概要
マリオストーリーの続編として制作され、ペーパーマリオシリーズに於ける第2弾にあたる。ファンからは「ペパマリ」の愛称で親しまれている。
基本的な要素は前作から受け継がれた部分が多いものの、前作には殆ど無かった「紙」っぽい演出やギミックが格段に増加した。
海外版では前作の「マリオストーリー」が「Paper Mario」というタイトルになっているため、本作のタイトルは「Paper Mario: The Thousand-Year Door」という副題が付けられている。
見た目の雰囲気は前作とあまり変わらないが、作中の世界観やストーリーはハードなものが増えている。また、メタ発言やブラックジョークが多いのも特徴でマリオシリーズの中でも異色な作品となっている。この傾向は続編スーパーペーパーマリオでより顕著になる(黒い任天堂)。
ストーリー
遠い昔、あるところにそれはそれはとても栄えた街があった。しかしあるとき、大きな災いが降りかかり一夜にしてその街は地の底へ沈んでしまう。そしてそれから年月がながれ、全てがおとぎ話となった頃、何もなくなったその地に人が集まり新たな街が形成された。
その新たな街には「地下にはむかしの街のお宝が今もそのまま残っている」という言い伝えが残った。これが港町ゴロツキタウンに伝わる1000年の扉の財宝伝説である。
そして、時は流れ、ピーチ姫がキノコ王国を巡る旅をしている途中、ゴロツキタウンに立ち寄っていた。ある時、街の中を散策していたピーチ姫は物売りのおばあさんから綺麗な箱をもらう。すると、手にした箱が突然光りだした。
それからしばらく経ったある日、マリオのもとに手紙が届く。差出人はピーチ姫であった。それにはこのようなことが書かれていた。
「私は今、キノコ王国を巡る旅に出ているのですが、宝の地図を手に入れました。ゴロツキタウンという街で物売りのおばあさんからもらった箱に入っていたのです。私一人じゃ宝探しは大変なので手伝ってください。地図は手紙に入れておいたのでそれを持って、必ず来てください。ゴロツキタウンの港で待っています。」
その手紙を読んでゴロツキタウンの港に来たマリオだったが、ピーチ姫の姿が見当たらない。港で姫を探しているとフランクリ先生を探しているクリボーの女の子、クリスチーヌと出会う。彼女に地図のことを話すと、彼女の恩師である考古学の権威、フランクリ先生から話を聞くことができた。
フランクリによると、伝説の宝を手にするためには7つのスターストーンという宝石を集め、1000年の扉を開かなければならないという。この地図は七つのスターストーンのありかを指し示す魔法の地図だったのである。
宝を追っていけばピーチ姫とめぐり会えるだろうと思い、マリオはスターストーンを手に入れるため新たな冒険に出るのであった。
用語・システムなど
- 体力(HP)
体力を表し、マリオのHPが0になるとゲームオーバーになる。
しかし、「きんきゅうキノコ」というアイテムがあれば、HPが0になってもそれを消費してゲームオーバーを回避できる。
今作ではマリオの仲間にもそれぞれHPが設定されており、HPが0になると回復しない限り、その仲間は行動できなくなる。
- フラワーポイント(FP)
強力なワザを使用するときに消費する。
システム的には前作と全く同じ。
前作から登場する要素で、バッジの効果は「特定のワザを使用できるようになるもの」や「能力が上がるもの」など様々。
バッジごとに装備するために必要なバッジポイント(BP)が決まっており、BPが足りないと装備することができない。
また、今作からバッジの売買が可能になった。
- レベル
前作でもあったマリオの成長要素。
今作でも敵を倒すことで得られる「スターポイント」を100ポイント集めることで、マリオのレベルが1上がる(最大99)とともに、HP・FP・スターパワーが全回復する。
上記のHP・FP・BPは1レベルアップすることで、毎回どれか1つを上げることができる。
- アイテム
マリオや仲間に使用できるアイテムで、各村や町の店で買うことができる。
「スーパーキノコ」や「ファイアフラワー」など、マリオシリーズおなじみのものから、今作にしか登場しないものなど、様々なアイテムがある。
