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マルフク

まるふく

マルフクとは、かつて存在した貸金業者。全国各地に今も残されている看板(メイン画像の右側にある、赤と白のもの)で有名。
目次 [非表示]

概要

昭和時代中期から平成時代中期にかけて存在した電話加入権の売買を通じた金融業者。1958年創業。

携帯電話の普及に伴う固定電話の価値の急速な下落と、貸金業の社会問題化に伴う法整備の影響を受け、2009年廃業している(廃業前の2002年に、ほとんどの事業主体をシティグループに譲渡している)。


なお1986年に持株会社制に移行しており、この時に資産を分離し持株会社として設立されたのが善光。これは、のちのシークエッジ・ジャパン・ホールディングスにあたる(つまりマルフクの廃業は、単なる事業と責任の切り離し)。

なおシークエッジは実業之日本社2016年に買収)やネクスグループ(2022年に買収)などの親会社にあたり、現在でも出資企業群シークエッジグループを構成している企業である。


マルフク看板

日本全国津々浦々の民家などに宣伝用の看板を設置していった事で知られる。通称「マルフク看板」あるいは「赤看板」。


廃業後の現在も郊外の古い木造建築物を中心にまだ多く残されている。同じ建物に他社(薬品・食料品・衣料品など)のホーロー看板キリスト看板も設置され、昭和レトロの風景として一体化されているケースもある。


うどんそば自販機


と、いうかマルフクが既に貼られていたホーロー看板を目印にして広告看板の設置先を決め、キリスト看板がマルフク看板を目印にして設置先を決めている、という事情がある。このため屋外掲示物(看板やポスター)の貼り出しを行っている団体(政党新興宗教など)においては、このテの看板が掲示先選定と交渉の目印になる事があり、この看板を掲げているダケで、掲示している家のみならず御近所に対しても「勧誘や交渉やセールスを目的とした迷惑な訪問がマシマシになりやすい」という事例が時折、見られる。


既述の通りもう廃業済みなので、その看板のある建物の持ち主の許可さえあれば、看板を取り外して何かに転用することは何も問題ない。

それどころか、家主に無断で(あるいは言葉の揚げ足取りで強引に)設置されてしまった看板や、設置場所によってはその赤さ加減がそこの風景の違和感のもとになっている看板もあるので、そういった看板はぜひ取り外されていってほしいところ。


ただし、こうした看板の中には、様々な理由で取り外しが困難になっているケースが、ままある。

例として、設置された建物の本来の持ち主が亡くなっていて遺産相続により、持ち主が遠方(都会あるいは海外)にいたり、行方不明になっていたり、あるいは複数管理者(兄弟など)になっていて管理者の意見が食い違い処理が停滞していたりするケースがある。

特に複数権利者の場合は権利者の一人の許可が出ても、もう一人の許可が得られないなど、とても面倒な騒動に巻き込まれやすい。

もうひとつの例として、この看板、昭和時代の(話し合い的な意味でも、施工的な意味でも)雑な処理で強引に貼り付けられたケースがそれはそれは多い事で知られる。特に施行的な意味では後で家主が心変わりなどをして外されたら困るから、とあえて取り外しが不可能なやり方で貼り付けられた(特殊施工で建物と一体化するように貼られたり、コールタールモルタルで強引に貼り付けたり)ケースがある。この場合、看板を外すには建物や屏を壊さねばならなかったり、それをせずに外せたとしても確実に建物の寿命が縮み補修を必要としたり、とにかく外すに費用が嵩む。


なので昭和レトロ平成レトロを象徴しノスタルジーを喚起させやすい看板である一方で、人によっては設置から取り外しまで、徹頭徹尾、迷惑な看板(要はみんなのトラウマ)というイメージもあったりする。


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関連タグ

昭和レトロ 平成レトロ

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