プロフィール
概要
本編の主人公だが、ラスボス、中ボス、隠しボスと一通り経験している。
「死神」の通り名を持つSS級の重犯罪者であり、強大無比な蒼の魔道書を持つ史上最高額の賞金首。
pixivでのタグは「ラグナ」が圧倒的に多い。
もともと術式適性がなかったものの、蒼の魔道書を宿したことにより術式を扱えるようになり、高い戦闘能力を有するようになる。以後、統制機構へと単独で牙を剥く反逆者となり、いつしかその首には史上最高額の賞金がかかってしまっていた。しかしそれでもなお止まらず、復讐の炎をその胸中に灯し続けている。
性格は大雑把でぶっきらぼう。難しいことを考えるのも苦手で、行動方針や戦闘スタイルは常に正面突破。素直ではなく口も柄も悪いものの、仲間や肉親に対する情は篤い。
作中では外見・声優(杉田智和)・幽霊嫌いなどの共通点から、『銀魂』の銀さんこと「坂田銀時」の格好をさせたり、そのセリフをラグナに言わせるなど、『銀魂』を意識したネタも存在する。
なんだかんだで面倒見の良い性格であるため、ぶるらじのコーナーの一つ「ぶるらじランキング島」にて、アンケートでラグナが選ばれた理由に「なんだかんだで助けてくれそう」「なんだかんだで付き合ってくれそう」などやたらと「なんだかんだで~」という前置きがついていたことから、演じた杉田からは「なんだかんだ先生」という渾名をつけられている。
ゲーム中の性能
飛び道具以外の技は一通り揃っているスタンダードキャラクター。シンプルで扱いやすい技が多く、ジン=キサラギと同じく初心者向けだが、「攻撃」重視がキャラコンセプト(対するジンは防御力含めて「守り」重視)。
主人公・スタンダードキャラにしては珍しく、防御力は最低クラスとなっているが、蒼の魔道書の『他者の生命力を吸収する』能力を反映したドライブ能力「ソウルイーター」で体力が吸収できるのでフォローできる。
CALAMITY TRIGGER(CT)
開発チームいわく、「強くすることを前提として作られた」近距離タイプの万能型キャラクター。
リーチが長い5Bを筆頭に、優秀な技が揃っており、見切りにくい中段技「ガントレットハーデス」、総合的な高性能な対空技「インフェルノディバイダー」、大ダメージを叩き出す自己強化技「ブラッドカイン」など様々な場面でその強さが光る。普通の格闘ゲームなら上位キャラになることはまず間違いない。
しかし残念なことにCTは普通の格闘ゲームではなかった。シューティングゲームと揶揄されるほどに、遠距離タイプのキャラクターが猛威を振るっていたのである。
飛び道具を主体とするアラクネ、レイチェル、ニューが上位3強と目される中、彼らの飛び道具に対して、リーチこそ長いが大振りなラグナの技は相性が悪く、加えて接近手段にも乏しいため不利な戦いを強いられることとなった。
持ち前の高い攻撃力も、他キャラの研究が進み、相対的に標準レベルとして落ち着いてしまい、立ち回りの厳しさだけが浮き彫りになる形になってしまった。
CONTINUUM SHIFT(CS)
CT時代のシューティング系キャラクターが軒並み弱体化ないし仕様変更されたことで、相対的に地位が向上した。リーチの長い牽制、強めの地対空など元々あった強みを存分に活かせるように。
強化点は色々あるが、新技「ベリアルエッジ」によって空中コンボ後の状況やヒートゲージ獲得能力が向上したのは特筆すべき点である。そしてCTでアレだったデッドスパイク(さん)が強化されたのではと誰もが期待したのだが、やっぱりというか産廃のままだった。
高い攻撃力と潤沢なヒートゲージを使用した立ち回りができるため、本作では初心者向けかつ強キャラという理想的な立場になっている。しかし立ち回りの不安定さからライチとバングの二強には届かないとされ、最終的には前2キャラの次点という評価に落ち着いた。
CONTINUUM SHIFTⅡ
前作があまりにお手軽で強かったため、CSⅡの「状況によってコンボを変える」というゲームシステムの転換に合わせ、大幅に手が加えられた。
前作で目を引いた高い攻撃力とヒートゲージ獲得能力は鳴りを潜めたが、代わりに攻め手の多様さや地上戦の強さを得た。
