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八葉一刀流

はちよういっとうりゅう

『英雄伝説 軌跡シリーズ』に登場する武術で剣の流派の一つ。
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概要

東方出身の剣士である《剣仙》ユン・カーファイによって創設された東方剣術の集大成といえる流派。

ゼムリア大陸西部では見ることが少ない刀、太刀を使用する剣術で、《八葉一刀流》でも一の型から七の型までが存在し、攻撃、防御、速度に秀でた近接戦闘だけでなく、刀や太刀の範囲外及び射程距離外の広範囲と遠距離への戦闘手段も多数あり、更には体術主体の【無手】の八の型や本質を見抜く【観の眼】、自己強化技の【軽功】など剣術以外の技術も存在し、どんな相手や状況にも臨機応変に対応できる万能さを誇る。


《八葉一刀流》の弟子入り後の最初の修行は全ての型の基礎を叩き込まれる。その後に老師がその人物に合った型を授けて、それを主軸に鍛え上げていく。基礎段階の時点で一通りの事が学べ、カシウス・ブライトから「老師の下を離れた時点で“奥伝”に至る道筋は出来ている」と告げられている。

閃Ⅰ開始の少し前から老師の下を離れたリィンはそこから約3年間ほど老師とは会わずに中伝となり、閃Ⅳでカシウスから“奥義伝承の試し”を承けている(中伝の時に関しては物語以前から実力自体はその領域であったが、心がそこまで追い付いてなかった為に修行が中断となった)。

資格順序が“初伝”、“中伝”、“奥伝”(“皆伝”)となる。《八葉一刀流》の場合、他の流派と少し違いがあるようで奥義伝承で【理】に至った時に皆伝となる(他の流派は皆伝してから【理】に至るまで鍛練や実戦を積む形式となる)。また他の流派との違いを挙げるなら後述の【観の眼】、一の型【螺旋】、七の型【無】の特徴から推測すると、最も【理】に重点を置いた及び最適な武術、剣の流派と言える。

東方武術をベースとしているので自然との一体化に重きを置く側面もあり、ユン老師の独自の教えとして山籠りの修行法も存在する。あのリィンをして「相当な無茶を結構やった」と感想が出るほど修行自体はかなりの危険を伴うものだった模様。具体的な例としてリィン曰く「魔獣をけしかけられた。」、「生きるか死ぬかの状況だった。」(恐らくまだ基礎段階習得の途中の時点で、直ぐに実戦に駆り出されたようなものだと思われる)。

ただその影響もあって五感が常人または同じ武術家よりも研ぎ澄まされ、同時に【観の眼】の精度も上がり、最終的にそれらを合わせた能力は他の流派にはない長所とアドバンテージを身に付けたと言える。


上述のように合計で八つの型の基礎全てを身に着けるという流派の特徴からか八葉一刀流を修めるのは非常に困難であり、作中では《アルゼイド流》と《ヴァンダール流》という異なる2つの流派を修めたオーレリアと《ヴァンダール流》に東方の薙刀術を取り入れたオリエ、この二人が他の流派の武術を重ね合わせ独自の技に昇華したことを称えるリィンに対し、オリエは「《八葉一刀流》の使い手なら誰もがそうだと思いますが。」と返し、オーレリアも自身の知識と意見も付け加えてこれに同意している。このことから《八葉一刀流》は八つの流派を修めるような形として見なされていると思われる。



“武の世界”に身を置いている者達からはかなり知られており、《アルゼイド流》のラウラは帝国最強の武人の1人である父ヴィクターより「剣の道を極めれば、必ず八葉の者と出会うだろう。」と聞いている。歴史は浅いが剣術の中でも最も注目されている流派である。

《遊撃士協会》でも過去にSとA級に《八葉一刀流》の皆伝者が所属しており(のちに一人は復帰)、その存在を認知されている。

一般的知名度は(少なくとも帝国では特に)低い。共和国においてはアーロンが「黒神一刀流は知らないが一刀流なら知っている」という発言をしているので共和国では《黒神一刀流》よりも知名度があるのかもしれない。

