「ルールは守るモノ、小学生でも知ってる」
「無理でもやらなきゃ!それが私の… 錬金術師の使命だから!」
変身する仮面ライダー
概要
『仮面ライダーガッチャード』の登場人物。本作のメインヒロインにして、もう一人の主人公。一人称は「私」で二人称は「君」。
普段は富良洲高校に通う高校生で、主人公・一ノ瀬宝太郎や加治木亮のクラスメート。成績優秀、品行方正な深窓の令嬢…というのは仮の姿で、その正体は学校の地下に隠された錬金アカデミーに通う錬金術師。
外見
長い黒髪を持つ清楚な雰囲気の美少女。普段は制服や私服を着用しているが、錬金術師として活動する際は青いマントを上から羽織っている。
人物
基本的に冷静沈着且つ理性的・合理的だが、どこか冷めた雰囲気があり他人にも興味が無いのか、クラスメイトである宝太郎の名前すら彼が錬金術の世界に足を踏み入れるまで覚えていなかった。
しかし、錬金術師としての使命感は強くスチームライナーの暴走同然の活動を止めようと体を張って止めようとする正義感の持ち主でもある。担任であるミナト曰く「先祖代々錬金術師の家系である」とのこと。
今時の高校生にしては意外と世間知らずで、規則を守ろうとするあまりに融通の利かないところもある。それもあってか買い食いや寄り道の経験がなく、銀杏蓮華とカフェに立ち寄った際には店員の話す言葉が錬金術の詠唱のように聞こえて混乱していた。
ハイパーバトルビデオの予告で宝太郎と体が入れ替わった際に宝太郎がりんねの身体で創作料理を作って食べようとした際に「沢山食べたら太っちゃうからだめぇぇ!!」と制止したりなど年相応な部分を見せている。
掟や規則を重んじるとはいえ、身の危険が迫っている時であれば錬金術(バレットチョウチョ ワイルド)で一般人に対抗することも。(相手が「地上げ屋」と名乗るヤクザであり銃を複数所持していた以上当然とも言えるが)
宝太郎が仮面ライダーガッチャードに変身するところを目撃し、以後は彼とともに行動するようになる。
彼の口癖である「ガッチャ!」を「またそのポエム…。」と呟き呆れ果てているが、彼の明るさ・信念に影響され始めている。
戦闘では錬金術で近くに転がってる瓦礫等を操ったりしてマルガムと戦うガッチャードを援護したり、戦闘に巻き込まれた一般人の避難の時間稼ぎ等を行っている。
父の九堂風雅はケミーを研究していた偉大な錬金術師であったが、10年前に学校で管理されていたライドケミーカードを盗み出した容疑を掛けられ姿を消したことから複雑な思いを抱いている。
その後、宝太郎から父親がグリオンにより「裏切り者」にされたことを伝えられ、「九堂のお父さんは錬金術師の掟を破ってまで守りたかったルール(=信念)があったんじゃないか」という推測を聞いたことで父親と同じく信念で動く決意を固めた。
歴史(特に日本史)に興味があるようで、第9話では元々新撰組をテーマに彼らのゆかりの地を巡ろうとしていた。だが、加治木・宝太郎の2人とグループになったため自身のテーマが無下にされるどころか散々振り回されることに…。
宝太郎・加治木とは対照的にお化け屋敷を笑顔で楽しんでいたり、蓮華の祖母が暮らす村で妖怪騒動に遭遇した際には怖がる宝太郎と蓮華とは対照的に一人だけ楽しそうにしていたり激辛好きだったりと、意外と恐怖や痛覚に対しての耐性がある模様。本人曰く、「お化け等を見るとつい笑ってしまう」らしい。
冥黒の三姉妹のアトロポスにしつこく狙われており、「これから起こることは全部君のせいだよ」と言われた上で錆丸が仮面ライダードレッドになったため、その事を強く根に持っている。
『最強ケミー★ガッチャ大作戦』(ネタバレ注意!)