そしてついに誕生からずっとマスコット扱いだったデッドスパイクが強化された。演じた杉田からも「何のためにあの技はあるのか」と過去に駄目出しを受けていたが、ようやく実戦的なコンボに(かなり無理やり気味な見た目だが)組み込まれるようになったのである。
ボス性能
「攻撃力増加」「体力回復量が増加」「空中ダッシュ2回」「ダッシュが速い」「ヒートゲージ自動上昇」「常時ブラッドカイン状態で体力減らない」など、他のボスキャラと比べて圧倒的に強い。
『CT』では隠しボスを務め、『CS』ではスコアアタックモード第13戦目、もしくはジンとハザマのストーリー上でのラスボスを務めるので、前述の2人は嫌でも戦う事になる。
他のボスキャラは積極的に攻めてくる事は少なく、ガード精度も甘いが、ラグナに関してはガンガン攻めてくる。カーネージシザー(食らえば体力ごっそり奪われる上にラグナ側は体力回復する)や、インフェルノディバイダーで的確に割り込んでくる。距離を離してもダッシュが速くてあっという間に詰められるなど、終始気が抜けない。
ただしカーネージシザーを始め、大体の技はガードさえできれば反撃のチャンスなので、焦って攻めない事が得策。
デッドスパイクさん
前述のラグナが持つ「飛ばない飛び道具」のこと。
性能やら名前やら、あちこちでネタにされる。詳細はデッドスパイクの項に詳しい。
ブレイブルーCSのロケテストでは、ラグナを選んだプレイヤーが開幕で「デッドスパイクッ! デッドスパイクッ!」と連発する、微笑ましいシーンが各地で見られた。
「前作から大幅に強化されたかも!」とでも思ったのだろうか。当然そんなことはなかった。
こうして悲しみを背負い続けているデッドスパイクさんだったが、遂にCSⅡでは実戦コンボに組み込まれるようになってしまった。
あの弱さを愛していたプレイヤーからすれば悲喜こもごもだが、今日もゲームセンターでは「デッドスパイク!」の声が響き渡っている。
交友関係
作中では最高ランクの賞金首ということや、本人のぶっきらぼうで乱暴な性格、普段は一匹狼でい続ける姿勢もあって、周囲との関係はごく一部を除いて、肉親も含めて良い方とは言えない。
ジンとは再会以降は、彼がユキアネサの精神汚染の影響を受けていることもあってか、殺意と愛情を同時にぶつけられ結果殺し合うという、肉親同士とはとても思えないほどにいがみ合ってしまう。公式ではそれをネタにさんざんとち狂ったギャグシナリオまで出る始末。3作目『クロノファンタズマ』以降、ジンが秩序の力をものとして以降はやや落ち着いているが、染みついた悪癖は消えず、やはりジンとは命がけの喧嘩が絶えない。
ジンだけに限らず、男女問わずいずれも性格面で異常ともとれる人物たちからモテモテ(笑)の状態。(ギャグシナリオに至っては、レイチェルの悪ふざけで女性全員から問答無用で好かれて修羅場ってしまう)。一方で、セリカやラムダからはまともに好意を受けている。
修行時代に付き合いのあった獣兵衛やレイチェルとは今でも親交があり、顔を合わせるたびに諭されたり、からかわれたりしている。とは言え二人とも根底ではラグナを心配している。
関連イラスト
関連タグ
ソル=バッドガイ: 本シリーズと双璧を成すアークシステムワークス開発のゲーム『ギルティギア』の主人公繋がり。大雑把・ぶっきらぼうな性格のほか、バトルスタイルも徹底攻撃型かつ初心者向け設定など似ている部分も多い。
ベルベット・クラウ:少年期が中の人繋がり、弟がいる、過去の事件で失った片腕が人ならぬもの(ただしラグナは右腕。対してベルベットは反対の左腕となっている)となっており、それを用いたバトルスタイルも相手の体力を吸収および自身の体力を消費させて強化させる、および技名やエフェクトもどこか禍々しい…といった共通点が多い。
ストーリーでの活躍 ※ネタバレ
暗黒大戦時代(フェイズ0 / CP過去編)
暗黒大戦が始まる少し前に「ブラッドエッジ」という英雄が独り黒き獣に立ち向かい、その活動を一年間封じたとされる。獣兵衛は自分達が勝てたのはブラッドエッジのおかげだとしている。
その正体はレイチェルの力によって過去に転移したCP時代のラグナである。転移の影響で記憶を失い倒れていたところをセリカに助けられた。その後、成り行きで後の六英雄であるナイン、若い頃の獣兵衛らと知り合い、彼らと共に黒き獣に立ち向かって行った。
