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概要

白土三平の代表作の一つ。光文社の漫画雑誌『少年』にて1961年7月号から1966年3月号まで連載。徳川方の刺客達との戦いを通じて、甲賀流の少年忍者・サスケの活躍と成長を描く。かわいらしい絵柄と裏腹にハードな展開が続く。作中で使用される忍術には科学的な解説による種明かしがされており、当時の読者層だった子供にもわかりやすく丁寧に書かれている。


登場人物

サスケと仲間達​

サスケ

CV:雷門ケン坊

主人公。父から甲賀流忍術を受け継ぎ、「猿飛の術」「分身の術」「微塵がくれの術」などの忍術を駆使して戦う少年忍者。父と共に様々な強敵と戦い続け、忍者の心技体を磨いていく。生き残るために敵を倒す非情さを心得ているが、やはり素顔は幼さを残す少年であり、死んだ母親に対する思慕の情を強く持ち続けている。第2部では成長し、腹違いの弟・小猿を抱えて放浪する。


大猿大助

CV:外山高士

サスケの父。真田幸村配下の甲賀忍者。猿飛忍群の一人であり、「猿飛の術」の使い手。サスケにあらゆる忍術を教えるとともに、忍びとしての心構えを説く。素手で暴れ牛の首を折るほどの怪力の持ち主。人間だけでなくイノシシにも化けるなど、変装術にも優れる。幼い頃、忍者にさらわれて忍として育てられたという過去がある。長い放浪の末にサスケと共に隠れ里に移り住み平穏な日々を過ごしていたが、隠れ里壊滅の際に脱出する人々を手助けする道中に半蔵によって仕掛けられた罠により死亡する。


サスケの母

CV:平井道子

サスケにとっては優しい母であり、大猿にとっては良き妻だったが、大猿を追ってきた服部半蔵の娘に殺されてしまう。アニメ版では、死後もサスケの回想などを通じて登場する。


スガル/ワカナ

CV:北浜晴子

伊賀抜け忍の住む隠れ里に逃げ込んできたキリシタンの一人。旅の途中で病に倒れた大猿を看病したことがきっかけで大猿と愛し合うようになり、結婚して家族四人で一時幸せな生活を送った。隠れ里壊滅の際は妊娠中で大岩の隙間に隠れて地下水を飲んで生き延びており、サスケの介助で小猿を産んでそのまま息を引き取る。アニメ版では「ワカナ」という名前となっている。


楓/カオル

CV:栗葉子

スガルの娘。サスケよりも年上であることもあって精神的にも大人であり、母の面影を引きずるサスケと違って大猿と母の再婚を容認していた。母の再婚によりサスケの義理の姉となったが、隠れ里壊滅の際、半蔵の仕掛けた罠に巻き込まれ死亡する。アニメ版では名前が「カオル」となっている。


小猿

大猿とスガルの間に生まれた子でサスケの異母弟。第2部最終回において村で起こった一揆の騒動に巻き込まれ行方不明となってしまう。


石猿佐助

猿飛忍群の一人。普段は石工をしている。


石猿の妻(雪)

CV:平井道子

サスケの叔母。サスケの母の双子の妹であるため、サスケの母とそっくりの容姿を持つ。アニメ版ではキャラクター名が「雪」となっており、声をサスケの母役の平井道子が二役として演じている。


石猿の子供達

CV:雷門ケン坊

容姿はサスケとそっくりで、服装にいたっては完全に同一の四つ子。山の中で遭遇した猟師(九鬼一族の一人)を分身四つ身の術でからかったことで一人は撃たれて死んでしまう。アニメ版では、声をサスケ役の雷門ケン坊がサスケと合わせて一人五役でこなしている。さらにアニメ版では、生き残った三人のうちの一人は右目の下にあるほくろで見分けることができる。


赤猿

大猿の仲間である元・忍者。現在は易者と絵師で生計を立てている。


猿飛忍群

CV:富山敬野本礼三ほか

「猿飛」とは人の名ではなく術の名であり、猿飛の術を使う者はみな「猿飛」である。真田幸村に仕える猿飛忍群は同じ顔に変装し、「大猿」「石猿」といった名前で呼び合っている。他にも「赤猿」「土猿」「日猿」「木猿」がいる。


霧隠才蔵

CV:近石真介

大猿の盟友。謎の忍者「霞の小源太」に扮して根来衆に命を狙われた大猿を救う。ヨーヨーや「霧がくれの術」「霧ケシの術」を使う。


サスケの敵​

四貫目

雇われて技を教えて生きる老忍者で「カブト割り」の達人。利害によってはサスケと対立するが、そうでない場合は忍術を教えてくれたりする。『ワタリ』などにも登場。


鬼姫

CV:杉山佳寿子

九鬼一族の生き残りの少女忍者。母親を探す少女のふりをして近づき、九鬼一族を滅ぼしたサスケ親子に復讐しようとする。サスケは忍術勝負で追い詰めるが、同情心から止めをさす事はできなかった。その後も報復の機会を狙っていたが、絵の才能を赤猿に認められて弟子となり、復讐のことは忘れた。


服部半蔵

CV:納谷悟朗

公儀隠密首領。豊臣方の残党狩りに暗躍し、サスケ親子をつけ狙う。配下の伊賀忍者の反乱により首領の座を追われた後は「無念」と名乗り隠れ里に潜入、幕府軍を呼び込んで隠れ里を殲滅させる。その後、里を離れていたため難を逃れたサスケの追跡を受け、サスケの一計により部下たちを互いの疑心暗鬼で失い、自分の仕掛けた罠によっていったいの水源が毒水と化したことにより飲み水を得られず消耗したところを突かれ、サスケとの一騎討ちに敗れて死亡する。

「おぼろ影の術」「炎しばりの術」が得意技。


テレビアニメ

1968年9月3日から1969年3月25日までTBS系列局で放送。TCJ(現・エイケン)とTBS(東京放送)の共同製作。森永製菓の一社提供。カラー作品。全29話。


劇中ナレーションは勝田久が担当。勝田は劇中で使用される武器や忍術の解説だけでなく、オープニング冒頭のナレーションも担当している。


このアニメ化に合わせ、『週刊少年サンデー』で白土自身によるリメイク版『サスケ』が連載された。連載期間は1968年31号から1969年22号までの全42回。これは先の『少年』連載分の再掲載ではなく、コマ割りや構図などを変更して新規に描き直したものである。このリメイク版の単行本化・復刻は2020年現在実現していない。


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