ただしこのアーロンの発言があった1208年の時代ではリィンは帝国の英雄である《灰色の騎士》として世界的に有名であり(正確にはクロスベルで臨時武官として行動していた時から世界に名が広まり始めていた)、武術を嗜まないアニエスなどもその存在を知っている。

リベールで暮らす一般人ですら彼が《剣聖》と呼ばれている事を知っている場合があるので、この頃には帝国や大陸西部でも《八葉一刀流》の知名度が上がっているかもしれない。

大陸中東部のクルガの里では《黒神一刀流》も知れ渡っている。



【理】

武術においての一つの到達点であり、型の反復や反応、筋力や練気を越えた所にある絶対的な次元。

剣や武術の戦闘のみならず戦略や戦術などの頭脳戦や、その他の様々な分野にも精通し、あらゆる物事の本質を捉え、識るだけでなく自在に操る事のできる“究極の境地”。 武術の達人(《剣聖》クラス)らはこの【理】の領域に至っている者が多い。

また【修羅】という【理】に似た力が存在し、上述のような他の事柄(分野)にも使えるかは不明だが戦闘力そのものは【理】に匹敵する力を秘めている。

【聖痕】のような異能系統と違って素質があればこの領域に至れるが、こちらも常人では一生掛かっても辿り着けない境地と言われている(リィンはこの領域に至る前に“剣の至境”を垣間見てる)。

またこの領域に至っても修練・鍛練を積み重ねれば、より研ぎ澄まされ、この領域をより深く理解し、更なる境地を目指せ、己をより強く高める事ができる。

《八葉一刀流》では現状判明しているのはユン・カーファイ、カシウス・ブライト、アリオス・マクレインリィン・シュバルツァーの四名がこの【理】の領域に至っている。




【観の眼】

あらゆる一切の先入観を廃し、物事の本質そのものを見る事ができる技。気配察知などにも応用することができ、リィンはこの技術で高い察知能力と感知能力(両方とも【眼】を使ってない通常状態)に併用して更に強化しており、結果とてつもない射程距離と範囲、精密な精度を誇る能力になり、作中でも様々な人物達からその感知、察知能力は驚愕されている。他にも姿を消した存在も捉える事が可能。本来の使用法もミュゼに対して元々の観察、洞察力の高さに【観の眼】を組み合わせることで彼女の本質を具体的に見抜いて、“異能”の詳細まで当てている。他には思考も読み取る事ができる。

ユン老師の場合【千里眼】と呼ばれる程の力を持ち、実際に老師の手紙の内容が数年も会っていない上に遠い土地にいるのにもかかわらず、リィンの細かい状況と状態をまるで常に見ていたかのように物事を把握していた。

ただしカシウス曰く「半分は多分ハッタリだろ。」との事。

だが『創の軌跡』の約1年後のエピソード「創まりの先へ」の内の一つ「もう一つの温泉郷」にてユンの【観の眼】の正式名称と思われる【天元眼】という単語が登場。そのエピソードの内容から、より上述の能力の信憑性が高まった。そしてシズナの【観の眼】は【天元眼】に近づいてると言っていい程に高い能力を発揮している。


この事から【観の眼】は使用者自身の能力や素質、この技の熟練度によって効果が変わってくると思われる。

作中での説明から、ある種の“未来予測”のような能力も兼ねていると言える。

またその特性故に直接戦闘や、その他に戦術・戦略眼としても利用する事ができる。

上述の【理】に近づく技でもあり、その【理】と合わせれば、より高い能力を発揮する。



【軽功】

気を練り上げて“闘気”を解放する自己強化及び身体強化の技能で精神を統一し、“無我の境地”に達する。他の武術の達人も同じまたは類似する技能を習得している。カシウスのものは【麒麟功】という名称でヴァンダイク、リーシャも同じ物を習得している。

