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がっこうぐらし!

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がっこうぐらし

『まんがタイムきららフォワード』に連載された漫画、およびそれを原作とするテレビアニメと実写映画。

わたしたちはここにいます

概要

がっこうぐらし!』は、作画:千葉サドル/原作:海法紀光ニトロプラス)による漫画作品。芳文社の漫画雑誌『まんがタイムきららフォワード』にて2012年から2019年(2012年7月号~2020年1月号)にかけて連載。

ゆき、くるみ、りーさん、みーくんの4人を中心にストーリーが展開していく。

単行本第1巻~5巻が高校編で、第6巻以降は大学編となっている。

2015年にはTVアニメ化され、その内容から大きな反響を呼んだ。

2019年には、実写映画化された。

本編の後日談であるがっこうぐらし!〜おたより〜が同誌で2020年8月号から2021年10月号まで隔月で連載された。

ストーリー

最近、学校が好きだ。

そう言うと変だって言われそう。

でも考えてみてほしい。学校ってすごいよ。

物理実験室は変な機械がいっぱい。

音楽室。綺麗な楽器と怖い肖像画。

放送室。学校中がステージ。

何でもあってまるで一つの国みたい。こんな変な建物、ほかにない。

中でも私が好きなのは……。

(『がっこうぐらし!』1巻および5巻より)

学園生活部、それは学園の施設を借りて学園で食事を作り学園で寝泊りする部活

つらいことも苦しいこともいっぱいある、そんな学園で暮らす少女達のかけがえのない「日常」を描いた物語。

登場人物

本名は本編中にはあまり登場せず基本的に通称で呼ばれる。

本名/通称で表記。

学園生活部

学園で楽しく生活している部活。

いつも笑顔なムードメーカー。

シャベルを手放さないボーイッシュガール。

部長。料理や家計簿をつける。

後輩。クールで要領がいい。

顧問。影が薄いけど部のみんなが大好き。ミニクーパーを愛車とする。

ペットの子犬。アニメ版で出番増加。

その他の人々

みーくんの友達。しっかり者。

めぐねえの先輩の先生。主にアニメ版で登場。

ゆきのクラスメイト。チョーカーをつけていて化粧が濃い。

学園生活部を作ってからの学園生活ではゆきに親しくしてくれているが……。

  • 女子生徒たち

ゆきのクラスメイト達。カチューシャの子が南照子(CV:大地葉)、ポニテの子が蓮見巳旗。

くるみが好きだった陸上部の男子先輩。実写映画では「葛城紡」という名前が付いた。

  • リーダー

原作においてショッピングモールでみーくんと圭が出会った頼りになる男性。

  • アルノー・鳩錦(原作)/アルノー・鳩錦二世(アニメ)

伝書鳩。名前の元ネタはシートン動物記の伝書鳩アルノーだと原作者が匂わせている。

原作ではみーくん入部前に捕獲され、然る後解放された。アニメでは何故か「二世」になっている。

めぐねえとゆきが好きだったヒゲのついたクマのぬいぐるみ。

アニメではモールへの遠足で入手したという由来が追加された。

卒業後の登場人物

卒業旅行で出会った人々

  • 巡ヶ丘ワンワンワン放送局のお姉さん

原作の6巻でめぐねえの車に乗っていた時にラジオを流していたお姉さん。

卒業旅行中の学園生活部の面々に便利なものを色々譲ってくれた。本人は置き手紙を残して去り、くるみが見送った。

鞣河小学校の児童。学園生活部と合流するが……。

聖イシドロス大学

サークル(自堕落同好会/くっちゃね友の会)

武闘派の「規律」に馴染めなかった者たちが独自にライフラインを組み上げて自墜落に過ごしている集団。

センシティブな作品

情報科学部の学生で「サークル」の代表。眼鏡っ子でボクっ子。24時間耐久のゲーム会や映画鑑賞など楽しいことを企画していた。学園生活部の合流以降は彼女を進行役に「トーコゼミ」という名の会議を開く。

センシティブな作品

文系の学生で「サークル」の一人。開放的な外見。巻末のサークル日誌によると武闘派から移ってきたとのこと。

センシティブな作品

工学部の学生で「サークル」の一人。黒髪で大人しい。工作や修理などが得意で、「サークル」が自墜落にやってられるのも彼女のおかげ。

"武闘派"

