、
一人ぼっちじゃこの世は生きていけない」
「それも嘘?」
「いやいや、本心だよ?」
崩れそうな脳が『No』で満ち満ちていく
「オーマイダーティー! もっと聴いて!」
僕の心を 我が儘を この嘘を 本物を
「寂しいよ」なんて言った
僕は変わらない
ニヤけそうな程、常々呆れてる
「オーマイダーティー! もう嫌いだ! 」
ほら、聴かせてよ
呆れちゃう様な 僕なんて
もう救えない?
『問題ないぜ』なんて言って
君は変わらない
「あぁ、ミスっちゃった」
また不気味な僕に、常々溺れていく
“あぁ、ちょっと喋り過ぎちゃったね”
“まぁ、ただの『法螺話』だからさ”
“それじゃあ今日はこの辺で”
“次に合図が鳴った時は”
“もっと不思議な咄をするよ”