『わかってないわね。私たち魔術師が目指すものが何かーー』
CV.平野綾
概要
『Fate/Samurai Remnant』の登場人物。
ガレオン船に乗って日ノ本へと来航した異国の少女だが、その正体は魔術協会の三大部門の一つである時計塔所属の魔術師。
「盈月の儀」の存在を聞きつけ、調査のために実家のコネを使って来日し、横須賀を拠点として暗躍する。
人物
ロード・エルメロイⅡ世の冒険に出てきた通訳用の魔術礼装を使ってる可能性もあるが、流暢に日本語を話す事ができる。また、西洋だけでなく日本の神話・逸話にも詳しい。大半がこの手の知識はずぶの素人である他マスターに対してすさまじいアドバンテージと言える。
一方で、貴族としての誇りも持ち、無関係な民衆に被害を出すことを好まない様子。
ただ、偵察のため夜中の町で高笑いする、中盤のある出来事など、Fateシリーズ元祖ヒロインのあの人を思わせる振る舞いも見せている。
また、伊織らと共闘した際に、蜘蛛の怪異を見て動揺していた事から、蜘蛛が大の苦手のようである。
能力
前述の幅広い知識の他、魔術師としての力量も高く、一部戦闘では援護専門のNPCとして参加する。
また、この他にも接近戦の際に鞭を武器として使用している。
余談
『Fate/strange Fake』に登場する偽アサシンのマスター、ジェスター・カルトゥーレの本名はドロテアだが、単に名前が同じなのか、並行世界の同一人物なのかについては現状不明。
なお、本作においては「スウェーデン貴族、フレデリック・コイエットの娘」ということになっているが、このフレデリック・コイエットという人物は実在しており(出島のオランダ商館長、オランダ植民地時代の台湾における行政長官)、間接的ではあるが、本作でアーチャーのマスターとなる鄭成功とも関わりがある人物である。また史実においてのフレデリック・コイエットの子供は「バルタザール」という名の男児である(父の事業を引き継ぐ兄の存在が判明していることから、この兄がバルタザールであると思われる)。
ただし、史実のバルタザール・コイエットは慶安4年においては当時まだ二歳であるので、彼がおよそ10代後半~20代前半であると思われるドロテアの兄なら主人公の宮本伊織と同様に10~20年の史実とのズレがある事になる。
鄭成功が起こした「ゼーランディア城包囲戦」でコイエット家は鄭成功らに非道な目に遭わせられ、コイエット家自体は没落したと思われがちであるが、確かに父であるフレデリック・コイエットが後に数年間も幽閉後に島流しにされたものの、戦って捕虜にした鄭成功らは降伏協議書を纏めた後に開放を行っているという彼に対しては非常に真っ当な対応を行っており幽閉はこの戦いの責任をオランダ国で取らされたが故である。
また、先述した息子のバルタザールも12歳で「ゼーランディア城包囲戦」を経験した後にスウェーデン王家からの父の開放の嘆願書を得ることに成功。そして、東インド会社に入社し父が幽閉されていたバンダ諸島の行政長官に上り詰めているなど極めて優秀な活躍をしている。また、コイエット家の末裔自体は現代でもまだ存続しているようだ。
『Fate/SR』のメイン出演者は大半が過去作出演を経験しているが、CVを務める平野女史は今回がTYPE-MOON作品初登板。