『最強ケミー★ガッチャ大作戦』で黒幕が変身したウィザードマルガムの魔術に苦しむガッチャードとギーツの戦士達を見て自身が無力であることを実感したりんねは、ミナトが持ってきた「浄化」の力を持つ「ユニコン」と「無尽蔵のエネルギー」を持つ「ザ・サン」の力を使うことを決意する。
そのために彼女は、ウィザードマルガムの能力を利用し、「夢の世界で父・風雅から二つの強力なケミーの力の使い方を聞く」という危険な賭けに出る。
そして夢の世界ながら自我を持って自分に「戦う覚悟」を説いた風雅から新たな力を託されて現実に帰還し、新たな仮面ライダー「マジェード」に変身を遂げる。
サンユニコーンの力でウィザードマルガムの魔法を無力化・彼を倒し、宝太郎達の窮地を救った。
しかし、本来は上級錬金術師しか扱えない強力なケミー2体の影響か、りんね自身の錬金術師の力が一時的に喪失するほどの消耗を受けてしまい、冬映画最終決戦にも参加せず、冬映画後の16話でも変身しなかった。
錬金術の力と父から託されたマジェードの力がりんねに戻る時、世界はどんな局面を迎えるのか——
覚醒!真の仮面ライダーとして
第19話
ミナトの裏切りによって錬金アカデミーを退学をさせられ新たな力を得た宝太郎や錆丸達と共にキッチンいちのせ連合を立ち上げるも錬金術師としてのルールに縛られる自分に苦悩する。そんな時にミナトが現れ、「錬金アカデミーに戻ってこい」という誘いとともにハイアルケミスリングの受け渡しを要求されるが宝太郎によって何とか退けることに成功。
風雅が冥黒の三姉妹のボス・グリオンの策略で裏切り者にされた事を宝太郎から知り、安堵したが、その後ケルベロスマルガムの襲撃現場を訪れるものの、アトロポスの命令を受けたケルベロスマルガムに狙われる。
しかし、流れ弾によりパンパイプが破損し、アトロポスの支配から脱したケルベロスマルガムが彼女を襲撃。その際に、「助けて」と呟いたアトロポスが幼少期の自身と同じく孤独な存在であることを感じ取り、ケルベロスマルガムの攻撃から彼女を守る。
ルールに縛られてばかりの自分を変えるために「自分のルールは自分で決める!」という新たな信念を持ったことでアルケミスドライバーが起動しマジェードに変身してケルベロスマルガムを撃破した。
戦いが終わって珠美から常連からのプレゼントとケーキを貰うとタガが外れたのか、「ケミーを回収した人がケーキを先に取るのが私のルール!」と年頃の女の子らしい爽やかな笑顔を見せている。
第23話
ズキュンパイアに一時的に憑依される羽目に陥るが、ガッチャード・バニーパーカーによって一時的に宝太郎を着る状態となり、彼の助けでズキュンパイアの憑依から救出されている。
第25話
久方ぶりに父親との再会を果たし、「これは夢じゃない?」と半信半疑になりながらも「バカ…大嫌い…。」と呟きながら、しっかりと父親と抱擁を交わしていた。
第30話
3年生に進級して宝太郎とまた同じクラスになり、互いに笑顔で過ごしていた。だが新学期宝太郎の幼馴染を名乗る女の子が自分達のクラスに転入。人前で宝太郎の手を取る、宝太郎がロミオに推薦されたことを知り自身もジュリエット役に立候補するなど積極的に宝太郎にアタックする静奈を見てやきもきしており、公園で1人黄昏れていた所にやって来た静奈から自身と宝太郎の関係について問われる。更にアトロポスの手で生み出されたマンモスマルガムによって静奈が凍らされてしまい、それが「りんねちゃんのせい」だとアトロポスに言われたことでマンモスマルガムとの戦闘にも集中出来ずにいた。
ハイパーバトルDVD
宝太郎がミナトとクロスウィザードの静止を聞かず不用意にファイヤマルスとインフェニックスに触ったことで宝太郎と入れ替わってしまう。
その後、2人の息を合わせるため渋々コーチを務めることとなったスパナ指導のもとバレーボールを行っただけでなく、ミナトとクロスウィザードによるアルプス一万尺を行ったが、結局この日の成果は無し。
その後、身体が宝太郎のままキッチンいちのせに帰宅。
その際に宝太郎のカバンの中に「錬金術ノート」があることを知り、宝太郎も陰で努力していることを知った。
その後、魔法使いジャマトの集合体であるウィザードマルガム(に似た紛い物)と対決するために変身したことで元に戻り、抜群のコンビネーションでこれを撃破。
その後、宝太郎にノートを見た件を謝罪したが、その直後に自身の黒歴史ノートとも言える紙を見られたことを知ったことで宝太郎をビンタして立ち去った。
余談
- 名前の由来は「輪廻」だと思われる。
- 演者の松本氏は、兄の影響で幼少期から仮面ライダーシリーズを視聴しており、特に『仮面ライダー電王』と『仮面ライダーキバ』がお気に入りだった模様。前作『仮面ライダーギーツ』では敵役(役名は明言しなかったが恐らくこの人)のオーディションを受けていた。りんねの役作りにあたり、脚出しも含め『Doctor-X』で大門未知子を演じているときの米倉涼子を意識しているとのこと。
- 公式サイトによるとりんねの立ち位置はもう1人の主人公であり、「少年と少女のW主人公感」は当初から1本軸として決まっていたとのこと。そのためか、同サイトの所持ライドケミーカード一覧には彼女の所有カードを示す欄が、まだ1枚も所持していない段階から存在している。
- 仮面ライダーシリーズのヒロインとしては珍しく、主人公の事は名前ではなく名字で呼んでいる。
ちなみに
名前の一部を変えると別の漫画の主人公になってしまうのでご注意を。また、久遠リンネというこれまたよく似た名前のVTuberがいるのでこっちと混同しないように。
関連タグ
仮面ライダーガッチャード 錬金術師(仮面ライダーガッチャード) 仮面ライダーマジェード ライダーヒロイン
ライダーヒロインの系譜
2号ライダー変身者
桜井景和→九堂りんね