聖イシドロス大学を厳しいルールで仕切っている学生たち。戦闘能力が高い者が優遇される。男子3人、女子2人。桐子曰く「悪い奴らではない」とのことだが言動は高圧的。外に出るときはフルフェイスヘルメットを装備する。単行本8巻カバー下の人物紹介でフルネームが判明した。

武闘派のリーダーの男子学生。最悪を想定した徹底した現実主義で武闘派をまとめている。

大人っぽいウェーブ黒髪ロング美人の女子学生。武闘派のサブリーダーらしき人物。作中の事態に高揚感を覚えている節がある。

帽子とタバコがトレードマークの男子学生。

クロスボウを使う男子学生。学園生活部を威嚇射撃した。目元の濃い隈や荒い呼吸が目立ち、神経質そう。シノウとただならぬ関係の気配あり。

サイドテールの遠慮がちな女子学生。ヘルメットに硬いライダースーツの全身完全防備でアイスピック数本を手に大立ち回りを演じる。アヤカにも頼りにされている様だ。

その他の大学生

アキの友人。文化人類学部の学生で、学内図書館の"ヌシ"。図書館にあるすべての本を読み切るのが夢。

情報生化学部の人物。様々なラジオを受診し内容をメモしていた6巻巻末ノートが初出であり、未だ本編には顔を出していない。……と思っていたら、7巻以降みーくんにインターホン越しに自説を披露していた「武闘派に秘密で『あるもの』や事件の研究をしている白衣の女性」こそが「青襲さん」であることが9巻で明らかに。

  • スミコ

7巻巻末のサークル日誌に書き込んでいる人物。書き込みの度に署名の変換が違うが、語り口が一々回りくどく比喩的で、字が几帳面。のちに、外に出たきりしばらく帰っていないメンバーであることが判明する。ゴスロリの酒豪。

その他の用語

  • 私立巡ヶ丘学院高等学校

「学生の自主独立」を校風としているため、施設が充実している(めぐねえ曰く「充実し過ぎている」)のが特徴。

太陽光、水力を併用した高度な発電設備、地下水を利用した浄水設備、充実した購買部、学食などの設備、更には菜園まであり、校内の設備だけでもある程度の自給自足が可能。

学園生活部が成立しているのも偏にこの学校の充実した設備のお陰であると言える。

  • 聖イシドロス大学

多数の学部を持つ大学。巡ヶ丘学院高校と同じく、自給自足可能な発電・浄水設備、食糧庫がある。施設自体は武闘派が独占していたが、施設にあったインフラをヒカが確保した事により分化し、サークルも自墜落に活動中。

巡ヶ丘市一帯の大地主でもある企業。製薬業でありながらショッピングモール等様々な方面に経営の手を伸ばしており、当作の舞台となる巡ヶ丘学院高等学校や上記聖イシドロス大学もランダル・コーポレーションが出資している教育機関である。

余談だが同名の医療福祉用具の製造販売やレンタルを行う実在の企業がある(もちろん当作とは無関係)。

めぐねえの愛車。学園生活部のメンバーが外出する際の移動手段として使われる。

テレビアニメ

2015年夏アニメとしてTOKYOMXサンテレビAT-XおよびBS11で放送された。制作はLerche

同クールには「きららアニメ」が合計3本放送された(残りは『城下町のダンデライオン』と『わかば*ガール』)。

監督は安藤正臣、シリーズ構成は原作者の海法が自ら務める。キャラクターデザインは飯塚晴子。

オープニングテーマ

ふ・れ・ん・ど・し・た・い」(1~11話)

  • 歌 - 学園生活部(丈槍由紀(CV.水瀬いのり)、恵飛須沢胡桃(CV.小澤亜李)、若狭悠里(CV.M・A・O)、直樹美紀(CV.高橋李依))
  • 作詞 - くまのきよみ / 作曲 - 藤本貴則 / 編曲 - 佐々木裕

エンディングテーマ

ハーモナイズ・クローバー」(1~3,5,9話)

  • 歌・作詞 - 黒崎真音
  • 作曲 - 黒須克彦 / 編曲 - 黒須克彦、長田直之

「We took each other's hand」(4話)

