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概要

ローマ神話に登場する神で、出入り口と扉の守護神。ヤーヌスとも表記される場合もある。前頭部と後頭部両方に顔がある。1月を司る神で、物事の内と外を同時に見る事ができるといわれている。ちなみに1月(January)の語源。入口の神で、物事の始まりの神でもある。


ギリシャ神話と同化したローマ神話の神性において、珍しく同一視された神がいない完全ローマオリジナルの神である。


ドラマにもなった漫画ヤヌスの鏡の題材にもなったので日本ではそこそこ知名度がある神である。主人公が女性であることやタイトルから勘違いされがちだが、彼の二面神としての側面を人間の善悪に喩えた事がタイトルの由来なのであって、鏡の女神という訳ではない。彼は専ら扉や出入り口を司る神として信仰され、過去と未来を象徴する存在ともされた。


ところで、ミリオタ諸氏は「ジェーナス」という表記に聞き覚えがないだろうか?実はイギリスのJ型駆逐艦「ジェーナス」の語源こそ、このヤヌスであり、ヤヌスを英語圏では「ジェーナス」と読むのである。



ヤヌスに由来する名称・作品など

真・女神転生Ⅱに登場。種族は妖魔。地下通路の門番を務めるボス悪魔として登場。


土星の第10衛星ヤヌス。第11衛星エピメテウスと公転軌道を共有しており、お互いの軌道を交換するという非常に珍しい状態にあることで知られる。


イギリスのSF作家ジェイムズ・P・ホーガンの小説「未来の二つの顔」に登場するスペースコロニーの名称。


Netflix配信の科学モキュメンタリー番組「地球外生物の世界」に登場する架空の惑星ヤヌス。この惑星に棲む生物のペンタポッド(5本脚を意味する)は、ヒトデクラゲのように前後左右がない回転対称であるため、惑星にこの名称がついたと思われる。


アメリカの猫のフランクとロイは二顔体(頭蓋顔面重複)であるためヤヌス猫とも呼ばれた。二つの顔、二つの口、二つの鼻、三つの青い目、一つの脳を持つ。15歳まで生きたため世界で最も長く生きたヤヌス猫としてギネス記録にもなっている。


2020年にアメリカのウィスコンシン州ヴィッテンベルクで生まれたヤギのヤヌス。生まれてから1ヵ月後に死亡した。二顔体の動物は脳や内臓に異常が発生しやすく長期間生存する例は非常に少ない。


欧米ではヤヌスは割とポピュラーらしく他にもちなんだ名前は多い。

ヤヌス(曖昧さ回避)


2つの顔を持つ神話など

両面宿儺 -日本の鬼神。2つの顔を持ち、4本の腕と足を持つ。

二口女 -江戸時代の日本の妖怪。後頭部に口を持った女性の姿が描かれる。口があるだけで顔はない。

エドワード・モードレイク -都市伝説上の人物。19世紀にイギリスの貴族の跡継ぎとして生まれる。後頭部に美しい娘のような顔を持っていたとされる。後頭部の顔は夜になると彼にのみ聞こえる声で恐ろしい悪魔のような言葉を囁くとエドワードは主張した。苦しんだエドワードは医師に後頭部の顔の切除を懇願していたが、23歳で自殺したという。


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