メッツァー・ハインケル
めっつぁーはいんける
概要
異世界ロアから地上世界侵攻の指揮を執る悪の魔導士。
元々は、ロアに存在する悪の秘密結社「ゼーロウ」の若き幹部であったが、その野心は幹部で満足するだけのものではなく、ロアと地上、双方の世界を自らの手で支配する事が真の目的となっている。
容姿は端麗で、銀髪が特徴。世界の支配を目論むだけあって、性格は冷酷であるが、悪の首魁としてのプライドやカリスマも持ち合わせており、正義の為に戦う魔法戦士達にとっては脅威となっている。また、信頼できる副官であるココノ・アクアに対しては、単なる部下以上の感情を持っている部分がある等、人間的な弱さも持っているが、それもまたメッツァー・ハインケルの魅力の一つとなっており、時には一部の魔法戦士達が心惹かれてしまう要因にもなっている。
やがてメッツァーは、異世界ロアの半分を掌握する程の力を得るまでに至り、対立する者達からは「銀髪の魔王」と呼ばれ、恐れられるようになっていく。
スイートナイツシリーズ
ゼーロウに加入した後、メッツァーは初陣でロア王家傘下の女神近衛団の第2騎士団「アップルナイツ」のメンバーの一人であったココノを拉致する事に成功。彼女に調教を施した後、自らの配下として納めた功績から、幹部格の地位を得る事になる。その後、女神近衛団の第1騎士団である「エンジェルナイツ」の団長であるフェリセス・の捕獲にも成功し、ゼーロウ上層部の命令で、メッツァーは地上世界侵攻作戦の指揮を任される事になった。
ココノと共に地上世界へ向かったメッツァーは、後に長き因縁の敵となるスイートリップを中心としたスイートナイツと激闘を繰り広げ、火村達人(ほむら たつひと)、水瀬蒼也(みなせ そうや)といった人間に成りすまして、彼女達の通う私立国際教導学院に潜入し、情報収集を行っていった。そして、スイートナイツの捕獲に成功したメッツァーは、調教によって自らの戦力に加えようと画策する。スイートナイツの捕獲後、異世界ロアから地上世界に逃れてきた後の宿敵となるロア王家の第一王女ティアナ・リリアン・トランシルヴェールとも戦い、勝利して捕獲するが、メッツァーはゼーロウから下されたティアナ達魔法戦士の引渡し命令を拒否。ゼーロウと決別したメッツァーは、アジトを爆破する事でココノと共に一時的に行方をくらます。
アジトの爆破からしばらくして、魔力の消耗による仮死状態から目覚めたメッツァーは、自らを狙うゼーロウ追っ手を排除しつつ、死亡したとされていたロアの第一王子・エルウィン・ヨアキム・トランシルヴェールと同盟を組んで、ロア王家への直接侵攻を計画する。
しかし、女王石となって魔法戦士達に力を与えていたクイーン・グロリアが復活し、更にはティアナ率いる女神近衛団の反撃を受ける事になり、エルウィンは義妹のティアナ自らの手で死亡。完全に追い込まれたメッツァーであったが、ココノと共に辛くも脱出する。
同盟を組んでいたエルウィンを失い、配下に収めていた魔法戦士達も奪還されたメッツァーは、それまで抱いていた野心を失いかけるも、唯一残っていたココノの励ましを受けて立ち直り、再び自らの野望達成の為に立ち上がる決意をする。