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テイルズオブグレイセス

ているずおぶぐれいせす

『テイルズ オブ グレイセス (Tales of Graces)』は 、2009年12月10日にバンダイナムコゲームスから発売されたWii用のRPG。
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概要

テイルズオブシリーズ』の1つ。略称は「グレイセス」、もしくは「TOG」。日本ゲーム大賞2009 フューチャー部門を受賞。

固有ジャンル名は「守る強さを知るRPG」。


本作は序盤の「幼少期編」と、本編となる「青年期編」に分かれているのが大きな特徴。PS3版では後日談となる「未来への系譜編」も加わった全三章となる。


あらすじ

空を海で覆われた世界・エフィネアでは「煇石(クリアス)」という物質に含まれる「原素(エレス)」を使用した文明が発展しており、ウィンドル、ストラタ、フェンデルの3国がそれぞれの政治体制の下存在していた。


その内の一国・ウィンドルの辺境に位置するラント領。そこの領主の息子である少年アスベルは、弟のヒューバートや幼馴染のシェリアと共に明るい幼少期を過ごしていた。

そんなある日お忍びで疎開してきた王子リチャードと友情を結び、彼と探検に行った裏山の花畑で、記憶が無い不思議な少女ソフィとも出会う。


だがそんな楽しい日々は、ある日唐突に終わりを告げる。謎の魔物から自分達を庇ってソフィは死に、助けられた自分達もバラバラに離散し会えなくなってしまう。

皆を守れなかった自分を悔やんだアスベルは、強くなってもう誰も失わないため、家を飛び出して王都の騎士学校の門を叩いた。


7年後、立派な騎士となった18歳のアスベルは父の訃報を知り、故郷で領主を継ぐことに。そんな彼の前に、死んだはずのソフィが再び現れたことから物語は大きく動き出す。


登場人物

アスベル・ラント(CV:櫻井孝宏

無題

本編の主人公。ラント領領主アストンの長男。

真っすぐな性格で、大切なものを守るという強い信念の持ち主。

所持武器はサーベルと刀。固有装具は剣のホルダー。戦闘スタイルは帯刀技と抜刀術。


ソフィ(CV:花澤香菜

TOZフォトアート絵

幼少期のアスベル達が発見した記憶喪失の不思議な少女。

朴訥で高い戦闘能力を有するも、内面は幼く無邪気。

所持武器はリスレット。固有装具はアンクレット。戦闘スタイルは格闘技と再生術。


ヒューバート・オズウェル(CV:水島大宙

派手に踊れ!

旧名はヒューバート・ラントで、アスベルの弟。現在では他国ストラタ軍の少佐。

勤勉で警戒心が強い委員長気質。

武器は両刃の剣。固有装具は眼鏡。戦闘スタイルは両剣技と双銃術。

シェリア・バーンズ(CV:河原木志穂

シェリア

ラント家に仕える執事フレデリックの孫娘で、アスベル達の幼馴染。

心優しく世話焼きな性格で、強力な治癒術の使い手。

武器は服の袖に仕込んだナイフ。固有装具はリボン。戦闘スタイルは投剣技と神聖術。


リチャード(CV:浪川大輔

表紙

ウィンドル王国の王子で、幼少期にアスベルと友情を結ぶ。

争いを好まない穏やかな人物だが、権力争いに晒され続けた鬱屈も抱える。

固有装具はマント。戦闘スタイルは細剣技と攻撃術。Wii版では一時的に仲間になるスポット参戦キャラで、PS3版では最終的に永続加入する。


マリク・シザース(CV:東地宏樹

マリク

ウィンドル騎士養成学校の教官で、アスベルの恩師。

成熟した精神の大人で、様々な経験値や捨て去った過去を持つ。

固有装具は香水。戦闘スタイルは操刃技と攻撃術。


パスカル(CV:植田佳奈

パスカルさん

アスベル達が出会ったアンマルチア族の技術者少女。

まごう事なき天才だが、非常にズボラで能天気な性格。

固有装具はマフラー。戦闘スタイルは長銃技と法陣術。

システム

戦闘システム

「SS-LMBS(スタイルシフト リニアモーションバトルシステム)」。PS2用ソフト『テイルズ オブ デスティニー』の「CC(チェインキャパ)」をパワーソースとして採用しており、2つのスタイルを切り替えながら戦うがこのシステムの特徴。新要素として、敵の攻撃を横方向に回避出来る「アラウンドステップ」などがある。これまでは横スクロールの戦闘だったが、本作では縦スクロールになっている。


ゲームシステム

称号

本作では、装備効果とマスタリースキルの2つの効果を持つ。装備効果は称号装備中にのみ発揮し、マスタリースキルはスキルポイントを使い習得することで発揮する。水着などの着せ替え称号もあるが、いのまたむつみがキャラクターデザインを担当したシリーズでは初となる。

