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ラピュータ

らぴゅーた

ジョナサン・スウィフトの小説『ガリヴァー旅行記』に登場する空飛ぶ島。Laputa。
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曖昧さ回避


概要

ガリバー旅行記の第三篇に登場する空島

ラピュタとも表記されるのだが…天空の城ラピュタ公開時は第一篇以降はあまり翻訳版が出回っておらず、映画の方が有名になったため、このような表記になったと思われる。

劇中でパズーが「あれはスウィフトの書いた空想」と言っているように、ラピュータと映画のラピュタは全然別物である。


日本のはるか東にある磁鉄鉱の豊富な島国バルニバービの首都で国王の宮廷であり、底部のアダマントに連結された巨大な天然磁石の磁力によって、バルニバービ国の領空を自在に移動することができる。

ラピュータの全市民は、科学者である。市民は皆常に科学について沈思黙考しているため、いつも上の空であり、時々正気に戻りまともに道を歩いたり話したりするために、頭や目を叩く「叩き役」を連れている。表向きは啓蒙的ながら、ラピュータ人の科学は、学問のための学問に過ぎない。

植物が葉で光合成を行うなら逆に葉から光を取り出せるのではと考えたり(光を取り出し何に使うかという構想はない)、オブラートに文字を書いて飲めば暗記が出来るのでは(この時代のオブラートは固くて分厚い)等。

ラピュータという名前は、「高い統率者」あるいは「太陽の翼」という意味の言葉が崩れてラピュータになったのではないかとガリバーが考察している。


地上のバルニバービは本来豊かな国であったが、ラピュータに搾取される存在であり、住民には生気がなく、最大の都市であるラガードは荒れ果てている。地上の各地では、領主貴族や農民がたびたび反乱を起こすが、その度に国王はラピュータを反乱地の上空に急行させ、太陽や雨を遮り、罰としてその農業を破滅させ飢餓と病を与える。都市で起こる反乱は、ラピュータが上空から投石し、さらに街ごと押し潰して鎮圧する。(実際にやると底が抜けるので脅しのための上頭手段として語られている)

また、バルニバービにはラピュータに上京してラピュータ式科学に完全にかぶれて帰郷した者が多数おり、せっかくの肥沃な田園地帯を更地にし、伝統的な農法をやめてラピュータで開発された実験的な(全く実用的とは思われない)農法を実現すべく励んでいるため、国土は荒廃したままである。

ラピュータに住むのはほとんど男達で、女はこんな体たらくの男に愛想を尽かして地上に降りてしまったという。


作者のスウィフトは、科学における啓蒙主義運動を批判しており、基本的に科学に反対してはいなかったが、科学は人類に貢献すべきであるという見解から、直接に人類に貢献しない仮説的な科学知識は無用の学問で、その追究に時間や資金を浪費するべきではないと考えていた。ラピュータの存在は英国王立協会への痛烈な風刺と、更にはアイザック・ニュートンへの皮肉であったと広く考えられている。

ラピュータの名の由来はスペイン語売春婦「La Puta」を捩って名付けられたとも言われており、高貴なものが住む場所が低俗・下劣だという皮肉を込めていると言われている。


関連タグ

ガリヴァー旅行記


外部リンク

ラピュタ - Wikipedia

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