概要
1985年にアメリカのAccolade社がApple II、コモドール64用に発売した、西部劇を題材としたアドベンチャーゲーム。シューティングゲーム要素もある。
日本版は1987年にファミリーコンピュータ、PC-8801、PC-9801に移植された。
特徴
全11面で、主人公は町のシェリフ（保安官）となり、出てくる相手と会話しながら街の治安を守る。主人公は基本的に画面の左端固定で常に後ろ姿しか表示されない。
基本的には出てくる相手の会話に対して選択肢を選んで話を進めていくのが流れとなり、もめ事を起こさずに会話が続くとポイントが加算される。だがこの町は相当に治安が悪いらしく町中に悪人（アウトロー）が出てくるケースがある。しかもこいつらはシェリフや会話相手を撃ってくるので、その場合は会話を中断しシューティングに入る。ちなみに、銀行強盗を撃つと賞金が手に入る他、画面のどこかにあるドル袋を撃つことでお金が入手できる。
また、会話の内容や対話者の人格によってはシェリフに銃を向けてくることもあるので、その場合もガンファイトとなる。銃撃を3回受けるとシェリフ再起不能によりゲームオーバーとなる。
会話には時間制限があり、タイムオーバーとなると空から爆弾が降って来てイベントは打ち切りになり次のステージに進む。
おバカな点
ここまで読んで頭の良い方はお気づきになられたかもしれないが、本作のシューティングは会話相手との戦闘にも使用される。つまり、会話相手が別に気分を害していなくても、会話を終えて去っていく時でも撃てる。その場合は点数が0点になってしまうが、何回撃ち殺そうがゲームオーバーにはならない。従って、最も早くこのゲームをクリアする方法は、イベント開始と同時に建物から出てくる会話相手を女子供老人であろうが関係なく問答無用で射殺し、全イベント0点でクリアすることである。
『西部の掟』という副題はまさかの「俺が法律だ」なのである。
もちろんそんな鬼畜プレイをしたくない方は順当に会話を続けていき、どこに敵が出てくるかを覚えて正確に射抜き、事を荒立てずにドルを撃ち抜いていくというのが正しい遊び方となる。
ちなみに本作のシェリフは相当に口が悪く、会話相手からもボロカスに言われまくっているあたり、上記のような鬼畜プレイを過去にやってこの街に辿り着いたのではないかという説もあったりする。