エレスポット

料理システムを改善し、使いやすくされたもの。

デュアライズ

武具の強化や、料理、換金アイテムの作成などが出来る。


世界観

※多少ネタバレ注意


エフィネア

主人公達が住んでいる惑星。

この世界はウィンドル、ストラタ、フェンデルの三国が治めている。三国は対立しており、ウィンドルとストラタは多少なりとも交流があるものの、フェンデルは完全に貿易を断っている。


ウィンドル

緑の豊かな国で、アスベル、ヒューバート、シェリア、リチャードの出身国。政治体制は王政。王都はバロニア。豊富な煇石資源を有しており、人々も安定した気候の中で平穏な生活を営んでいる。他の二国と違い、この国の軍隊は「騎士団」という形を取っている。また各地方は領主が国から政や防衛を任されており、自治権が非常に強く半独立国のような状態になっており、中央の騎士団といえど有事の時も領地に赴く事は難しいらしい。豊かな国である一方で、宮廷内では常に王位を巡る争いが水面下で行なわれている。

主な町:ラント、グレルサイド、首都バロニア

その他:ウォールブリッジ、ウォールブリッジ地下遺跡、グレルサイド湖、オーレンの森 …etc.


  • ラント領

アスベル、ヒューバート、シェリアの故郷。ウィンドル内でも辺境に位置するが、煇石が大量に採掘できる土地で、国内の煇石採掘の割合の殆どを占めている。そのため他国から豊富な煇石を目的に狙われており、フェンデルとはすぐ近くに国境があるため紛争が絶えず、またストラタもラントを手に入れようと策略を巡らせている。

主な町:ラント

その他:ラントの裏山、国境砦、海の洞窟 …etc.


ストラタ

砂漠に囲まれた国。政治体制は大統領制。首都はユ・リベルテ。他の2国よりも煇石を用いる技術が発展しており、特に首都は砂漠の中心に存在するにもかかわらず、水属性の大煇石を使って安定した気温を保っている。しかし最近は大煇石に不調が見られるらしく、煇石確保の為にラントを手に入れる算段をしている。

主な町:オルレイユ、セイブル・イゾレ、首都ユ・リベルテ

その他:ストラタ砂漠、ストラタ砂漠遺跡 、未踏の砂漠 、砂に埋もれた遺跡 …etc.


フェンデル

雪に覆われた国で、マリク、パスカルの出身国。政治体制は軍政。帝都はザヴェート。国民の殆どが軍事に関係している。アンマルチア族の技術提供により蒸気機関や煇石の研究が進んでいるが、領土内そのものが煇石資源が少ない。

主な町:ベラニック、帝都ザヴェート、アンマルチアの里

その他:フェンデル山脈トンネル、ザヴェート雪山、スニーク研究所、フェンデル政府塔 、フェンデル氷山遺跡、雪に閉ざされた遺跡 、未開の雪道 …etc.


ライオットピーク

三国のどこにも属さない闘技島。世界中の強者が自身の能力を試す為に集まってくる。ここの番人は「黒衣の番人」と呼ばれている。


世界の中心の孤島

ライオッドピークの近くにある何もない小さな島。

噂では世界の中心に続く道があるそうだが…?


フォドラ

主人公達が住んでいる惑星から遠く離れた惑星で大昔は栄えていたが今は荒廃しており、緑が一つもない。

また、魔物以外の生物も絶滅しており、かつては首都だったテロスアステュも今や廃墟状態。

ヒューマノイド研究が盛んだったためヒューマノイドの研究所跡や、最先端の技術を使っていた軍事基地の跡などがある。

ちなみに主人公達の星をエフィネアと呼ぶのはフォドラから見た呼び名であり、エフィネアに住んでいる人達は自分達からエフィネアとは呼んでいない。

主な町:テロスアステュ

その他:コーネル研究所、バシス軍事基地…etc.


用語

※輝石や輝術関係の字は本来は「火+軍」だが、代字として「輝」を使用


  • エフィネア

世界観参照


  • 原素(エレス)

この世界を構成している物質。

大気中に満ち溢れており、生物の身体の構成にも関わっている。

風、水、火の三種類がある。


  • 輝術(きじゅつ)

原素同士の反応を応用した術で、武器(例:マリクの投刃やパスカルの銃杖)や戦闘だけでなく生活にも使用されている。


  • 輝石(クリアス)

きれいな石みたいな物で中に原素が含まれている。

ラント近くの山では輝石がたくさん取れる輝石鉱脈がある。

一説では天然のモノではなく、原素を持ち運び出来るように人工で作られたという説がある。


  • 大輝石(バルキネスクリアス)

