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北欧神話で語られる最終戦争。「神々の黄昏」と訳される。


曖昧さ回避

北欧神話がモチーフの作品、またそれ以外の作品にも、しばしばこの名前が引用されている。


北欧神話のラグナロク

ノルンたちがフェンリルロキの子三兄妹について述べた予言、またバルドルの見た悪夢に関してオーディンに女予言者の亡霊が語った予言の言葉などに、来るべき未来における神々の滅亡が語られている。これがラグナロク(神々の黄昏、または神々の運命の意味)である。

いわゆる終末論の一つと見なすことができる(人間族はほとんど出てこないが、人間の世界ミドガルズも滅ぶと明言されている)。

ゲーム等ではラグナロクは「遠い遠い昔に起こった神々の世界の終わり」と設定されることが多いが、本来はそうではなく、未来で、人類を含めた今を生きる者たち、もしくはその子孫の身に降りかかるとされる出来事なのである。


ラグナロクの始まり

そのはじまりは三冬続く戦争である。ミズガルズの全ては破壊され、家族すら殺し合い奪い合う地獄となる。ついで恐るべき極寒の冬が三冬続いて、その間は夏が来ないで厳しい風と雪がミドガルズを閉ざす。これこそが最後の時の始まりだ。巨人族のスコール狼は太陽を捕えて呑み込み、その兄弟のハティが月を粉砕する。大地が震え、樹木も倒れ、山も揺れて崩壊する。その時神々のあらゆるいましめや枷は力を失う。


こうしてついに魔狼フェンリルが、グレイブニルの捕縛を逃れて自由の身となる。世界蛇ヨルムンガルドも海底を離れて陸地を目指し、巨大な波が大地を洗い去る。その波の間をぬって巨人たちとヘルの死者たちを満載した船ナグルファルがやってくる。それを率いているのが囚われていたはずの神、ロキである。南方ムスペルヘイムの息子たちもスルトを先頭に押し寄せてくる。それら全ての軍勢がビフレストを渡ると、橋は彼らが渡った後に砕け落ちる。


神々の対応

ヘイムダルはビフレストの傍にある館ヒミンビョルグを出て、ギャルの角笛(ギャラルホルン)を吹き鳴らす。ヘイムダルの警告によって神々は皆集って対策を相談する。武装した神々とヴァルハラの勇者エインヘリャルたちが決戦場のヴィグリードの平地に向かう。先頭に立つのは黄金の兜と輝く鎧をつけたオーディンである。


オーディンはフェンリルに挑む。恐るべき戦いの果てにフェンリルはオーディンを飲み込んで殺してしまう。しかしその直後にその息子ヴィーザルがフェンリルの顎を引き裂いて父の仇を討つ。フレイはスルトに挑むが、自慢の愛剣を召使スキールニルの使命に与えてしまっていたがゆえに及ばず、敗れる。ニヴルヘイムの番犬ガルムは戦神テュールに挑み、相打ちとなる。ヘイムダルは宿敵ロキに挑み、両者とも斃れてしまう。最強の神トールはヨルムンガルドと死闘の末に相討ちとなり幕を閉じた。


世界の終わり

スルトが戦いながら放った火はアースガルズを焼き、ミドガルズもヨーツンヘイムも、そしてニヴルヘイムすらも紅蓮の炎に焼かれて崩壊する。神々もエインヘルヤルも死に、人間も巨人も、妖精も小人も、怪物も動物も死んで、残るのは灰ばかりとなる。そして大地は海の底に沈んで消え去ってしまうのだ。


早い話、ポストアポカリプスである。


関連項目

北欧神話


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そこの扉内側に開くんだよ…


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