使用することでマリオのHP・FPを回復できたり、相手に攻撃できたりするものが多いが、1度使うとなくなる。
- 仲間
マリオの仲間となり、一緒に冒険するキャラ。
一体をお供として後ろに連れることが出来(いつでも入れ替え可)、フィールドでは特技で仕掛けの解除などをサポート、バトルではマリオと一緒に戦ってくれる。
また、ゴロツキタウン東にいるデアールに「シャイン」を渡せば、仲間1人の能力を強化してもらえる。
前作とは違い、仲間にもHPが設定されている。
詳しいキャラの詳細は後の各仲間の項を参照。
- アクションコマンド
マリオや仲間がワザを使用するときにおこなうもので、コマンドに成功するとダメージが上がる。
また、敵から攻撃を受ける際もコマンドを成功させれば、受けるダメージが減る。
今作では、タイミングは難しいが敵の攻撃を完全無効化できる「スーパーガード」が追加された。
- 観客システム
今作のオリジナルシステムで、多くのキャラがマリオ達の戦闘を観戦するというもの。
マリオ達はターンが経過するか、観客にアピールすることで「スペシャル技」を使用するために必要な「スターパワー」が得られる。
また、アイテムを投げて応援してくれる観客もいるが、中には石やハンマーなどを投げる迷惑なヤツもいる(どちらも直接観客席へ攻撃しにいくことが可能)。
マリオのレベルが一定まで上がると観客席が広くなり、応援する観客も増える。
本作のキーアイテムである星型の石。
元々はカゲの女王が自身の力を最大限に引き出す為に作ったものだが、4人の勇者が力を逆に利用したことでカゲの女王を封印した。現在は4人の勇者によって各地に隠されている。
スターストーンは全部で7つあり、集めるごとにスペシャル技を覚えることができ、勿論カゲの女王を再び封印するのにも必要。
各スペシャル技は、前述の「スターパワー」を消費することで使用できる(前作の「星の精のワザ」と同じ)。
フランクリによるとスターストーンには善悪の概念がなく、持ち主によっては世界を守ることも破壊することも可能らしい。
- 宿屋・回復ブロック
マリオ達は各村や町にある宿屋に泊まることでHP・FPを全回復することができる。
回復ブロックは、中に❤が入った四角いブロックであり、叩くことでコインを消費しマリオのHP・FPを全回復することができる。
前作とは違い、どちらも有料ではあるが(一部の場所は無料)、宿屋はHP・FPに加え「スターパワー」も回復するため、それらを全て回復したい場合はそちらで回復することをオススメする。
- ゴロツキタウン
マリオの冒険の拠点となるキノコ王国内のとある町。
名前通りゴロツキが多く、町の中央には絞首台があるなど物騒な雰囲気を漂わせている。
街は東西のエリアに分かれているが、西エリアは「モンテオーネ・ファミリー」というマフィアが支配しておりカジノがある。東エリアは「スネイル盗賊団」が支配しており、西エリアに比べて治安が悪い。
町の地下には失われた都市の遺跡がそのまま残っており、1000年のトビラや100階ダンジョンには地下から行ける。
- 1000年のトビラ
ゴロツキタウンの地下にある巨大なトビラ。その奥にはお宝が眠っていると言われている。
開くには7つのスターストーンが必要だが、徐々に封印が弱まってきているようで…。
- 4人の勇者
遥かな昔、世界を支配していた魔物と戦い封印したと言われる4人の勇者達。
4人の勇者はそれぞれキノピオ・クリボー・テレサ・ノコノコの種族だったらしい。
彼らの魂は呪いによって黒い宝箱に封印されており、開放すると「のろい」と称して新しいペーパーアクションを授けてくれる。
- ペーパーアクション
上記の黒い宝箱に封印された勇者が授けてくれる「のろい」で、どれもストーリーの攻略で不可欠である。
ヒコーキモード | ゴロツキタウン地下の黒い宝箱から習得できるのろい。特定のパネルの上に乗るとマリオが紙飛行機に変形し、遠くまで飛ぶことができる。 |
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ペーパーモード | ゴンババ城の黒い宝箱から習得できるのろい。マリオが縦にペラペラになり、鉄格子や家の隙間に入ることができる。次作の「キえマース」の能力に近い。 |