また【軽功】程ではないにしろ一部(若しくは全て)の型は“気”を練り込んで使用していると考えられる(特に八の型)。

リィンの場合後述の“神気”がある為か、作中では使用していない(こちらは、より身体を強化し、八葉の技その物も強化する為)。



《剣聖》

《八葉一刀流》の“奥義伝承の試し”(ユン老師又は他の《剣聖》クラスが代行で相手を務める)で【理】に至り、一から七の型のどれかを極め修めたら皆伝者となり《八葉一刀流の剣聖》と呼ばれる達人になる。また師範代としての資格も得る事になり、弟子を自由に取ることが可能になる。

今までの軌跡シリーズに登場した《剣聖》はカシウス・ブライト、アリオス・マクレイン、リィン・シュバルツァーの三名で、シリーズで最初に登場したカシウスは八葉一刀流の《剣聖》。二人目に登場したアリオスが、皆伝した型が由来と思われる《風の剣聖》という異名で呼ばれている。

二人目以降は差別化を図る為一文字を冠する形式を採っている。三人目はリィンだが、まだ何の《剣聖》か決まってなく、作中のキャラからは《灰/閃/暁/零》の四つはどうかと挙げられているが、剣聖になってから2年が経過した『黎の軌跡』においても「帝国の新米剣聖」というような呼ばれ方をしており、呼び名は明らかにされていない(そもそも呼び名が定まったかも現状不明となっている)。



《剣仙》

《八葉一刀流》の創設者で最初に八葉一刀流で【理】に至り皆伝したユン老師の異名《八葉一刀流の剣仙》



型の種類

《八葉一刀流》は他の流派と違って様々な型の系統が存在する(厳密には系統自体はあるようだが八葉よりもそこまで数が多い訳ではなく、その上に八葉一刀流は各系統それぞれの型が“極みに至っている”と評される。また剣の型ごとに“立ち振舞いが大きく異なる”との事)。

上記にもある通り全員が全ての型の基礎を学び、そこから直弟子は老師に託された型を鍛えていく。その為~の型皆伝と評されたキャラクターでも~の型以外の他の型を使用でき、実際に二の型を修めているアリオスは六の型である【緋空斬】のような斬撃を放っている。

一の型の皆伝者で、かつ七の型を修めているというカシウスの弟子であるリシャールが、一でも七でもない五の型を修得していたり、リィンの《剣聖》の試しの際にはカシウスが鬼気を解放したリィンを模して互いに八葉のそれぞれの型を打ち合うという描写がなされている。

とは言え重点的に鍛え上げて主体に使うのは、老師から託された型である為、練度(と使用頻度)は主要する型には及ばない。

またリィンは他の使い手達と違い、七以外の型も全て七に迫る練度で扱え、カシウスからも「全ての型に触れつつ、【無】の先を極めんとしてるのだろう」と言われている(作中でも複数の型を使い分けたり、型同士を組み合わせた戦術を取っている。例えば一の型と二の型の複合など)。



《剣聖》クラス(【理】クラス)またはそれに近い達人クラスが鍛える、極めると“真”及び“極”(リィンの“極”は別で、“烈”が他のキャラクターで言う“極”以上に該当する位置)が付くか別名に変化もしくは追加で名が付く(例えば《アルゼイド流》皆伝者のヴィクターの技は全て“真”(“極”)がついている)。

“奥義”も同様に鍛え上げれば“絶技”などに変化する。


リィンの場合【神気合一】【鬼気解放】【冥我神気合一】【無想神気合一】でそこから更なる発展した独自の技が使える(技に“滅”や“極”が付くなど)。炎系統は“黒炎”となり、それ以外は“紅黒”のオーラを纏い放つ。

変化例=【裏疾風】⇒【鬼疾風】


【神気合一】(“鬼の因子”消滅Ver)の時は紅色の“焔”のオーラとなり、【無想神気合一】の時は橙色も加わって焔のオーラが強くなり、更に稲妻を纏うようになる。


リィンは創にて“イシュメルガの因子”を失った“神気”で“真”の先である“烈”を編みだし、のちに“神気”なしで使用可能にしている。

イシュメルガ=リィンは血のような色をした斬撃を放つのが特徴。



一の(壱ノ)型【螺旋】[螺旋撃]

