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※:メイン画像の鞍上はキングヘイロー(ウマ娘)。現実では彼女のモチーフとなったキングヘイロー号とカフェファラオ号は、どちらも福永祐一騎手が騎乗したという繋がりがある。


プロフィール

馬名カフェファラオ
欧字表記Cafe Pharoah
生年月日2017年3月3日
性別
毛色鹿毛
アメリカンファラオ
Mary's Follies
母の父モアザンレディ
産地米国
生産Paul P. Pompa
管理調教師堀宣行(美浦)
馬主西川光一
戦績14戦7勝(2023年2月現在)
主な勝ち鞍フェブラリーステークス (GⅠ、2021年・2022年)、マイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1、2022年)

概要

約37年ぶりとなるアメリカクラシック三冠馬アメリカンファラオの初年度産駒の1頭で、アメリカで生まれて日本に輸入された外国産馬である。

2021年にフェブラリーステークスを勝ち(アメリカンファラオ産駒初の中央G1勝ち)、翌22年には同レース連覇を果たしている。


戦績

デビュー前

2017年3月3日、アメリカ合衆国の競走馬生産者Paul P. Pompaの営む生産牧場にて誕生。

父親は馬名のスペルミスで有名な約37年ぶりのアメリカ三冠馬、日本でもリフレイムなどの産駒が走っているアメリカンファラオ。

母父はシャトル種牡馬としてアメリカとオーストラリアでG1馬を大量に輩出したモアザンレディ。


馬主の西川光一氏は、マンハッタンカフェなどの馬主である西川清氏の息子。父と同じく「カフェ」を冠名としている。

そのため、本馬は「冠名+父名の一部」でカフェファラオと名付けられた。

ついでに、英語でのスペルミスも父と同じ。本来のファラオの綴りは「Pharaoh」のところが「Pharoah」になっている。

日本に輸入後、カフェファラオはJRA美浦トレーニングセンターに厩舎を構える堀宣行調教師に預託され、競走馬人生のスタートを切った。


メイクデビュー~2歳

カフェファラオのデビュー戦となったのは、2019年12月14日の中山第5レース、2歳新馬戦(ダート1800m)

ライアン・ムーアを鞍上に1番人気。軽く促して先手を奪い、後続を引き付けた逃げから直線一気に後続を突き放し、後の兵庫CS勝ち馬バーナードループに10馬身3着以下に至っては19馬身もちぎり捨て、見事デビュー勝ちを飾った。

この年はデビュー戦のみを走り、次のレースは明けて3歳の時になる。


3歳

明け3歳。カフェファラオ陣営が次に選んだのは、リステッド競走ヒヤシンスステークス(ダート1600m)。鞍上はミルコ・デムーロに乗り替わり、単勝オッズ2.1倍の1番人気。