ロールモード | ウスグラ村の黒い宝箱から習得できるのろい。ペーパーモードの状態から丸くなることで、マリオがトイレットペーパーの芯のようになり、コロコロと狭い隙間を転がることができる。 |
ボートモード | 海賊のどうくつの黒い宝箱から習得できるのろい。マリオが折り紙の「だまし船」に変形し、水上を移動することができる。前作のおプクの能力に近い。 |
- おなやみセンター
ゴロツキタウン東部にある、今作のやり込み要素の1つ。
そこで様々な依頼を受けることができ、それらをこなせばコインや、ゆうぎ場で使えるカードが貰える。
- ゆうぎ場
ゴロツキタウン西部にある施設。
マフィアのモンテオーネ・ファミリーが運営しているため、「モンテ」という独自のコインが使用されている。
ゲームをしてモンテをためることで、強力なバッジやアイテムと交換できる。
ゲームの種類は正統派なスロットマシンと、上記のペーパーアクションを活かしたものがある。
メインキャラクター
お馴染みの主人公。ピーチ姫から宝探しに誘われてゴロツキタウンにやってきた。あるバッジを装備すると外見が変わる。今作では紙のようにペラペラになる能力を使えるようになる。
キノコ王国のお姫様。今作ではクッパではなくメガバッテンに誘拐される事になる。やはりピーチ姫を操作する場面があるが、囚われている部屋の左の部屋へ行くと…。
マリオの宿敵。今作ではメガバッテンにさらわれたピーチ姫を追い、クッパも冒険に繰り出す。
黒幕としての登場ではないため、本編に深く絡まらないどころか何かと損な役に回りがちだったりする。ステージの最後では彼にまつわるエピソードが流れるほか、一部ではクッパを操作するアクションゲームもある。
作中では計2回、マリオたちと戦うことになる。なお、2回目はバツガルフとの戦いの直後に連戦の形で戦い、しかもカメックババも援護に回っているので、直前の戦いでレベルアップをしてステータスを回復しないと苦戦を強いられることになる。
仲間キャラクター
前作同様、仲間キャラクターが存在するが、前作と違い本作では仲間キャラクターにもHPが設定されているのが特徴。また、台詞を話さないマリオの代わりに代弁を行う事も多い。
考古学者を目指すクリフォルニア大学の三年生であるクリボーの女の子。最初に仲間になる。
自己主張が強く、やや自意識過剰な面がある。パイダースやチュランタラーといった蜘蛛が大の苦手。他のクリボーたちに比べるとやや小さい。
前作のクリオ的立ち位置で、バトルでは頭突きを使う。また敵キャラクターを調べる「ものしり」は大変便利である。調べた時のクリスチーヌの反応を見るのもまた一興。
ハナハナ村に住む、気の小さいノコノコの青年。引っ込み思案な性格だが、ゴンババ城で行方不明になった父親を捜す為、勇気を出してマリオの冒険についてくる。
ノコリンという彼女持ち。前作のカメキ的立ち位置で、初期の技も殆ど同じだが、アクションコマンドがやや難しくなっている。
「ふしぎの森」に住む雲の精霊。
ムチムチな体をしているが、(見た目に反して)昔は「マダム・クラウダ」というとても有名な舞台女優だったらしい。しかし、舞台の裏のドロドロとした世界に疲れて、ふしぎの森に家を建てて静養していた。
バトルでは常に空中に浮いているため、地震攻撃の影響を受けないのが特徴。攻撃範囲も攻撃力も高めだが、トゲのある敵には弱く攻撃技のレパートリーに乏しいのが弱点。
「ウーロン街」のホットドッグ屋からもらったタマゴから生まれたヨッシー。モヒカンのような髪形をしている。性格はちょっと生意気。
ウーロン街でマリオと出会ったため、マリオのことをマリオのリングネームである「ゴンザレス」と呼んでいる。なお、チビヨッシーという名前はデフォルトで、タマゴから生まれるときにプレイヤー自身が好きな名前を付けることができる。プレイ時間によって身体の色が異なる。
下記のカゲ三人組の末っ子。最初に出会うときは戦うことになるが、後に作戦が失敗してマジョリンにオシオキされそうな所をマリオが助け仲間になった(このときは助けてくれた人がマリオだということを知らなかった)。
バトルでは炎属性の技を使うほか、クラウダ同様に空中に浮いているため地震攻撃の影響を受けない。かわいい魔法使いでクリスチーヌ曰く「あたしよりもカワイイかも・・・」。だが、実は・・・。