  • 歌 - 澤田かおり
  • 作詞・作曲・編曲 - 中塚武

アフターグロウ」(6~8,10,11話)

  • 歌・作詞 - 黒崎真音
  • 作曲・編曲 fu_mou

「ふ・れ・ん・ど・し・た・い」(12話)

実写版

2017年11月24日発売の『まんがタイムきららフォワード』2018年1月号にて、実写映画化されることが発表。主演はラストアイドルが務める。2019年1月25日公開された。監督・脚本は『リアル鬼ごっこ』の柴田一成が務める。

原作、アニメとの相違点

一部を抜粋して記載。

  • 一部キャラの設定が変更されてる(例えばめぐねえは国語教師ではなく養護教諭になっている)
  • 胡桃が主人公。そのためキャスト欄でも一番上に載っており、ロゴも「ら」の上部分が由紀の帽子じゃなくなり「!」がシャベルに変更されている
  • 胡桃の先輩に葛城紡という名前が設定された
  • ラストまで一貫して学校から出ないためモールや胡桃の実家等の件が丸々カット(胡桃の実家はアニメでもカットされていたが言及はしている)。それに伴って美紀も学校の給食室で救出される他、圭は明確に死亡している描写がある
    • 太郎丸は存在そのものがカット
  • 美紀の学園生活部への反発っぷりが原作以上に強くなっている
  • 体育祭の件がカット。代わりにオリジナルで学園祭のシーンが追加

等々

キャスト

丈槍由紀(ゆき):(演:長月翠)

恵飛須沢胡桃(くるみ):(演:阿部菜々実)

若狭悠里(りーさん):(演:間島和奏)

直樹美紀(みーくん):(演:清原梨央)

佐倉慈:(めぐねえ):(演:おのののか)

主題歌「愛しか武器がない」

作詞 - 秋元康 / 作曲 - バグベア / 編曲 - 若田部誠 / 歌 - ラストアイドル

エンディングテーマ「マイクロコスモス」

作詞・作曲・編曲 - SWEEP / 歌 - Wi-Fi-5

スピンオフドラマ

また、実写映画のストーリーの前日譚のオリジナルドラマ『がっこう××× 〜もうひとつのがっこうぐらし!〜』が、2019年1月16日よりAmazonプライム・ビデオにて独占配信されている。監督・脚本は映画版と異なり、杉岡知哉が担当。

ちなみに作画崩壊したキャベツが登場したのはこっち。

キャスト(オリジナルドラマキャラのみ紹介)

  • 篠原実咲 (演:上原実矩)

ドキュメントを制作中の放送部員。Nコンの〆切が近づいてピリピリしており、親友の実咲に当たり散らすことも。

ドキュメントを制作中の放送部員の三年生。実咲の思い込みからきた癇癪などにも特に反論したりせずに、彼女をそっと宥める。実咲とは仲の良い友人。

意見の違いから映画研究同好会を離れ。演劇部で作品を制作中。ドラマにおいて男女の青春担当。

真帆とその仲間からいじめを受けている。しかし真帆を慕っており、真帆に許して貰うために自分の髪をハサミで切った。

ふとしたことから璃子をいじめるようになった。前は璃子と仲が良かった。

関連動画

2017年12月のサービス開始当初から参戦している。

メインクエストでは最初の山場となる第1部3章「さばくぐらし?」にて関与する事となる。

余談

本アニメのEDテーマを担当した黒崎嬢は別の作品においてもEDテーマを担当したが、その時は毎回ごとに曲が異なっており、放送終了時にはCDアルバム1枚分の曲になっていた。それに比べれば本作は1~2曲と比較的楽な方である。

本アニメのキャラクターデザインは独特の瞳の描き方をしているのだが、pixivではこういった特徴を無視したファンアートも多い。

???