当時は術式も開発されておらず、黒き獣に対して打つ手がない人類は、セリカを人柱にすることで事態を収めようとしていた。セリカは生まれながら周囲の魔素を抑制する力を持ち、魔素の集合体である黒き獣にとっては天敵とも言える存在だったため、彼女を犠牲にすれば時間稼ぎができた。
しかしその策にナインは猛反発する。ラグナもナインに同調し、代わりの策として時間稼ぎ役を買って出る。未来を知っているが故の行動で、自分が行けば黒き獣は一年間活動を止めるはずとも話す。ラグナはその間にナイン達で打開策を見つけるよう言い残すと、独り黒き獣のもとへと向かい、発言通り一年間その動きを止めた。ナインはラグナが作り出した一年で「術式」を開発した。
(ほか別れる前にセリカと再会を約束している。この約束はCT以前とCP時代でそれぞれ果たされることになる)
なお一年の休眠期間中、ラグナは黒き獣の体内でν-13と戦い続けていた。黒き獣が活動再開したのはν-13が討たれたため。ν-13撃破後、ラグナは未来のレイチェルによって元の時代に連れ戻されたため、暗黒大戦時代では生死不明の扱いとなり、その活躍は英雄ブラッドエッジとして後世に伝わることとなった。
CS以前のラグナはブラッドエッジのことを別人と捉えていたが、CPにて実は自分自身であったことを自覚する。
CT以前
本人が覚えている限りでは、レリウスの研究所で弟ジン・妹サヤと共に閉じ込められていたのが最古の記憶である。経緯は不明だが、何らかの理由で研究所を襲撃した獣兵衛によって見つけ出され、保護される。
その後は二人のきょうだいと共にシスター・セリカが運営する教会へと預けられ、しばらくの間だが平穏な時を過ごす。なお当時はラグナも金髪だった。
しかしある時、テルミによって教会が襲撃される。異変に気付いたラグナが駆け付けた時にはもう遅く、サヤは誘拐され、セリカも殺された後だった。唯一助かったジンもテルミに持たされたユキアネサによって正気を失っており、突如斬りかかられて片腕を落とされる。
倒れて動けなくなったところ、目の前にテルミが現れ、ラグナの無力を嘲笑いながらジンを連れ去っていく。ラグナは一夜にして居場所と家族を全て奪われてしまった。ラグナは家族を守れなかった事を悔み、元凶であろう男テルミを強く憎むようになる。
(余談だがテルミは他者からの憎悪によって力を増す特異体質の持ち主である。テルミの狙いはジンとサヤで、ラグナを生かす理由はなかったのだが、あえて見逃し自分を憎ませることでより強い力を得られるようにした)
一人残されたラグナは倒れたまま動けず静かに死を待っていたが、駆け付けたレイチェルによって蒼の魔道書を与えられたことで一命を取り留める。また魔道書が斬られた腕に憑りつき変形したことで、失った片腕も取り戻す。ほか一連の出来事によるショックで髪が白髪になった。
その後はかつての恩人でもある獣兵衛のもとへ送られ、彼のもとで蒼の魔道書を使いこなすための修行を始める。術式適性が高かったジン、サヤと異なりラグナには術式適性が全くなかったため苦難の連続であったが、何とか魔道書を制御し術式を使えるレベルにまで熟達した。
なお修行中に教会を襲ったテルミのことや、誘拐されたサヤがクローン製造に利用されていること、サヤを悲劇に合わせたのは統制機構であること、その統制機構こそがラグナが倒すべき敵であること等を獣兵衛から教わっている。
修行を終えた後、獣兵衛の亡き戦友「ブラッドエッジ」の剣(荒正)とジャケット(今着ている赤いアレ)を渡され旅立つ。その後は復讐者となって各階層に赴き、統制機構が管轄する窯の破壊や抵抗する衛士の虐殺等を行った。幾度も暴れまくったことで反逆者として指名手配を受け、ついにはSS級と認定されるまでになる。
CT
各階層で破壊活動を続けていたラグナは、次の標的を第十三階層都市・カグツチへと定める。
しかしカグツチの窯へと至る手前、かつての六英雄筆頭・ハクメンに行く手を阻まれる。命の危機を感じる程の強敵で、ラグナはかつてない焦りを見せるが、幸運にも第七機関のココノエが乱入しハクメンを場外へと強制転移させたことで事無きを得る。
