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概要

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽、およびそれに基づいて振付られた多幕バレエ作品。初演(1877年)から100年以上を経たいまもなお世界各地で公演されており、クラシックバレエを代表する作品と言っても過言ではない。

作品のあらすじ

中世ドイツのとある王国の王子ジークフリートは誕生日の成人の祝いの席で、近日中に妻を娶り王位を継ぐべきことを母親の摂政妃に告げられ憂鬱な気分になる。王子の友人たちは憂さ晴らしに城の近くにある湖へと白鳥狩りに行くことを提案する。

夜の湖に到着し、白鳥を狩ろうとしたジークフリートたちの前に白鳥の女王オデットが現れ、この白鳥たちは森の悪魔ロッドバルトによって呪いをかけられ昼の間は白鳥の姿となっていることを説明する。ジークフリートは数奇な運命に操られながらも凛然としているオデットに心打たれ、愛を告白し、ふたりは恋仲となる。だが、オデットは自分にかけられた呪いを解くには未だかつて女性を愛したことのない者が永遠に変わらない真実の愛を捧げなければならないことを告げる。ジークフリートは必ずや真実の愛を捧げると誓ってオデットと口づけを交わし、夜明け前に二人は別れる。

悪魔ロットバルトは城で開かれたジークフリートの花嫁選びの宴にオデットそっくりな娘オディールとともに現れ、ジークフリートの心を惑わしてオディールに愛を誓わせることに成功する。その直後ロットバルトは正体を現し、誘惑に負けた王子の誓いが砕かれたこと告げる。ジークフリートは激しい後悔とともに湖のオデットのもとへと向かう。

悪魔の手によって愛の誓いが破られたことを知ったオデットは悲嘆に暮れていたが、湖にやってきたジークフリートの謝罪をうけいれる。もはやジークフリートとは結ばれない得ないこの世に生きる意味はないと告げ、湖に身を投じる。ジークフリートも覚悟を決めてその後を追う。悪魔ロットバルトは死を恐れずに二人が貫いた愛の力によって滅び、オデットとジークフリートの魂は天上の世界において結ばれる。

※結末には現在においてはさまざまなバリエーションがありますが、オリジナル版ではこうした悲劇的結末となっています。

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白鳥の湖の編集履歴2010/05/19 19:06:48 版