※ここから先は物語の重大なネタバレとなっております。

ネタバレを避けたい方はブラウザバックをお願いします。

いろんなことがあったよね。

みんながいて、みーくんと出会って。

つらいこともあったけど、みんな一緒に乗り越えた。

だから、毎日がとても楽しい。うん、すごく楽しい。

ああ、でも楽しい時間って。

どうしてこんなに短いんだろう――。

真の作風

本作は実際には

“学校の外ではゾンビ化した人間が蔓延り、主人公達は学校内に立てこもってサバイバル生活を送っている”という非常に殺伐とした世界観の作品である。

第1話で描かれた由紀達の学園生活、そして胡桃・悠里(アニメでは最初から合流している美紀も)以外の他の生徒や教師達は全て

ゆき自身が生み出した妄想であり、学校暮らしというのも別に好きで学校に寝泊まりしているわけではなく、もはや学校以外に生活できる場がないだけに過ぎないという極めて悲惨で重苦しい設定になっている。

ただし、本作では普通ゾンビ物の主題となる事が多い「パニック物」「ホラー物」としての要素は薄く、むしろ「終わってしまった世界の中で日々を生きる少女達の生活」そして「そんな日々の中にもまだ残っているささやかな幸福や夢」といったものを中心に描いているため(いささか風変わりで、少々悪趣味ではあっても)、本作の「日常系」という肩書はあながち詐欺でもないとも言える。

用語集

  • 私立巡ヶ丘学院高等学校

この学校が上記のように充実した設備を持っていたのには理由がある。

非常時においてランダル・コーポレーション関係者の避難所として利用されるべく設計されていたのである。

校舎の地下二階には外部に公開されていない地下区画があり、その内部には生物災害に備えた設備が建造され、長期間の籠城に耐える物資と後述の生物兵器の為の治療薬が保存されていた。

巡ヶ丘学院以外にも聖イシドロス大学にも同様の設備があり、更に個人邸宅に偽装(?)されていた設備も存在している。

なお、職員用避難マニュアルによると、地下室の想定されていた利用者数は僅か15名。少なくとも数百名は居たであろう生徒は最初から計算外であった事は言うまでもない。

同マニュアルには「武力衝突」にも言及されており、

避難者があぶれた場合は殺してでも生き延びるよう示唆している。

  • 「かれら」

謎の感染症により、理性を失って暴徒と化した人々。ホラー映画のゾンビのように描写されており、実際に原作者の海法はこれらを「ゾンビ」であると説明している。劇中では単に「あれ」「あいつら」「かれら」と呼ばれ、登場人物が「ゾンビ」の単語を使ったことはない。

本作におけるゾンビには「噛まれることで感染し、感染した人間もゾンビ化する」、「音や光に反応して引き寄せられる習性がある」、「動きは鈍く、階段を上がるのは苦手」、「よく燃える」といった設定がされている。

りーさんによる推測だが生前の習慣や強い思い入れ」に沿って動く習性がある。実際に、下校放送を装った放送(原作ではりーさん、アニメではゆきによる)を聞いた、生徒の「かれら」が学校から帰って行く場面がある。

哺乳類には感染する反面、鳥類には感染しない(ただし中間宿主になっている可能性は否定されていない)。

また、ゾンビ化した人間の視点からの自意識の混濁から一時的な回復、そして消失も描かれている。巡ヶ丘ワンワンワン放送局のお姉さんや(アニメ版のみ)佐倉慈の書き置きはかゆいうまであり、自意識や知性が失われて行く様子がわかる。

劇中に登場するランダル社が製作した「職員用緊急避難マニュアル」によると

  • 感染力が高く潜伏期間が数日間。死亡率が低い代わりに患者の抵抗力を奪っていく細菌「α系列」
  • 感染力が弱く潜伏期間が数時間。死亡率が非常に高いウイルス「β系列」
  • 詳細不明の「Ω系列」

の三種の生物兵器を開発していた旨が記載されており、そのいずれか、あるいは三種全てが漏出した事が事件の原因ではないかと思われている。

噛まれた場合でも専用の治療薬の注射で発症を免れることができる。劇中では、ほぼゾンビ同然の状態に至った巡ヶ丘学院の生徒が薬の摂取後に意識を取り戻し、日常復帰できていた。ランダル社拠点施設である巡ヶ丘学院高校地下の非常避難区域にあったもの。

………と、思われていたが…

「トーコゼミ」での話し合いでは「食べてないのに動いてる」、「放っておいても腐りきって動かなくなったりしない」など(ゾンビものにおけるゾンビの生態としては当たり前)の部分に焦点が当たり、ただのウィルスでは説明がつかないという話が出て来ている。また、みーくんに国家等の現状について自説を披露した白衣の人は、かれらについて、インフルエンザのように変異するウイルスが空気感染で生物をかれら化させる可能性を示している。