スタート直後は行き脚がつかなかったものの、後方からまくって4コーナーで先頭に立ち、2着のタガノビューティーに1と3/4馬身差で勝利。

鞍上のミルコは「メチャクチャ強いです」とコメントし、ますます今後に期待できる結果となった。

重賞初挑戦

ここまで無傷で2連勝中のカフェファラオ。陣営はアメリカ遠征も計画したものの、新型コロナウイルスの影響で遠征計画は中止される。

次走に選んだのは、初の重賞挑戦となるユニコーンステークス(GⅢ)。鞍上はダミアン・レーンに乗り替わり、ここでも1番人気に推される。


ゲートが開くと同時に好スタートを切ると、カフェファラオは2番手付近を追走し、直線で抜け出す。

抜け出すと同時に後続との差をグングンと突き放し、レースレコードの1:34.9を叩き出し、5馬身差の圧勝劇を演じて見せた。


ジャパンダートダービー

ユニコーンステークスでの圧勝劇を見た陣営は、さらに格付けが上のジャパンダートダービー(Jpn1)にカフェファラオを出走させる。

前回と同じく鞍上にダミアン・レーンを迎え、単勝1.1倍という圧倒的1番人気。

好スタートを切るとすっと3番手の内目の好位に付けたものの、1コーナーを手前にして馬場にハロー掛けをした車のタイヤ痕に驚き、手前を変え損ねてしまう

その結果調子が狂ってしまい後退。1着のダノンファラオから2.7秒離された7着と惨敗を喫する結果となった。


この後は休養に入り、秋から再始動することになる。

シリウスステークスからチャンピオンズカップ

休養後はシリウスステークス(GⅢ)から再始動し、新たにクリストフ・ルメールを鞍上に迎えて1番人気。

4コーナーで中団から押し上げて差し切るレースで重賞2勝目を飾った。


しかし、続いて挑んだチャンピオンズカップでは全く見せ場なく6着となり、これでカフェファラオの3歳シーズンは終わりを迎えた。


4歳

フェブラリーステークス2021

明け4歳を迎えたカフェファラオ。陣営が年明け初戦に選んだのは、2月21日のダートG1フェブラリーステークス。)

チュウワウィザードはサウジ遠征に旅立ち、クリソベリルは故障で戦線離脱。ライバル不在の中1番人気に推された。

また、このレースから、後方視界を狭めるチークピーシーズを着用することとなる。

ゲートが開くと、逃げるエアアルマスを前に見ながら先団をマーク。直線に入ると同時に一気に抜け出し、G1初勝利。

アメリカンファラオ産駒としても初の国際ダートG1を制する結果となった。


フェブラリーステークス後

フェブラリーステークス後は、5月5日に船橋競馬場で開催される中央地方交流競走、かしわ記念(Jpn1)に出走。

好位につけて展開を伺ったものの、地方競馬の深い砂ときついカーブに適応できず5着と敗れる。


その後、陣営は何を考えたのか芝のレースとなる函館記念(GⅢ)に出走。1番人気に支持されたものの、やはり芝は合わなかったのか9着と敗退した。

4ヶ月半の休養をとり、チャンピオンズカップではブリンカーを装着して挑んだものの、11着と全くいいとこなしで敗北することになる。


5歳

5歳シーズンを迎えたカフェファラオ。昨年と同じく、2月に行われるフェブラリーステークスを年内初戦とし、調教を重ねた。

フェブラリーステークス2022

2022年2月20日。フェブラリーステークスを控えた東京競馬場は通り雨が過ぎ、ダートは稍重の発表となっていた。

レースには二刀流を狙う白毛の女王ソダシ、地方から殴り込みのミューチャリー、JBCスプリント覇者のレッドルゼルなどが顔を連ね、カフェファラオは単勝オッズ5.1倍でレッドルゼルに続く2番人気。

鞍上には香港での落馬事故から復帰したばかりの福永祐一を迎え、新コンビを組んだ。

ゲートが開くとテイエムサウスダンが先陣を切って逃げていき、ソダシが2番手付近という形でレースが進み、テイエムサウスダンがペースを握る形となった。

カフェファラオは内目の3枠6番からのスタートだったが、長いバックストレッチの間にすっと外目に持ち出してソダシを内前に見ながら好位に控え、最終直線に入ったところで外に持ち出し仕掛けた。

抜け出すと同時に後方との差は開いていき、そのまま先頭でゴールイン。2着のテイエムサウスダンに2と1/2馬身差をつけての快勝。勝ちタイムは1:33.8で東京競馬場改修後のコースレコードを更新した(現在はデシエルトに更新されている)。

フェブラリーステークスの連覇はコパノリッキー(2014年2015年)以来史上2頭目。


その後、陣営はまだ芝適性を疑わないのか「東京競馬場の1600mが合う」というところからか、なんと安田記念に参戦。しかし全くいいところなく17着に大敗した。


マイルチャンピオンシップ南部杯

東京競馬場ダート1600m、つまり「ダート1600m左回りワンターン」で良績を残してきたカフェファラオは前述条件に当てはまるマイルチャンピオンシップ南部杯に出走。