皆伝者《剣聖》カシウス・ブライト

《八葉一刀流》の始まりの型であり、自身の回転を利用して渦巻く炎を生み出し強烈な一撃を打ち込む、パワー、破壊力重視の技。

この型の特徴である【螺旋】は全ての武術の基本であり応用でも有るらしく、「【螺旋】を極め、【無】を操る者が全ての武術の極みたる【理】に至れる」との事(【螺旋】を極める)。またそれから派生する技は星の数程と言われている(実際にリィンは上述の特徴以外にも防御に応用して相手の攻撃を捌いている。他にも使用者自身が回転して螺旋状のオーラを自身に纏った応用もあり、こちらは一種の純粋な防御壁=バリアのような効果も発揮すると思われる)。

ちなみにこの言葉には後述の七の型【無】の特徴も含まれてる。

この技を極めたら【真・螺旋撃】となる。そしてその先が【烈・螺旋撃】(強化されてない場合は“神気”の時に変化。後述の他の型も同様)となる。【神気合一】と【鬼気解放】で派生強化の【滅・螺旋撃】と極限強化された【極・螺旋撃】になる。【冥我神気合一】と【無想神気合一】時も“滅”、“極”に変化するが同じ名称でも技の強さが桁違いに進化する(後述の他の型も同様)。

カシウスが使う鳳凰のオーラを纏った棒術の回転技【鳳凰烈波】やそれ以外の棒術にもこの型の特徴を取り入れ、利用していると思われる。



二の(弐ノ)型【疾風】[〃]

皆伝者《風の剣聖》アリオス・マクレイン

神速のスピードで移動して斬り刻む機動力を主体とした型で、集団戦に秀でた技である。この技を極めたのが秘技【裏疾風】。一度斬りつけた後に追い撃ちで衝撃波を放つ。閃Ⅲ以降のリィンは他の型と合わせ技で行い、衝撃波の代わりに六の型【緋空斬】を放っている。またリィンとアリオスは【裏疾風】をそれぞれ強化発展させており、リィンはより速さと威力を重視した【烈・裏疾風】に、アリオスは【分け身】を行い、攻撃範囲を広げ手数も増やした【裏疾風《双》】に改良している。【鬼気解放】で派生強化のリィンのオリジナル技【鬼疾風】になり、極限まで達したら【極・鬼疾風】になる。【冥我神気合一】で【滅・鬼疾風】、【無想神気合一】で【極・裏疾風】に進化する。

イシュメルガ=リィンは【鬼気解放】を遥かに超えた力で放つ上位版の【百鬼斬】と言う技を使用。

アリオスはこの型の奥義と思われる【終ノ太刀・黒皇】が使え、空高く飛び上がって極限まで高めた剣気を、地上へ突き立て凄まじい暴風を引き起こす技となっている。同じく使用する高速剣技【風神烈破】(創ではこれを極め、【極・風神烈波】に変化)もこの型から来ていると推測される。

他には【弐ノ太刀・荒神天衝】(強化版は《魁》がつく)と言う高速で攻撃した後に大嵐を発生させて、その中に自身も入り、追撃で竜巻のような斬撃を飛ばす技も存在する。



三の(惨ノ)型【業炎】[業炎撃]

皆伝者なし(または作中未登場)


業炎を伴う渾身の袈裟斬りを両腕で行う、腕力を重視した型で、斬ったその場と周囲から炎が吹き出る範囲が広い技。これを極めたであろうと思われる技が秘技【龍炎撃】で剣に纏っている炎が龍の形となっている。【神気合一】の時は【滅・業炎撃(龍炎撃)】となり、未使用だが仮に【鬼気解放】の時に使っていたら極限の【極・龍炎撃】になったと思われる。創では未使用だが【龍炎撃】の強化版である【烈・龍炎撃】も使用可能と思われ、【冥我神気合一】と【無想神気合一】でそこから更なる進化を果たす。