実際武闘派のメンバーは多少噛み付かれても問題ない重装備で外に出るにもかかわらず、次々に突然発症している。

アニメ化に際しての反響

アニメで再構成された1話はほぼ全編がゆきの妄想世界の描写に費やされているが、再度見返せば、校舎内に存在する机のバリケードや、授業時間に授業に出ないメインキャラクター達、学校で寝泊まりするという目的自体が異常な部活動内容などから、ただの日常系アニメでない事を察することができるという二重構造になっており、この1編だけでも一つの作品として成立すると言われるほど評価が高い。

アニメ公式サイトは本放送開始まではまったく日常系アニメとしか考えられない体裁をとるという『魔法少女まどか☆マギカ』と同じ手法が取られた。そのためニコニコ動画の公式放送ではごく普通の日常系アニメだと思って見ていた視聴者の大半がラストのどんでん返しに驚愕することとなり、一部では同期に放送されていた別のアニメ引っ掛けた別称で呼ばれるようになってしまった。

またOPのふ・れ・ん・ど・し・た・いが友人死体だと言われてしまったり盛大なOP詐欺だと言われたり……誰が言ったのか萌え豚トラップ

なお、放送開始後の2015年7月10日より新たな「キービジュアル(壊)」として「校舎が半壊して、四人の着衣に軽いダメージが加わっている」イラストが公開。アニメ公式サイトを見る時間帯が深夜の時(PCの時計に依存)にトップページのイラストがこれに変わり、サイト自体の雰囲気や登場人物紹介ページ等もガラリと変化するという凝った仕様になっている。

ただし、原作は連載開始時からサバイバル物である事を全面に出しており、特に上記のような宣伝戦略は取っていない。

…また、AT-XではWebサイトの新番組案内で(上記とは別の)校舎や黒板が半壊しているカットを2カ月以上も前から公開していたため、AT-X視聴者には「ただの日常系じゃないな……」と想像させてしまってもいた。

他にもアニメの公式Twitterでは最初からゾンビ物である事を証しており、原作者の海法氏も度々原作の内容に言及している。

…要はアンテナを伸ばしてさえいれば本作の内容について知ることは容易であった。上記の宣伝手法が想像以上の効果を発揮した事で、本作が注目される結果になったのは事実ではあるが、それは反面アニメ放映以前の本作の注目度の低さの裏返しとも言えてしまうため、この件を話題に出す際は適度に空気を読む事を推奨する。