ゴロツキタウン東部に住んでいる航海士の船乗りボムへい。
操舵桿の形をしたゼンマイ、白い帽子、白い髭に銅色のボディをしている。ゴロツキタウンの船乗り達からは伝説の船乗りと呼ばれていたが、妻のスカーレットを失ったことで船乗りを引退していた。
高齢だが、HPと攻撃力は仲間キャラの中でトップクラスである。
謎の女怪盗のチューさん。前半の冒険でたびたびマリオたちの所に現れ謎が多かったが、その正体はゴロツキタウンのバッジ屋の店長。マリオと初めて会った時にマリオにキスをしたため、クリスチーヌからライバル視されている(一方でノコタロウやチビヨッシーは羨ましがっている)。
バトルでは相手の防御力を無視した攻撃が可能なほか、「チュードロボー」で敵が持つアイテムを盗むことができる。なお、「おなやみセンター」で任意に受けられる依頼で仲間になるため、彼女だけは仲間にしないままクリアすることも可能。
敵キャラクター
クリボーやノコノコ等、マリオシリーズ本家に登場するおなじみの敵のほか、前作で登場した敵やこのゲームで初めて登場した敵も存在する。
本家マリオから登場した敵キャラ
- クリボー系統
- ノコノコ系統
- パタパタ系統
- ボムへい系統
- チョロボン系統
- パックンフラワー系統(原種はステージの雰囲気に合わせてモノクロになっており、原種の配色のものは「キラーパックン」という最上位種になっている)
- サンボ系統
- ジュゲム系統
- トゲゾー系統
- ボロドー系統
- ワンワン系統
- メット系統
- トゲメット(本作ではトゲがある上に空を飛んでいるパタトゲメットという最上位種も存在する)
- ハンマーブロス
- ブーメランブロス
- ファイアブロス
- カメック系統
- テレサ系統(意外にも前作では敵として登場しなかった)
- パンジーさん系統
- バサバサ系統
- キラー系統(砲台含む)
- バブル系統
- カロン系統(ホネノコという下位種が登場)
マリオストーリーで初登場し、今作でも登場した敵キャラ
本作初登場の敵キャラ(「ホネノコ」や「ダークテレサ」などの、本作初登場の本家マリオの敵キャラの派生種は本家の項に分類します)
- シンノスケ(トゲがないシンエモンの下位種)
- トゲダルマー系統
- ヒンニャー系統
- クロクモーン(モノクロ配色のクモクモーンの下位種)
- パイダース系統
- マホマホ系統
- ヤリクロウ(下位種にゴロツキタウンのNPCであるガースがいる)
メガバッテン軍団
バツガルフを筆頭とし世界征服を目論む悪の組織。
バツガルフの他の主要メンバーとして、幹部のペケダー・カゲ三人組などがあげられる。
本拠地は意外な場所にある。
メガバッテンの総統。全身が機械化された魔法使い。非常に計算高く、冷酷な性格。
メガバッテンの幹部。多数の軍団員を従えており、彼らを使って攻めてくる事も多い。
バツガルフに忠誠を誓っているものの、間抜けなところがあるため失態が多く彼からは信用されていない。
最初に戦う敵であり、ステージ2と7のボスや、ステージ5クリア後のボスキャラとして立ちはだかる。ボス戦時は「バッテンダーロボ」という、子供の工作のようなメカに乗って戦う。
- テック(TEC-XX)
バツガルフが製作した人工知能を持つメガバッテンのスーパーコンピューター。前作のティンクに当たるポジションのキャラ。
監視カメラで監視していたピーチ姫に一目惚れしてしまい、極秘に彼女をサポートすることになる。
最初はバツガルフの野望を支持していたが、ピーチ姫と触れ合っていく事で考え「感情」などを学び、彼自身も野望阻止に向けて動きだす。
最後はピーチ姫を基地から脱出させようとするが、密かに行為を目撃していた兵士の密告によりバツガルフにバレてしまい、データ消去のため電源を切られてしまう。
だが予備バッテリーでバックアップ用データを持ちこたえており、基地に突入してきたマリオ達にピーチ姫の居場所を教えると共に彼女と未来の命運を託し、基地にある残りの電力をゴロツキタウン地下に繋がる転送装置に流してマリオを脱出させて完全にダウン。マリオ脱出と同時に基地を自爆させ、基地ごと消滅したかと思われたが…?