四の(肆ノ)型【紅葉】[紅葉切り]

皆伝者なし(または作中未登場)


抜刀してすれ違いざまに相手を斬りつける剣速重視の型。極めると【真・紅葉切り】となり、【神気合一】時は【滅・紅葉切り】に変化する。未使用だが【鬼気解放】時は極限まで高めた【極・紅葉切り】になると思われる。創では未使用だが、強化型の【烈・紅葉切り】も使用可能だと考えられる。【冥我神気合一】と【無想神気合一】でそこから更なる進化を果たすと思われる。

その剣速は優れた精密さを誇り、音を立てずに頑丈な南京錠を容易く破壊するなど隠密行動にも役立つ。



五の(伍ノ)型【残月】[〃]

皆伝者なし(皆伝ではないがアラン・リシャールがこの型をアレンジした使用者。達人クラスの実力者)

居合の構えから抜刀する防御、カウンター主体の型。またリィンが八の型【無手】で使用したことがある。この技の極みは恐らく秘技【桜花残月】(主な使用者のリシャールがアレンジした五の型の使い手であり、リィンも基本的にヴァリマール搭乗時しか使わない為。ただアレンジと言っても多少らしく、名称は変わってないと思われる)。またリィンの【無仭剣】の時は太刀を逆手にして跳躍上昇して斬擊を行っている。

【鬼気解放】で使っていれば極限の【極・(桜花)残月】になると思われる。こちらも推測だか【桜花残月】の強化先が【烈・桜花残月】で、【冥我神気合一】で進化した【滅・桜花残月】になり、【無想神気合一】で更なる“極”に進化する形になると思われる。



六の(陸ノ)型【緋空】[緋空斬]

皆伝者なし(または作中未登場)


燃え盛る斬撃を遠くにいる相手に一直線にして放つ遠距離重視の型。極めた時は【真・緋空斬】になる。【神気合一】を使えば【滅・緋空斬】、【鬼気解放】で極限にしたのが【極・緋空斬】となる。“真”の強化版が【烈・緋空斬】となり、そこから【冥我神気合一】と【無想神気合一】で更なる進化を遂げる。

イシュメルガ=リィンは【鬼気解放】を遥かに超えた力で放つ上位版の【紅蓮刃】と言う技を使用。

またリィンは本編で斬撃波を分裂させて複数の敵に向けて放つ戦法も披露している(動作は同じく1振りだけで、最初は通常の斬撃波と同様だが、その途中から敵の数に合わせて分裂する流れになっている)。

作中ではおこなわれてないが連続で放つ事も可能だと思われる(【光破斬】がある意味該当する=十字の斬撃破を二工程で放つ)。



七の(漆ノ)型【無】[無想覇斬]

皆伝者リィン・シュバルツァー

《八葉一刀流》最後の型(剣術として)で剣に業火を纏い一瞬の居合いで無数の斬撃(最初の一太刀を当てた後に納刀後、発生する)を浴びせる型。威力、高速機動、広範囲、手数とあらゆる要素が詰まっており、更に無数の斬撃を自身を中心にして、その周囲に展開したりもできるので防御としての役割も備えている。

【鬼気解放】時にはリィンのオリジナルの技【鬼神覇斬】に変化。暴走ヴァリマール第二形態の時にしか使わなかったので、鍛え上げて生身の戦闘で使っていれば極限に達した【極・鬼神覇斬】になると思われる。創では未使用だが強化型の【烈・無想覇斬】が使え、またそこから【冥我神気合一】で【滅・鬼神覇斬】、【無想神気合一】で【極・無想覇斬】に進化を遂げると考えられる。