前日降り注いだ雨の影響で不良馬場のコンディション。発走前に濃霧が発生して発走が遅れる懸念もあったが、幸いすぐに霧は引き通常通りに開催された。

コーナーはやや急なものの条件が合うと思われたか、3連覇を狙う前年と前々年の覇者アルクトスを抑え僅差の1番人気に推される。

鞍上は引き続き福永祐一が務める。

レースはヘリオスが引っ張るハイペース。

内枠から好スタートを切ったカフェファラオは馬込みを避け好位の外目に持ち出し楽々と追走。4コーナーから直線に向いたあたりで先頭に並びかける。

直線ヘリオスとの激しい追い比べを僅かに制したところがゴール板。GI級競走3勝目を飾るとともに、初となる東京競馬場以外での重賞勝利を果たした。


11月18日、左後肢副管骨を骨折。幸い目標レースは被っておらずフェブラリーSかサウジカップでの復帰が予定された。


JRA賞で2022年最優秀ダートホースに選出された。


6歳時

問題なく骨折は治り、復帰戦は3連覇のかかるフェブラリーSではなく2月26日のサウジカップを選択。

サウジカップ2023

鞍上には初コンビとなるジョアン・モレイラ騎手を迎え、発走は13番ゲートという大外からとなった。

馬場状態は良馬場とされる「Fast」。

スタート直後の位置取り争いでは外の方から様子を窺っていたが、コーナー直前で空いた内への進路を見つけると一気に切り込むようにしてインコースを確保。クラウンプライド、アメリカのテイバと並んで3番手の好位でコーナーを回っていき、テイバを直線手前で交わすとクラウンプライドと共に進出を開始。残り100mから50mの間でクラウンプライドに競り勝ったものの、逃げ粘るパンサラッサには届かず、直後に外から追い込んできた去年2着のカントリーグラマーに半馬身交わされ、2番手に粘っていたジオグリフをアタマ差捕らえたのがゴール地点だった。

戦前モレイラ騎手は「もし彼が4着にも入れなかったら自分は驚く」とカフェファラオの能力を高く評価しており、有言実行の3着となった。


続いてはドバイワールドカップ。前走サウジCでは好走したとはいえ不得手の2ターンコースとあってJRAプールでも9番人気と不安視された。スタートはあまり良くなく、そのうえで大外から無理やりハナを奪ったパンサラッサとそれに無理やり対抗する各馬によって作られる異常なまでのハイペースに付き合ってしまう。更には4コーナーを迎えたところで追い打ちをかけるように外に膨らんだジオグリフに進路をカットされてしまい、直線も伸びることなく12着に大敗した。


日本に帰国して初戦に何を選択するのか注目が集まったカフェファラオ。その答えはなんと2年連続の安田記念参戦であった。2度の大敗から学んでいないのか、よほど状態が良くて芝でもやれると踏んだのか真意は定かでないが、とにかく安田記念に出走した。好スタートを切ると軽く促して4,5番手に付けてスムーズに運び、4角素晴らしい手応えで進出してくる。直線入口でソダシに並びかけると、前を行くウインカーネリアンジャックドールとの差を1完歩ずつじわじわと詰めていく。あれ?このまま勝ってしまうのでは…?と思ったのも束の間、流石に芝のマイルGIで伸びきるだけの脚はなかったか、脚色が鈍り12着に敗れた。しかしながら芝のマイルGI馬3頭に先着、走破タイム1:32.3とダート馬とは思えない走りを見せた。


2023年11月をもって引退し今後は種牡馬入りする予定。


余談

〇〇は府中?

本馬は古馬になってからは好走できるコースの条件が極めて限定されており、その条件はと言うと「左回りワンターンで、カーブが緩やかな1600~1800mのダートコース」である。

その証拠に上記を満たす東京競馬場のダート1600mコースではフェブラリーステークス連覇以外にもヒヤシンスS、ユニコーンSも優勝し2023年3月現在も同条件では無敗と言う実績からもうかがうことが出来る。

更に、同じ左回りの1600mでもカーブが急でありコースを一周するかしわ記念(船橋競馬場)では掲示板は確保したものの馬券外、比較的カーブが緩く、尚且つバックストレッチが長いワンターンコースであるマイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡競馬場)では優勝とはっきりと得意不得意が現れるようになっている。

そのような両極端に表れやすい戦績と東京競馬場での圧倒的な活躍から、いつしか似たような条件のコースを好走すると「○○は府中」と評する者が出てくるようになった。



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