外見に関してはHAL9000そのまんまであるためか、英語版ではカメラアイが青い光に差し替えられている。
- ぐんだんいん
メガバッテン軍団に大量にいる下っ端兵士。
1人1人の強さは大したことないものの、人数や強化薬の力でそれをカバーしてくる。
通常の「ぐんだんいん」のほか、強化版の服が黒い「エリートぐんだんいん」や「けんきゅういん」といった役職が存在する。
- バリアーン
メガバッテン軍団が生み出した人工生物。
ビームで攻撃してくるほか、「プチバリアン」を召喚することで、こちらの攻撃を無効化してくる。
上位種に「バリアーンZ」「バリアーン××(ばつばつ)」が存在する。
メガバッテンに協力する魔法使いの三人組。
利害の一致からメガバッテンに協力するという形はとっているものの、どうやら彼女達の至上目的は違うところにあるらしい。また、メガバッテン側も三人組のことは信用していない。
カゲ三人組のリーダー。嫌味な性格の老婆で妹のマリリンには優しいが、ビビアンやランペルには理不尽なほど厳しい。バトルでは氷属性の技を使ってくるほか、能力変化の技を多用してくるため厄介。
肥満体で基本的には「んあー」としか喋らない。バトルでは雷属性の技を使ってくる。攻撃力が高く、また使う技は防御力も無視してしまうため注意が必要。
- ビビアン
前述を参照。
ステージ4のボスで「オドロン寺院」に住み着いたバケモノ。退屈しのぎでウスグラ村の住民をブタに変えていた。ずる賢い性格で饒舌だが、本来は気弱な性格である。
「チャオチャオ」「うしゃしゃしゃ」といった特徴的な笑い方をする。変身を得意とし、自分のほかにも相手の姿を変えることもできる。また、相手の姿と名前を奪う呪いを使うこともでき、その呪いでマリオを苦しめた。
オドロン寺院から逃亡した後はビビアンが抜けた後のカゲ三人組に加わるものの、マジョリンからは「シロスケ」と呼ばれ、ビビアン同様かなり酷い扱いを受けていた模様。
ボスキャラクター
ゴロツキタウンの地下水路に生息するおなじみの巨大なイカ。何故か関西弁である。
また、今作ではこいつとは別に、ルイージの仲間である「キック」というゲッソーが登場する。
ステージ1のボスで「ゴンババ城」を住処にしている赤い身体をしたドラゴン。「カ」から始まり、「ル」で終わる「ゲロゲロ」鳴く生き物が苦手。
かみつき、踏みつけ、火の息で攻撃してくる。
古風な話し方をするが実は性別はメスで、ピンチになると言葉巧みに相手を誘惑しようとする、ずる賢い性格。ブンババという兄とゾンババという姉がいる。
足の臭いフェチ、妹属性でありながらババアというアクが強過ぎるキャラ。
ステージ3の舞台のウーロン街の闘技場のプロモーターであるガボン。60歳を過ぎているのに若々しいが、実はある秘密によって若さを保っている。
ステージ5で登場、トロピコアイランドで死を遂げた海賊王の亡霊。島に近づく船を手下を使ってことごとく沈めていた。海賊王のくせに口調がラフである。そしてやたらフレンドリー。
ステージ6で登場、リッチリッチエクスプレスを襲った謎の生物の集合体。結局最後まで正体が明かされなかった。
元々リバーサイド駅にいたらしいが、何故なのかも不明。
- ブンババ
やみのきゅうでんを守る黒いドラゴン。
ゴンババの兄であり、妹の事は可愛がっているらしい。
戦闘面では多芸であり、地震やチャージからのブレス攻撃、状態異常など厄介な技を
多く用いる。エリアボスでは無いが、ボス相応の実力派ではある。
100階ダンジョンの最深部にいる骨だけのドラゴン。
ブンババの姉であり、今作の裏ボスポジションである。
本作のラスボス。ゴロツキタウンの地下に眠る「伝説の宝」の正体にして、かつて1000年前の文明を滅ぼした魔物。リンク先ネタバレ注意!
