曖昧さ回避
概要
アーケードでのゲームオーバー
元々は「ゲーム終了」という意味合いと同じであり、アーケードゲームでゲームが終了することを告知する言葉である。
作品によってはエンディング画面の後に(それがグッドエンドでも)ゲームオーバーと表示されるものもある。
また、最近のアーケードの格闘ゲームでは対人戦の一戦終了ごとにゲームオーバーと表示される(両者ともゲームが終了する)設定が存在する。
これは対戦会/大会用として効率良くプレイヤー入れ替えが出来るようにする為の措置と言える。
少し前までは勝者側が継続してシングルプレイに入ることが多く、再度対戦するためには一度筐体をリセットしなければならなかった。
厳密には異なるがバグ技の使用で筐体をフリーズさせてしまった場合、反則技とみなされプレイヤーが社会的にゲームオーバーとなることもある。
近年の作品ではゲームオーバー画面で「GAME OVER」という表現を避け、ゲームをプレイしてくれたプレイヤーに対する感謝として「THANK YOU FOR PLAYING」などが使われる例が増えている。
コンシューマでのゲームオーバー
しかしながらコンシューマゲームが一般化するにつれゲームオーバーという言葉には「プレイヤーの行動の失敗などを原因としてゲームがエンディングに到達することなく終了してしまった」ことをゲームオーバーということが多い。
ゲームにおいて辿らなければいけない筋書きを越えた(オーバーした)という意味でゲームオーバーと言えるだろう。
ゲームオーバー=ゲームの失敗というのはコンシューマーゲームでの使われ方に他ならない。
こちらの印象が強いためか、ゲームクリア時に「GAME OVER」と表記される作品に対して違和感のある人も多くなっているらしい。
こうなった背景にはかの有名なアーケードゲーム『スペースインベーダー』が起因と言われている。
それまでのゲームといえばプレイ時間や射撃回数等があらかじめ決まっており最後まで遊ばせてくれるものが主流だったそうだが、それらとは異なりスペースインベーダーは「敵キャラクターが一刻も早くゲームを終わらせるために妨害を行う」のである。
このような「ゲームを続けるためにコンピューターと戦う」というスリルが若者を中心にブームを巻き起こしてその後のゲーム史に多大な影響を及ぼし、同時に「ゲームオーバー=敗北」という意味合いが定着していったそうだ。
ゲームオーバーとバッドエンド(デッドエンド)は似たような意味を持つが、
ゲームオーバーは「ゲームの途中で何らかの理由でゲームが終わる」ことを、
バッドエンドは「ゲームをひとまずクリアしているが後味が悪い展開」である事が多い。
ゲームオーバー時にはコンティニューが出来るゲームも多い。
詳細はコンティニューの項目を参照。
逆にゲームオーバーになるとそれまでプレイしていたセーブデータが強制消去され、最初からのやり直しを余儀なくされるシビアなゲームも存在する(ローグライクゲームに特に多い、次回プレイ時のペナルティーが付加(初期状態が通常より悪くなる)されたり、コンボ制(連続クリア等)のイベント/シナリオ等の影響が出てしまう。)、逆にオンラインゲームでは最初からやり直せないのもある(不正行為の場合アカウント抹消やブラックリストにされる場合もある)。
(ゲームオーバー条件を満たさない/プレイ続行不能状態等で)ゲームが正常に終了しない為、作品によってはゲームオーバーより質が悪い状況やイベント「ほぼ無理ゲー」、ゲームエラー等もある。同じ場面で無限にゲームオーバーを繰り返す等ゲームオーバーより質が悪い状態に気が付かずにプレイしてしまう場合もある。
またセーブエラー等のデータ消失やオンラインゲームでの(チートなどの)規約違反、(スマホ等運営会社への)不正契約や支払不能等による強制解約、盗品や遺失物・不正ソフト(海賊版や改造・コーピ―品)/機材使用の場合(場合によっては他のゲームも遊べなくなる(当該企業のゲーム)や端末(スマホ/タブレット/ゲーム機/パソコンのハードウエア等)の(シリアルナンバー/IMEI/MACアドレス等で)遠隔ロックが掛けれらて使用不能になりしかも解除も一切できない。)もゲームオーバーより質が悪いと言える(スマホ等は他社でも契約審査・ローンやクレジットカードの与信や契約等の審査も通らなくなるブラックリストもある)。