この型の派生とも思われる【七ノ太刀・落葉(刻葉)】があり、高速で移動して何度も斬りつけた後に一閃して納刀した直後“無数の斬撃”が発生する。【刻葉】の時はより高速の速さで動き、更に【分け身】で分身を生み出し、更なる斬撃の数を浴びせる。また【神気合一】(“鬼の因子”消滅Ver)では強化版のリィン専用技の【閃ノ太刀・刻葉】に進化する。“因子”が存在した時の【神気合一】時にはリィン専用の【灰ノ太刀・滅葉(絶葉)】に強化され、【鬼気解放】では上位版の【終ノ太刀・黒葉】になる。【絶葉】と【黒葉】にも分身が発生し、纏う炎が黒炎となる。この【黒葉】もリィン専用の技である。また【冥我神気合一】では【黒葉】が【終ノ太刀】ではなく【灰ノ太刀】になっているが、“鬼気”の上位版の技であり、【無想神気合一】の時はそこから進化した専用技の【終ノ太刀・天葉】に変化し、より強大な炎と稲妻が発生し、相手を圧倒する。

落下する葉の色も【鬼の力】が変わる度に変化し、通常、“神気”は濃いめの緑。“鬼気”、“冥我”は紅、“無想”は黄緑に変化する。

閃Ⅱで使用した【終ノ太刀・暁】も七の型の奥義のひとつである(理由は相手の背後に回り込んで連続で斬り込んで、納刀した後に七の型固有の“無数の斬撃”が発生している為。また斬り方と剣閃の形が七の型の特徴と一致している)。

上の一の型の【理】に対する説明にこの型の特徴も入ってる(【無】を操る者)。

また森羅万象明鏡止水、心頭滅却を体現及び最も重視した型である。

その他に“無”の呼吸法と言う物があり、呪いの影響が消えた【神気合一】をリィンが自在に力を引き出す為に使用している。


《八葉一刀流》最高難易度の型で【理】に至るのが他の型より更に遠く、七つの型の中で一番捉えどころが無い。


“無明の闇に刹那の閃きをもたらす剣”といわれている(『閃の軌跡シリーズ』の“閃”はこの型が由来でリィンが“帝国ひいては世界の闇を一閃”するという意味を表しており、実際に世界に闇=呪いをもたらした元凶をリィンが“一閃”して消滅させて世界を救っている)。

リィンはこの型の皆伝者に至ったがそこから先の「更なる深奥」を目指している事が創の過去のエピソード(帝国の武術大会)でオーレリアから言及されている。

また同様に『黎の軌跡』においてはシズナから「独自の高みを目指している」と言われている。


《八葉一刀流》【奥義(絶技)・無仭剣】

八葉一刀流―七の型【無】の秘奥義にして全ての型を組み合わせた秘奥義。流れるように綺麗で力強く、超高速で全ての型を鮮烈に織り成す斬撃で《八葉一刀流》の真価たる一刀。

《八葉一刀流》の集大成とも言える、リィン・シュバルツァーの剣技である。

発動する順番は掛け声と共に

  • 壱・壱ノ型【螺旋撃】
  • 弐・弐ノ型【疾風】
  • 惨・惨ノ型【業炎撃】
  • 肆・肆ノ型【紅葉切り】
  • 伍・伍ノ型【残月】
  • 陸・陸ノ型【緋空斬】
  • 漆・漆ノ型【無想覇斬】

の順に繰り出し、最後に納刀した後に蒼い“八葉の紋章”が浮かび上がり更なる強力な【無想覇斬】の斬撃と巨大な衝撃波が同時に放たれ、無数の葉が乱れ飛び交っている。【鬼気解放】で極限に昇華した【絶技・無仭剣】に進化。繰り出す型が全て“極”系統の技になり、“八葉の紋章”なども含め紅黒色のオーラと黒炎に変わる。

『創の軌跡』にてリィンは【無仭剣】を更に極め強化し、それぞれの型を“烈”で放つ【真・無仭剣】(最初は“神気”で発動させていたが、後に“神気”無しでも使用可能になる)を開眼し、最後の一刀以外は後述の【無仭剣】の発展・完成系の一つと言える【廻・無仭剣】に互角に打ち合える力を発揮した。