その他のキャラクター
お馴染みの永遠の2番手。前作では家で留守番していたが、今作ではエクレア姫を助けるために冒険に出かけている。
行く先々で他人に迷惑をかけていたようだが、自身の冒険を綴った「スーパールイージ」にはそのような事実には一切触れていないどころか、かなり美化されている。ちなみにこの本はベストセラーとなった模様。とはいえ、ちゃんと活躍はしていた様子。ゴロツキタウンで彼に会うことができる。
ピーチ姫に仕える執事の老人キノピオ。60歳。
いつものようにさらわれた姫の安否を心配し、ゴロツキタウン中央の宿に滞在している。
ステージ2で初登場。マリオが新しいブーツやハンマーを手に入れるとどこからともなくやって来て、特徴や新しい技について詳細に解説をしてくれるキノピオの女性。計4回登場するが、最後のウルトラハンマーを手に入れると後は出会う機会がなくなってしまうので、本人もかなり寂しそうな表情をする。
クッパの側近の老婆のカメック。クッパと行動を共にする。バトルでマリオたちと戦うこともあり、マリオストーリーの頃より断然ステータスが上昇している。
- フランクリ
クリフォルニア大学の教授のクリボーで、クリスチーヌは教え子。
ゴロツキタウン東部に住んでおり、ゴロツキタウンの伝説について調査するためにゴロツキタウンに来ていて、スターストーンを集めるマリオ達に協力する。
フランクリの隣に住む老人。
前述の通り「シャイン」を集めることで、マリオの仲間を強化してくれる。
彼と、後述するミステール、サンデール、レベーラは前作でも同名のキャラが登場しているが、おそらく別人だと思われる。
- ミステール
ゴロツキタウン地下に住む、デアールの孫娘の占い師。
マリオがストーリーを進める上で、次にすべきことを教えてくれる。
- サンデール
ゴロツキタウン地下に住む、デアールの孫娘のまじない師で、ミステールの妹。
マリオに対して、戦闘中有利になるおまじないをかけてくれる。
- キラロ
ゴロツキタウン地下に住む謎の少年。
前作のアツメールポジションで、「ほしのかけら」を渡すことで様々なバッジと交換してくれる。
- レベーラ
ゴロツキタウン地下に住む、タルを被ったいかにも妖しい魔術師。性別は不明。
マリオや仲間のステータスを1種類下げる代わりに、もう1つのステータスを上げることができ、本作屈指のぶっ壊れ性能ともいえる「HP5マリオ」を作成するうえで不可欠である。
上述のデアール達との関連性は不明。
ゴロツキタウン中央部に住むキノピオの女性。55歳。
前作で登場したキャシーの妹であり、姉と比べると気が強く頑固な性格。
ストーリーを進めると、姉同様料理をつくってくれるようになる。
- ダマス
ゴロツキタウン中央部にいるヒゲを生やした商人。
値段は高いが珍しいアイテムやバッジを売っている。
- ガース
ゴロツキタウン東部の道を封鎖しているヤリを持った鳥人。
10コイン払うか、彼をやっつければ通してくれるが、最序盤で戦える敵の割に異常に強いので注意。
倒すと「おめぇのようなゲームの主人公はいつもそうだ! 何でもかんでも暴力でカタをつければいいとおもいやがって!」とメタ発言をして逃げていく。
- スネイル
ゴロツキタウン東部を根城とする、「スネイル盗賊団」のボス。
カタツムリのような殻を背負っており、部下に鳥人の「ガース」「ギース」「グース」がいる。
- ラッキー
ゴロツキタウン西部で「ボムへいくじ」を営む太った茶色いボムへい。
不正にゲーム本体の時間を操作すると…。
- モンテオーネ
ゴロツキタウン西部のマフィア「モンテオーネ・ファミリー」のボス。
オレンジ色のモンテの男性で、上記のスネイル盗賊団とはライバル同士であり、プロローグで両者の抗争の一部を見ることができる。
娘にモニー、その婚約者にピートンがいる。
- テイルワース
ゴロツキタウン東部の屋根の上にいるネズミ。
コインを払うことで、4人の勇者やスターストーン等の、このゲームの裏設定を話してくれる。
- スゴロー
ゲラコビッツのような顔をした、丸い体のおっさん。
コインを払うことで、様々な役立つ情報を教えてくれる。
ゴロツキタウン西のカジノにいるセクシーなバニーテレサ姉妹。
ユーノはショップ・ウエストサイドの店員をしており、テレナは遊技場の受付嬢をしている。
海外版では兎耳が猫耳に差し替えられている。
- ドンパン
マリオの旅の行く先々で登場する、ナンパ癖のある若者。
初対面にもかかわらず女性に見境なくナンパするため、クリスチーヌからは「キザヤロー」と呼ばれ嫌われている。
- 旅行大スキ三人娘
ドンパンと同じく、マリオの旅の行く先々で登場する赤・ピンク・緑の女性キノピオ3人組。
かなり行き当たりばったりな旅行をしており、あちこちいろいろな所を行ったり来たりしている。
クリスチーヌは彼女たちを見て大学の仲間と共に旅行したいと感じている。
