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フクラスズメ

ふくらすずめ

夜蛾の一種。ふくらんだ雀みたいだからフクラスズメ。 メイン画像は擬人化。
目次 [非表示]

概要

和名フクラスズメ
学名Arcte coerula
分類鱗翅目 ヤガ上科 ヤガ科 Dyopsinae亜科 フクラスズメ属
前翅長3~5cm
開翅長7.5~8.8cm
分布域日本(北海道本州四国九州対馬南西諸島小笠原諸島)、台湾、中国大陸、朝鮮半島、ロシア沿海州、インド、ネパール、東南アジア、フィリピン、オーストラリア
幼虫の食草イラクサ科」(イラクサラミーアカソコアカソカラムシヤブマオラセイタソウハドノキ)、「アサ科」(カナムグラ)、「クワ科」(コウゾ)、「アジサイ科」(マルバウツギ)
越冬態成虫
成虫の発生期7~翌年4月/年2化

ヤガ科に属す大型の。市街地でもよく見られる。

「スズメ」と名に付くが、スズメガと近縁な訳ではなく、(あちらはスズメガ科)、シタバガ類にも似ているがカトカラ属でもない。

和名は、スズメが羽毛を逆立てて冬の寒さに耐える様を「ふくら雀」と呼び、それを丸っこくてふっくらした毛に覆われている本種に当てはめたものである。

形態

成虫は背部と翅が青紫色から黒褐色で、体の腹側は黄白色。

胴が太く、全身にビロード状の短い毛が密生する。

触角は細く口吻は赤色。

前翅中央には輪郭がはっきりしない腎状紋や黒線、W紋や黒褐色の外横線などがあり、どことなくスズメに似た色と模様をしているが、実際には樹皮に擬態しているとされる。

後翅には瑠璃色の眼状紋があるが、飛行時と威嚇時以外は開かない為、普段はあまり目立たない。

幼虫は細長い毛虫で、頭と腹脚が橙色か黒色、体側に黒と黄色の線、背中に白黒の細かい横縞模様がある。

生態

低地から山地まで幅広く生息し、生息場所も森林から大都会のビル街まで様々な場所で見られ、幅広く適応している。

年2回、夏(7~8月)と秋(10~11月)に成虫が発生する。

夜間に樹液や熟した果実の汁を吸い、糖蜜や灯火にも飛来する。

危険が迫ると後翅を広げて眼状紋を見せる事で敵を驚かせ、その隙に逃げる。

成虫で越冬する習性があり、時には集団越冬を行う事も…。

洞窟や建物内などの狭い隙間に入り込んで越冬する。

越冬の為に民家へ侵入する事が多く、住民をよく驚かせる。

幼虫の食草はイラクサ科カラムシなどで、危険を感じると頭部を逸らして振り回し、口から緑色の液を出す防御行動をとる。

時折大発生して地表を徘徊する。毒は無い。

蛹化は土中で行う。

関連タグ

昆虫 ヤガ科 スズメ フクラスズメ(貝) ふくら雀

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