【冥我神気合一】では【鬼気解放】の時を超える【滅・無仭剣】に進化する。止めの一撃にしか放ってないが、その一太刀は【廻・無仭剣】を突破し、イシュメルガ=リィンを大きく消耗させ、彼が着けていた仮面を砕いている。


イシュメルガ=リィンが放つのは上述でも説明した【無仭剣】の完成系の一つである【廻・無仭剣】。【鬼気解放】で放つ【絶技・無仭剣】の発展版と言える奥義で、《剣聖》の力とマクバーンの“異能”と遜色無い程にまで高まった【鬼の力】で繰り出す究極の【無仭剣】。“八葉の紋章”と炎やオーラは全て血の色と評せる緋色に変化している。


【無想神気合一】の時は“鬼気”の時と同じく名称は【絶技・無仭剣】。炎が強まり、紅と蒼の稲妻を纏い放ち、紅に橙色を混ぜたオーラに変化し、“八葉の紋章”も橙色になっている。

“鬼気”を超え、【廻・無仭剣】に匹敵以上の【滅・無仭剣】を超えた斬擊を浴びせる。


この技を使用する時に現れる空間はリィンの【鬼の力】が変化する度に変わっており、通常は蒼い水面にリィンの周りに水しぶきのような物が浮かんでおり、“鬼気”、“冥我”、イシュメルガ=リィンはそれらが紅に変わり、【無想神気合一】の時は橙色に変化し、稲妻が発生している。

映像では順に型を繰り出しているが、作中でも「一刀」と発言があるので、実際は一瞬の内に全ての型を同時に放っている状態=“それを集約した一刀”と言う認識が正しいと思われる。


前口上は「万物流転―《無》は《有》にして、《有》はまた《無》なり!」

締めの口上は「(奥義/絶技・)八葉一刀・無仭剣!」



【無想神気合一】

《八葉一刀流》―七の型【無】に属するリィンのオリジナル技。

イシュメルガと完全に一体化したリィンが【神気合一】に仲間達との絆による想いと《騎神》に、《聖獣》達の加護とヴァリマールに吸収された不死の《起動者(ライザー)》達の力を集約し、そこに八葉一刀流―七の型を合わせ発展強化した、謂わば《八葉一刀流》に昇華した完全版【神気合一】。

その力は凄まじくドライケルス(オズボーン)でも成し得なかったイシュメルガをはね除けて、分離に成功してイシュメルガを今いる次元に弱体化した状態で実体化させる程である。

この経緯から《八葉》の技でもあるが、様々な人物達の力や《二至宝》(六体の《騎神》)とそれを守護する二体の《聖獣》の力を加えた“異能”でもある。

“イシュメルガの因子”を失った以降の【神気合一】も、因子を発動トリガーとしていた時とは違い、七の型の“無”の呼吸法で発動しているので間接的に七の型に該当してる。



『創の軌跡』にて【無想神気合一】は【神気合一】の“更なる境地”である事が言及されており、Ⅳの後にリィンはこの技が使えなくなっている。上記の様々な力を集約している為か、リィン曰く「流石にそう易々と使えるものではない」と述べている。しかしイシュメルガ=リィンとの最初の戦闘でイシュメルガ=リィンの同化を利用し、そのイシュメルガと“一体化した力”を引き出す“神気”の新たな境地【冥我神気合一】を会得し、更にもう一人の己との邂逅を経て“無念無想の境地”に至り、完全に修得した。

【神気合一】以上かつ橙も加わった紅の“焔”のオーラを放ち、紅と蒼と橙の稲妻を放出し、それをオーラと共に全身に纏う。使用者の強化は勿論、太刀自体も稲妻を纏い強化されており、各系統の型も稲妻を放ち炎系なら、より色強く、【疾風】系統などはオーラが橙色に変わっており、型それぞれの技自体も格段に上昇している。