- カメサブロウ
ハナハナ村の村長のノコノコの老人。
ハデな色の家に住んでおり、子どもの頃から物忘れがひどかったらしい。
「カメサブロウ」という名前は自分から名乗ることはなく、下記のドッスンのクイズの選択肢のみ登場する。
「スットンとりで」の門番をしており、マリオ達を試すためにクイズを出してくる。
- ノコキチ
ノコタロウの父。
ゴンババ退治に行ったきり、行方不明になっている。
- ノコリン
ノコタロウのガールフレンド。
ノコタロウに比べると気の強い性格である。
ふしぎの森に棲むプニプニした虫のような種族。蚊のような姿のトゲ族とは昔から対立関係にある。
- ミスター・チン
ウーロン街でホットドック屋を経営するブタ。ブタに変えられたウスグラ村の住民とは多分関係ないと思う。
語尾に「アル」をつける。
- マダム・ローズ
ピカリーヒルズに住むキノピオの女性。
ガンスの秘書を務める、眼鏡をかけたキノピオの女性。
フランクなガンスに比べ、真面目でトゲのある性格をしているが…。
- マイケル
2部リーグ選手チーム「コウラーズ・ノコノコ」の1人である、サングラスをかけた黄色いノコノコ。
気さくな性格で、初めて闘技場に来たマリオに対して様々なアドバイスをしてくれる。
その後は敗北が続いたせいか、選手を引退しようとするが…。
- オクトール
2部リーグ選手チーム「ボンバーズ」の1人であるボムへい。語尾に「ボム」をつけて喋る。
マイケル同様、マリオに対してアドバイスをしてくれる。
- ガンガン
2部リーグ選手チーム「ハイパーズ」の1人であるハイパーシンノスケ。
不愛想な性格だが、本当は照れ屋らしい。
- プロッツ
2部リーグ選手チーム「ボロドーズ」の1人であるオーボロドー。
「闘技場の七不思議」を話してくれたり、「情報集め」と称してキノシコワにストーカー行為をしている。
ストーリーが進むと、突然姿を消してしまうが…。
- アイアンシンエモン
1部リーグ選手チーム「こうてつウォリアーズ」の2人組の兄弟。赤い靴が兄で緑の靴が弟。
母ちゃんがデベソらしく、ガンスの「ウンコヤロー」という煽りを真に受ける間抜けな一面もある。
彼らと同じ硬さのものをぶつけない限り、ダメージが与えられないほど頑丈な身体をしているが、とある仲間の技を利用すれば…。
ウーロン街の闘技場のチャンピオン。キャッチコピーは「人間原子力発電所」だが、名前の通り外見は金色の鷹を擬人化したものである。その実力は高いものの、勝利のためなら手段を選ばない。
- ゴールドマン
リッチな黄金のボムへいの紳士。
息子への誕生日プレゼントは「車」や「家」といったスケールの大きいものが良いと思っていた。
以前はサイハテ村の大砲で、モノを飛ばす仕事をしていた。
- シルビア
ゴールドマンの妻の銀色のボムへい。ザマス口調で喋る。
息子への誕生日プレゼントは「英才教育セット」が良いと思っていた。
- コナリキン
ゴールドマンとシルビアの息子のお坊ちゃんで銅色の小さなボムへい。
リッチリッチエクスプレスの運転手に憧れている。
サラリーマンは「出張・接待・賄賂」がおもな仕事だと思っている。
- マルコ
自称ゴロツキタウン1の金持ちの貿易商人の鼻が長い男性で、種族は不明。
性格はセコいが憶病であり、いつも宿屋1階で自身の武勇伝を話している。
ステージ5ではマリオ達とともに、自身の船「マルコン号」でトロピコアイランドへ行くが…。
前作でも登場した青いモグラのような生き物。
今作では「トロピコアイランド」に生息しており、殴ると優秀な回復アイテムであるタンコブを落とすが、やはり殴りすぎるといなくなってしまうので注意!
- コンポビー
トロピコアイランドへの出航に同行した、眼帯とバンダナをつけたボムへいの男性。
荒々しい性格をしているが、意外と怖がり。
最初はマルコに従順であったが、しょーもないことで彼と小学生のようなケンカをする。
最終的にトロピコアイランドを気に入り移住する事となった。
- メガネすいふ
トロピコアイランドへの出航に同行した1人…だがどう見てもアイツです。
- ポワン
リッチリッチエクスプレスの乗客の自称探偵のターくん。本職はピカリーヒルズ神殿の神官で、探偵は趣味らしい。
しかし、推理力は前作の警備員ペンギン並にひどく、それ故に周りから「ピンク色の頭脳をもつ」と言われている。
また、最終決戦までマリオのことをルイージだと勘違いしていた。(尤も、マリオとルイージは双子なのでこればかりは仕方ないと言えるが…。)
リッチリッチエクスプレスのコックのプクプク。
変な外国語交じりの口調で話す。
- パック
リッチリッチエクスプレスの乗客の太ったキノピオ。
コックに隠れてシチューを鍋ごと盗んで食べてしまったが、和解する。
- ミスター・トロン
リッチリッチエクスプレスの乗客の映画俳優のキノピオの男性…だが…?