RPG等のエロゲではゲームオーバーになるとエロ展開(凌辱など)になることがある。
ただし、恋愛ADVにおいては、そもそもゲームオーバーやバッドエンドがなく、誰かしらとエンディングを迎えられるものも多い。
コンシューマゲームのゲームオーバー原因の一例
RPG、アドベンチャー
- 戦闘に敗北する(主人公もしくは全員死亡、石化など、戦闘への復帰が完全に不可能になった状態)
- 重要な選択肢を誤る(デストラップの発動、推理ミスによる迷宮入り等)
シミュレーションRPGゲーム
- 自軍のリーダー格のユニットor護衛対象のユニットが破壊される
- 特定の場所(本拠地や拠点)が敵ユニットに占拠されるor侵入される
- 規定内のターン数で任務を完了できない
- 味方ユニットが全滅する
シミュレーションゲーム(経営・育成・恋愛)
- 資金が無くなる
- 最低限必要な構成物を失う(例:サッカーチーム経営モノで選手が10人以下等)
- 規定期間までのノルマが達成できない(恋愛モノの『カップル成立』もノルマの一種)
アクションゲーム・シューティングゲーム
格闘ゲーム
- 敵に敗北する
- 大会モードの場合は一試合の終了(ゲームオーバーの本来の意味)
パズルゲーム
- 画面上部までブロックが積みあがる
- 規定手数内で攻略できない(一部ゲームモードの追加ルールとして採用されることが多い)
- 制限時間を使い切る(もじぴったん他)
- 手詰まりになる(上海他。お助けアイテムがあっても手詰まり時は使用できないことが多い)
レーシングゲーム
- 制限時間内にゴールできない
- ゴールしても規定順位内に入っていない
- シーズンポイント(又は賞金)制では規定順位内又は規定点数(賞金)に入っていない
- 操作する車などが大破し、リタイアになる(アクションゲームの残機制と併用することも)
- 大会を攻略し、ゲームが終わる(ゲームオーバーの本来の意味)
音ゲー
- 曲終了時点でゲージ/点数/評価がノルマに届いていない(太鼓の達人・ビートマニア等)
- 曲が終わる前にゲージが0になる(ダンスダンスレボリューション他)
- 曲が終わる前に中間評価が最低クラスをさらに下回る(パラッパラッパー他)
- 規定回数以上ミスをする(ビートマニアの一部モード他)
- 対戦形式の場合は相手に敗北する(パカパカパッション、バストアムーブ他)
- 規定数分の曲をクリアし、ゲームが終わる(ゲームオーバーの本来の意味)
クイズゲーム
- 規定回数以上不正解かタイムアップになる
- 規定問数/制限時間を終えても正解数/正解率がノルマ以上にならない
勝利宣言などでの使い方
バトル系や駆け引きなどを用いる漫画やアニメでは時折、チェックメイトと同じく用いられる。似たような使い方でゲームセットも使われる。
関連タグ
仮面ライダーエグゼイド:ライダーや怪人にゲームオーバーの概念がある。だが後に神となるこの男は……。
シュガー・ラッシュ:この映画におけるゲームキャラクターたちは自分の意思を持っているのだが、自身のゲームの外で死亡すると復活が不可能になる。この現象を作中ではゲームオーバーと呼ばれるが、このゲームのデータを改竄した真の黒幕がその対象となった。
人生:犯罪を犯して逮捕されることは死を迎えずとも社会的にゲームオーバーと言える。
金融:延滞や破産などをして、ローンやクレジットカードの契約や継続審査が通らず、金銭的にゲームオーバーもあり得る。
ゲームオーバーを意味する言葉
あなたはしにました:「ドラゴンクエストⅠ」における敗北時のメッセージ。
その後、彼らの行方を知る者は誰もいなかった…:「テイルズオブシリーズ」における全滅時のメッセージ。
めのまえがまっくらになった:「ポケットモンスターシリーズ」における敗北時のメッセージ。
hage:「世界樹の迷宮シリーズ」において全滅を表す意味で使われる言葉。
いしのなかにいる:Wizardryにおける全滅を示すメッセージ。
戦いに疲れたようだな。:「MOTHERシリーズ」における敗北時のメッセージ。
女神転生シリーズの死亡シーン集:「女神転生シリーズ」における敗北時のメッセージ。
決め台詞で『ゲームオーバー』という言葉を使うキャラクター