戦闘後、予定通り窯へと足を進め、最奥で標的であるサヤのクローン・ν-13を発見する。本来であれば覚醒前に破壊するところだが、ハクメンに足止めをされたためν-13は既に目覚めていた。
- アーケードED
思いのほか手強いν-13に苦戦するラグナ。隙を突かれて胸を貫かれ、そのままν-13に道連れにされる形で窯の中(境界)へと突き落とされる。ν-13の狙いは世界の破滅(=マスターユニットの破壊)で、ラグナと共に境界に落ちることで、自らを神殺しの剣クサナギへと精錬しようとした。
しかしラグナの持つ「蒼の魔道書」は模造品で、ν-13自身も精錬に必要な「真の蒼」を宿していなかったため精錬は失敗、二人はクサナギの失敗作である「黒き獣」へと変貌する。黒き獣となった二人は境界を通って過去の時代へとタイプスリップし、そこで後に暗黒大戦と呼ばれる惨劇を引き起こす。
- 家庭用ED
実はブレイブルーの世界では、ラグナとν-13の二人が黒き獣と化して過去の時代へ飛び、暗黒大戦を経て、再びカグツチで同じ歴史を繰り返すいう流れが幾度も繰り返されていた。しかしここに来て、窯に突き落とされたラグナをノエルが助けるという事象が発生、永遠に続くと思われたループがついに断ち切られる
(ノエルは本来の歴史には既に死んでいる人間だったが、度重なるループの歪みによって偶然生き延び、ラグナとν-13の対決に介入することで歴史を改変した)
CS
偶然に思われたノエルの介入だったが、実は裏でハザマが糸を引いていた。ハザマの狙いは(実は次元境界接触用素体である)ノエルを窯へと誘導し、そこで彼女を蒼の継承者へと仕立て上げ、その力でハザマ自身を観測させることで境界に封印されているテルミ(の力)を復活させることだった。そして思惑通りテルミは復活を遂げ、目の前の二人を威圧する。
思いがけない仇敵の登場にラグナは殺意を剥き出しにするが、加勢に来たレイチェルによって制止される。テルミもレイチェルを警戒してどこかへと姿を消す。ラグナはテルミを逃がしたことに怒るが、レイチェルは今のラグナではテルミに勝てないとして戦いを避けるよう諭す。しかしラグナは聞かず、困惑するノエルを置いて、独りテルミを追い統制機構へと向かう。
テルミを追った先、統制機構本部でラグナはジンと再会を果たす。今の目的とはずれていたものの、かつて片腕を斬り落とされた恨みもあり手にした変形剣でジンに斬りかかる。しかしすぐに今のジンがユキアネサに支配されていることに気付き、戦いを取り止め、テルミの追跡を再開すべくその場を去る。
本部の最奥でようやくテルミに追いつく。そこには先程別れたはずのノエルの姿があった。ノエルはラグナとは別の理由でテルミに挑んだが敵わず、テルミの精神攻撃によって自我を失い、ν-13の代わりとして神殺しの剣—クサナギに精錬されていたのだった。
- アーケードED
ノエルを助けるため戦おうとするラグナだが、蒼の魔道書は起動せずテルミにはまるで歯が立たない。何もできないラグナを前に、テルミはラグナが使っている蒼の魔道書を造ったのは自分であり、またそれは模造品であるとも明かす。本物はテルミが持つ「碧の魔道書」で、それは模造品を制御下に置くことができるためラグナの力では決して自分には勝てないと言う。やがて精錬が終わりノエルがμ-12へと覚醒する。テルミがマスターユニットの破壊を指示すると、μ-12は窯の奥へと向かって行く。ラグナはどうすることもできない。
- 家庭用ED
絶望的な状況に陥るラグナだったが、そこへλ-11が現れ、テルミの一撃からラグナを身を挺して守る。しかし間もなくλ-11は機能停止、ラグナの蒼の魔導書に取り込まれる。だがこの時、λ-11に搭載されていたイデア機関を取り込んだことで碧の魔導書に抵抗する力が生まれ、その力でラグナはテルミに勝利する。ラグナは瀕死のテルミを捨て置くと急ぎμ-12を追いかけ、先に着いていたハクメン、ジンと協力してμ-12を無力化、ノエルとしての人格を取り戻させる。
しかしそれすらもテルミの計画のうちであり、直後に現れたテルミ、そして統制機構最高位・帝(イザナミ)から今までの行動は徒労であると嘲笑われる。この時、帝の正体がかつて誘拐された妹サヤの成れの果てであると気付くが、その場ではどうすることもできず、去っていく彼らを見過ごす。