ウインドル、ストラタ、フェンデルのそれぞれにある巨大な輝石。バナナのような形をしている。

各国の貴重なエネルギー資源であり、調子が悪くなると他国に侵略したり輝石を大量に輸入する必要がある程。

輝石同様人工で作られたという説がある


◎大翠緑石(グロー・アンディ)

「緑なすもの」という意味の風の大輝石。ウィンドルに生きる者たちに風の原素を運ぶ。


◎大蒼海石(デュープルマル)

「深海」と名を与えられた水の大輝石。

ストラタ国民に限り無い水源を与え、この大輝石があるおかげで砂漠でも生きていける。


◎大紅蓮石(フォルブランニル)

「燃えるもの」と名を与えられた炎の大輝石。

他の二つに比べると大変扱いが難しいため、政府はフェンデル国民を救うために大紅蓮石の研究を進めている。


  • アンマルチア族

世界各地に遺跡を残している謎の集団。その遺跡からは、非常に優れた技術を持っていた事がわかる。

外見は人間と変わらず、メッシュがかかった白い髪が特徴。一族をまとめる長は、代々長を勤めている家系から輩出される。フェンデルに隠れ里を構えており、近年のフェンデル人にとっては比較的身近な存在であるが、フェンデルが他国との交流を断っている為、ウィンドルやストラタでは伝説の種族という扱いになっている。フェンデルの技術発展に協力して多くの技術者を国に送っていおり、今のフェンデルの技術開発には必要不可欠な存在である為、長の意向はフェンデル政府も無視できないものとなっている。


  • 遺跡

かつてアンマルチア族が残したもので、何のために作られたかは不明。

世界のあちこちにある。


  • 英知の蔵

かつてアンマルチア族が研究したデータ等を保管した大昔からの研究の成果。

通常はアンマルチア族の長しか入れないという掟がある。


  • 羅針帯(フォスリトス)

エフィネア上空の空の海を抜けた先にある場所で、世界を監視するための施設ゾーオン・ケイジがある。


  • フォドラ

世界観参照


  • アンマルチア

フォドラの技術者集団で、様々な研究を行っていた。

エフィネアのアンマルチア族は彼らの子孫が作ったもの。


  • ヒューマノイド

フォドラで作られた強力な人型兵器で原素結合(原素同士の結び付きによる反応)を応用して作ったもの。

プロトス1のような戦闘タイプの他に街のシステムを管理したり、作業用に作られた生活用のヒューマノイドなど様々なタイプがある。


  • ヒューマノイド研究所

フォドラの人型兵器ヒューマノイドを研究する施設。現在は廃墟と化している。


  • ラムダ

ストーリー中何度も名前が出てくる今回の物語の鍵を握る存在。ネタバレ関係はラムダ参照。


  • 暴星魔物(ぼうせいまもの)

ラムダの体細胞が組み込まれた強力な魔物で、暴星バリアを発動するとどんな攻撃も寄せつけない。暴星バリアを砕くには光の力が有効。

戦闘中でもこの設定が忠実に反映されており、対暴星の術技で解除しなければ、どんな攻撃も1ダメージになってしまう。特にマリクとパスカルは物語後半になるまで暴星に有効な攻撃を一切習得しないため、自力で暴星バリアを解除することができない。


  • 光の力

ソフィが使える不思議な力で暴星バリアを砕く唯一の手段。

後に、とあることがきっかけで7年後にはアスベル、シェリア、ヒューバートも使えるようになる。

物語後半ではマリクとパスカルも簡易的に習得し、「f」で本格的に参戦するリチャードも僅かながらに習得している。


  • 星の核(ラスタリア)

世界の中心の孤島から行けるという場所で世界の中心部分。

此処から世界中のエネルギー(原素)が生み出されている。


主題歌

「まもりたい 〜White Wishes〜」

作詞:MIZUE/作曲:山口寛雄/編曲:JUNKOO/歌:BoA(avex trax)



移植

本作品は発売した当初からPS3への移植の希望が多かったため、「テイルズオブグレイセスf」として約1年後に本編を移植+追加要素を収録して発売した。


余談

2021年に開催された東京オリンピックの開会式にて、各国選手団が行進する中、「王都ー威風堂々」(王都バロニアBGM)が、TOZの「スレイのテーマ〜導師〜」など、数多くのゲーム音楽と共に流された。


関連動画


関連イラスト

TOGアスベル一家

10周年オレの孫達がこんなにロイヤルカニタマ


関連タグ

テイルズ テイルズオブシリーズ TOG グレイセス テイルズオブグレイセスf アスベル ソフィ ヒューバート シェリア マリク パスカル リチャード

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