容姿が某アニメのキャラクターに似ており、彼からのメールにもそれに関するネタが見られる。
リッチリッチエクスプレスで働く褐色肌のキノピオの女性。
ギャルっぽい話し方が特徴で語尾に良く「☆」が付く。
ミスター・トロンに惚れている。
- サラリーマン
モコモコの男性。本名は不明。
何でも会社の経費で解決しようとする癖がある。
リッチリッチエクスプレスで死んだキノピオの幽霊。
マリオ達に、この列車に忘れた日記を持ってきてほしいと依頼する。
しかし、その日記を読んでしまうと…。
ルイージの大ファンのキノピオの女性。「ルイージさんにあいたい!」の依頼人。 依頼の内容はルイージを彼女の所に連れてくるのかと思いきや……
- ホワイト将軍
白いボムへいの将軍。某漫画に出てくる同名の将軍とは関係ない。
放浪癖があり、1度寝てしまうとなかなか目覚めない。
前作に登場したキャラクター
前作と同じく、オープニングの郵便配達のシーンのみ登場する。
- レサレサ&セバスチャン
テレサのお屋敷のお嬢様と執事。
ストーリークリア後にピカリーヒルズへ観光に来ている。
直接マリオと関わることはないが、とある人物の写真の背景に飛んでいる。
スーパーマリオくんでは
『ペーパーマリオRPG編』は32巻~35巻となっており、前後の作品は番外編を除けばサンシャインとマリルイ2。
ゲームとの違いは、
- レギュラーキャラはマリオストーリー編と同じく、マリオ・クリスチーヌ(クリボー)・ノコタロウ(ノコノコ)の3人(おそらく作者の作画の負担軽減の都合だと思われる)
- 本編では完全に敵対してるクッパが終盤でマリオと共闘する
- バレルの妻「スカーレット」が存命である
- キノシコワやフランクリ、プニ族が一切登場しない(一応32巻の目次に顔イラストはあるが)
- ガンスが悪役ではない
等といったものがある。
リメイク版
2023年9月14日のニンテンドーダイレクトにて発売から20周年の節目となる2024年5月23日にニンテンドーSwitchソフトとしてリメイク版が発売される事が決定。ペーパーマリオシリーズでリメイク版が発売されるのは今作が初である。オリガミキングに引き続き同じハードで発売される事も本作が初である。
ペーパーマリオオリガミキング以降の作品を踏襲して、より「紙」らしい造形が強まり、キャラクターの造形が紙を貼り合わせたピクチャーガレージを思わせるデザインになり、本当に紙でできたアニメーションを見ているかのようなグラフィックになっている。
ちなみにマリオ&ルイージRPGペーパーマリオMIX以降に登場した際の紙を切り取ったような白い縁があったが、ペーパーマリオスーパーシール以来12年ぶりになくなっている(上述した紙の描写としてか厚みを表現する白縁は見受けられる)。
さらに原作にはなかった後ろ姿グラフィックが追加されたり、一部イベントシーンで無表情であったサブキャラクターや仲間等の表情も個性豊かになった。加えて新たなモーションも複数追加されている。
当然の如く画質も向上しており、GCではほぼ不可能であったリアルな光表現や敵の攻撃、その他細かな演出の追加等も色々勢ぞろい。…おっと、あの生き物の事も忘れないように。
リメイクに伴い本作では、CERO-A(全年齢対象)からCERO-B(対象年齢12歳以上)となった。なお、マリオシリーズとしてはスーパーマリオオデッセイ以来2作目となる。
関連動画
コマーシャル
関連タグ
ペーパーマリオシリーズ
- マリオストーリー - シリーズ第1作目
- スーパーペーパーマリオ - シリーズ第3作目
- ペーパーマリオスーパーシール - シリーズ第4作目
- ペーパーマリオカラースプラッシュ - シリーズ第5作目
- ペーパーマリオオリガミキング - シリーズ第6作目