CP
獣兵衛の助言から、カグツチで知り合ったカカ族の少女タオカカを連れ、イカルガ連邦へと向かう。そこでセリカ=A=マーキュリーと「再会」を果たすが、この時点ではセリカのことが分からず、ただの迷子の少女として保護する。
それから二人で町をふらつくが、間もなく統制機構の大佐カグラ=ムツキに襲われ、身柄を拘束される。実力的にはほぼ互角のはずだったが、セリカの持つ魔素を抑制する力の影響で右腕(蒼の魔道書)が動かなくなっていたため、あっさり負けてしまった。
牢の中で自分が犯罪者であることを思い出すラグナだったが、カグラの狙いはラグナを裁くことではなく、むしろ仲間に加えることだった。カグラは今の統制機構は不正に上に成り立っているとして、現在の帝(イザナミ)を打倒すべく謀反を企てており、そのために助力を必要としていた。立場上ラグナに選択肢はなく、渋々カグラの頼みを承諾する。
カグラの指揮で着々と謀反の準備が整う中、ラグナはそれまでの経験やセリカの能力で動かなくなった右腕から、蒼の魔道書の在り方に疑問を抱く。レイチェルに叱咤されるも不安は拭えず、ついには自暴自棄になって蒼の魔道書を一切使わないことを誓う。しかし改めてレイチェルにそれでは駄目だと諭され、力の在り方を見直すべく、彼女の案で過去の時代(暗黒大戦の少し前)へと飛ぶ。
以降は暗黒大戦時代の項で述べた顛末を辿る。この一件を経てセリカのことを思い出し、また失われた自信も取り戻す。ほかカグラを通じてジンとも再会しており、過去の因縁から再びいがみ合うも、今は仲間だとして和解する。
それからはカグラの謀反に加わり、最後にはジン、ノエルと共にイザナミとの全面対決に臨む。イザナミが呼び出した事象兵器・タケミカヅチを何とか撃破するが、直後にイザナミからの何らかの介入を受け蒼の魔道書が暴走する。そばに居たジンとノエルを巻き込み、最後には消滅して消息不明となる。
CF(結末)
ブレイブルー世界の真相、そしてラグナ=ザ=ブラッドエッジの最後
ストーリー終盤、ラグナによってラグナ=ザ=ブラッドエッジという存在の正体、及び世界そのものに関する衝撃的な真実が語られる。
ラグナの正体は、アマテラスと融合した第一接触体ことジ・オリジン…サヤの願望そのもの。
彼こそが、「神の観る夢(セントラルフィクション)」である。
ジ・オリジンは、自らが望む「ラグナが自分を救う」という結末のために世界とラグナを作り、
その結末に辿り着かなかった場合、世界をその時点で終わらせて、再び世界を再構成するという事を繰り返していた。
つまり、ブレイブルーの世界の正体はジ・オリジンが望む「ラグナがジ・オリジンを救う」という結末を迎えるためだけに用意された舞台である。加えてこの結末に必要な存在はラグナとジ・オリジンのみ。それ以外の存在は全て引き立て役や舞台装置でしかない。
これはジ・オリジンの分身と言える存在であるノエルですらも例外ではない(ノエルが消滅しても何事もなく存続していた世界があったことは、その世界の出身であるハクメンが作中で証言している)。
最後にはジ・オリジンのそばにいることを選び、遂に彼女を悪夢から救う。
そして世界の可能性を閉ざす要因である自身の存在を世界から消し去り、皆から喰らった願望を蒼に返す事で閉ざされていた世界の可能性を解放。
ジ・オリジンとともに境界の奥深くへと消えていった。
なお、最後のジ・オリジンとの会話を見る限り、ジ・オリジンが上記のような行動をとった原因は「ラグナがジ・オリジンを救えなかった事」である。
これを考えると、ある意味においてラグナは世界から可能性を奪った元凶の一人といえる。
ネタバレになるため作中ではなるべく描かれないようにされているが、設定資料集によると胸元(鎖骨の中央ちょっと下の辺り)に紋章があり、そこには「~No.5~」の表記がある。
そのため紋章辺りを描くときはネタバレ防止のためにごまかして描くように指示が出されている。
これは漢数字とアルファベットとが違うもののニュー達、素体の面々と同じ特徴であり、次元境界接触用素体=作られた存在であることを表している。