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ヴァン・ダインの二十則

ばぁんだいんのにじっそく

ヴァン・ダインの二十則とは、本格推理小説を制作する上で守ることを推奨された二十のルール。
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本記事では二十則を元にした、同人ゲーム『うみねこのなく頃に散』の『ヴァン・ダイン二十則についても記述する。』

概要

アメリカの推理小説家ウィラード・ハンティトン・ライトが提唱した掟。
ヴァン・ダインとは彼の推理作家としてのペンネーム『S・S・ヴァン・ダイン』に由来する。

絶対に守らなければならない掟という訳ではなく、あえてこのルールを破っている推理小説も数多く存在している。

内容


1. 事件の謎を解く手がかりは、全て作中にはっきりと記述されていなくてはならない。

2. 作中の人物が仕掛けるトリック以外に、作者自身が読者を騙すようなトリックを仕掛けてはならない。

3. ストーリーを読み解く上で意味のないラブストーリー的要素を登場させてはならない。

4. 探偵自身、または探偵役に該当する人物が犯人に急変してはならない。これは読者を騙すアンフェアな手である。

5. 作中で起きる事件は論理的な推理・考察によって解決されなければならなず、偶然・暗号・または唐突なる犯人の自供によって真相が暴かれることがあってはならない。

6. 探偵小説には必ず探偵役が登場しなければならず、その探偵役または関連する人物によって謎解きが成されなければならない。

7. 死体を登場させなければならない。殺人無き長編小説では読者は興味を示さないだろう。

8. 占いや心霊術、読心術などで事件の真相が暴かれてはならない。

9. 探偵役は一人が望ましい。複数居ては事件の考察が分散しやすくなり、読者の混乱を招くことになる。

10. 犯人は物語の中で重要な立ち位置にある人物でなければならない。物語の終盤で初登場した人物が犯人となるのはアンフェアである。

11. 端役の使用人が犯人であってはならない。そのような立ち位置の人物が犯人ならば小説にするほどの価値は生まれない。

12. いくつ殺人事件があっても、真犯人は一人でなければならない。但し端役の共犯者がいてもよい。

13. 探偵が登場する作品においては、秘密結社など非合法の組織が犯人役であってはならない。組織が犯人では金銭などの援助を受けられる為アンフェアである。

14. 殺人の方法及び、それを暴く探偵の捜査方法は合理的かつ科学的でなけばならない。例えば殺人の方法が毒殺の場合、未知の毒薬を使ってはならない。

15. 事件の真相を暴く為の手がかりは、作中の探偵が明らかにする前に全て読者に提示されなくてはならない。

16. ストーリー展開に影響を及ぼさない描写や文学的表現は省略すべきである。

17. プロの犯罪者を犯人にしてはならない。一般人に収まらない犯罪者なら警察が片づけるべきであり、読み物なら一般人に推理できる犯罪者が望ましい。

18. 事件を犯人の事故死や自殺で終わらせてはならない。このような終わらせ方は読者にとっては詐欺である。

19. 犯罪の動機は個人的なものでなければならない。組織的な動機や陰謀の類ならばスパイ小説で書くべきである。

20. 既存の推理小説で使い古された手法は使うべきではない。以下に一例を記述する。
 ・犯行現場に残されたタバコの吸殻と、容疑者が吸っているタバコを比べて犯人を決める方法。
 ・インチキな降霊術で犯人を脅して自供させる。
 ・指紋の偽造
 ・替え玉によるアリバイ工作
 ・番犬が吠えなかったので犯人はその犬に馴染みのあるものだったとわかる。
 ・双子の替え玉トリック。
 ・皮下注射や即死する毒薬の使用
 ・警官が踏み込んだ後での密室殺人
 ・言葉の連想テストで犯人を指摘すること。
 ・土壇場で探偵があっさり暗号を解読して、事件の謎を解く方法

うみねこのなく頃に散における『ヴァン・ダイン二十則』

同人ゲーム『うみねこのなく頃に散』においてウィラード・H・ライトが使用した掟。
作中では全ては明らかにされず、以下の掟が宣言された。
第11則から『端役の』が抜けているなどの違いがある。ただの編集のようにも見えるが、これが作中では重要な意味を持つことになる。

「第1則。手掛り全ての揃わぬ事件を禁ず」

「第7則。死体なき事件であることを禁ず。」

「第9則。探偵が複数あることを禁ず。」

「第11則。使用人が犯人であることを禁ず。」

「第12則。真犯人が複数であることを禁ず。」

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うみねこのなく頃に散 ウィラード・H・ライト

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