(実際、本ピクペディアの記事もアニメ放映後に内容が大幅に加筆されていった)。

アニメ版のOPでは、1話ごとにすこしづつ変化が起きている。

話数前話OPとの変化の内容
2話冒頭で1話OPでは全体が見えなかった校舎がぼろぼろな状態で見える/生徒の「かれら」が校舎の前でうろついている/後ろの生徒の絵の白い部分が少し暗くなっている。/くるみが部屋から出たときの校舎の奥のほうが1話OPと比較すると暗い。/シルエットの色が空色から白になっている/1話OPでいた先生や友達が生徒と教師の「かれら」になっている。/途中のゆきちゃんのシルエットがはしっている演出のところでシルエットが大きくなり、その後ろのところが暗くなっている。/光と影がつよく描写されている。/校舎がところどころ傷んでいたり、3−Aのプレートがよごれている。
3話2話とおなじOPのムービー。変化なし
4話2話とおなじOPのムービー。変化なし
5話みーくんの親友の圭ちゃんが青空の下で振り返るところが暗いショッピングモールで近くから遠くに向かってあるき出す。というものになっている/空色の宇宙のような場所を走ってゆきちゃんがくるみちゃん、りーさん、みーくんのとこにいくところの背景の宇宙のようなところの色が少し、セルビアブルーのような色に変化している。
6話5話とおなじOPムービー。変化なし
7話今までの青空から時間がたったのか少しオレンジの混ざった空色になっている。/がっこうぐらし!の表記が出るのがすこし遅くなっている/学校生活部と書いたホワイトボードに書かれためぐねぇが消えている。/振り返るめぐねぇがめぐねぇのリボンがかかった墓標になっている。/ノートが全体的に痛み、写真も変わっている。/セルビアブルーだったところから京紫のような色に変化している
8話7話とおなじOPのムービー
9話8話とおなじようなOPムービー
10話太郎丸が太郎丸のでてくるOPのシーンからイラストとシルエットを除き、全て消えている/空の色が本格的に赤黒くなり、夜に近くなっている。/がっこうぐらし!の表記が出るのが更に遅くなっている。/水色のシルエット太郎丸を追いかけていたメンバーのシルエットがいなくなっている。/太郎丸に繋がっていたリードが外れて置かれ、全体的にそのシーンの所が暗くなっている。/めぐねぇの墓標からゾンビ化しためぐねぇになっている。
11話宇宙みたいで京紫色だったところがチリアンパープルのようないろ(血のようないろ。)になっている
12話学校生活部のプレートのアップだったのが「そつぎょうしき」と書かれた黒板とみーくんが書いた「圭へ 私、生きてていいことあったよ。」というメッセージになっている。/ノートのアップから市街地をはしるミニクーパー(車)になっている/写真の周りを走る4人から空のアップとあかるくなっているめぐねぇの墓標とそこを立ち去る影になっている。/市街地を走る車の映像が多くなっている。/はしるミニクーパーと並走して今までのことが思い出されるようになっている。/最後が車で寝ていたゆきがおきてこっちを向いている3人に向けて笑いかけ、街の方へ車が向かっていく。

参照元→

アニメ版は、物語としては原作で描かれた人間関係の対立や衝突を全く描かないか、緩い描写にした場面が多い(みーくんがゆきの妄想に噛み付く場面など)。その分、「学園生活部」が「日常」を精一杯楽しむ姿に尺を割いた内容といえる。

つまずく日はある。ころぶ日もある。泣きたい日もある。

いっぱい泣いて。いっぱい寝て。いっぱい食べて。

もう一度立てばいい。

いつかこの息が止まる その日まで――

余談

ほのぼのとした日常系が多く連載されているイメージが強い『まんがタイムきらら』及びその関連雑誌であるが、『がっこうぐらし!』が連載される前から、シリアスな空気のきらら作品は存在した。

そういった意味では『がっこうぐらし!』がきららで連載されたのは自然なことだったのかもしれない。

きららファンタジア

実装当初からめぐねえが召喚対象になっている事から何となく予想はつくだろうが、物語の進行状況を反映した☆5が実装される事が多い。

1部3章「さばくぐらし?」では聖典の内容を知るカルダモンから、美紀が問いかけられるシーンもある。

『くるみインワンダーランド』『サマーナイト・レディオ』『サマーナイト・リゾート』『歩き続ける君のために』など、エトワリアに召喚された本作クリエメイトの立ち位置などを通じて原作への新しい解釈を提示するイベントクエストも多い。

『歩き続ける君のために』に際して、原作最終回及び後日談「おたより」に合わせた【成長版】のキャラクターが実装された。

通常のクリエメイトとは「別キャラ」として扱われる。

京フェス2022での裏話

2022年10月15日に開催された京都SFフェスティバル2022にて「がっこうぐらし余話~ゾンビとコロナと日常物~」というタイトルで海法紀光氏を筆頭に講演が行われた。

ざっくり内容をまとめると

・実はかれらはオカルトパワーで動いていた。

・がっこうぐらし!の世界は「ダークタワー」を元にしている。

・ジョージ・A・ロメロやスティーブン・キングが早期に亡くなっているためゾンビという定義が存在しない。そのためがっこうぐらしの世界にはゾンビ映画がない。

・この世界には異次元からの侵略者がいてそれらの電波を物語としてを書き留める存在がジョージ・A・ロメロやスティーブン・キングなどであり、彼らが亡くなったことでフィクションとして描かれるはずだった存在が現実に現れることになってしまった。(つまり『It』のペニーワイズなどが実在している)

・ランダルの元ネタは「ザ・スタンド」の悪役ランダル・フラッグ

※「原作者が勝手に言っているだけ」なので、あくまで公式設定ではないとのこと。

当時の内容を記録していた方がいるためリンクを貼っておきます

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    えくすとらぐらし

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