『黎の軌跡』の時間軸ではリィンの代名詞と言える位に広まっており、かの有名な帝国の《剣聖》の“絶招”と認知されている。


前口上は「彼は我、我は彼···なれど汝は我等に非ず···」

締め口上は「八葉一刀流、七の型《無》―無想神気合一!」



八の型【無手】

剣が無い時もしくは使わない時に扱う体術主体の型。掌底による打撃や“勁”といわれる物を使った技法などがあり、後者はリィンがミュゼに対し使い、腕を拘束された状態を流れるような動作で振りほどいている(重心と気を利用した技だと思われる)。またリィンはこの型で五の型【残月】を使った事があり、ある程度は他の型の技が使える(応用できる)模様。メイン技は【破甲拳】という渾身の力で相手に叩き込む技で内側にもその衝撃が伝わる威力がある。剣術を含めれば《八葉一刀流》最後の型となる。


【(ノ)太刀】

《八葉一刀流》の型それぞれを派生した技にあたると思われる剣技。全ての型に存在し、【太刀】を七の型で使うなら【七ノ太刀】となる。また【終ノ太刀】と呼ばれる物は八葉一刀流の中で最終奥義(一つの型に複数はある模様)に分類されると考えられる。

他に【焔ノ太刀】【蒼炎ノ太刀】【相ノ太刀】【連ノ太刀】【閃ノ太刀】【灰ノ太刀】などがある(リィンのみ使用)。

【焔】と【蒼炎】はその名の通り焔を宿した技で後者は蒼の炎を発現する。【相】は二人組で放つ技である。【連】も連携技で放っているが、どちらかと言えば最後の止めみたいな扱いで、本来は単独で発動できると思われる(寧ろ元々単独技と考えられる)。

【連】の技は【箒星】(【連】系統の内の一つと思われる)と言う名称で、最初に抜刀して攻撃し、更に架空斬りを行う。その際上空から無数の星のエネルギー波が連続で広大に降り注ぐ、遠距離と広範囲を兼ね備えた技。

【灰ノ太刀】と【閃ノ太刀】は【鬼の力】を使用した時に変化し、前者は“鬼の因子”があるので“陰”、後者は消滅したので“陽”に変化した系統関係である。


またこの【太刀】に似た、型の派生と思われる【烈破】という系統がある。



【相ノ太刀・蒼覇十文字斬り】

リィンとクロウの連携技。ヴァリマール、オルディーネ搭乗時に使用。始めに高速で移動しながら二人で相手に攻撃し、その後にクロウ(オルディーネ)は突き、リィン(ヴァリマール)は斬撃を浴びせて更に【無想覇斬】と【デッドリークロス】を発動して最後に巨大な十文字の衝撃波が相手を襲う。

リィンのオリジナル技でクロウと共に編み出した奥義である為、厳密に言えば《八葉一刀流》の技であるかは不明。

その威力は《結社》の《神機》二体を同時に一撃でバラバラに破壊する程の威力を誇る。

またこの上位版といえる【蒼覇無想十文字】が存在し、創で使用している。二至宝が融合した《ゾア=ギルスティン》相手にかなりのダメージを与えている。


上記の数々の剣技以外にも応用、派生された様々な剣技が存在する。



使用者

《剣仙》ユン・カーファイ

《八葉一刀流》の開設者にして【理】に至った皆伝者の剣士。弟子達からユン老師と呼ばれている。

存在自体は『空の軌跡』の頃から言及されているが、本編では回想として『閃の軌跡シリーズ』から登場。Ⅳで顔が初めて明かされた。

大陸中を自由気ままに放浪し、リィン曰く「どんな事があっても老師なら大丈夫(意訳)」、「俺なんかが心配する事自体がおこがましい(意訳)。」とのこと。

様々な人達と面識があり、ヴィクターを始めヴァンダイク元帥とも友人関係でリィンの義父テオ・シュバルツァーとも深い付き合い(飲み仲間)。リィンの故郷ユミルにかなり滞在または訪れることがあり、饅頭や折鶴といった東方由来の文化をユミルに広めている。またユミルの土地の住民ともかなりの交流があり、中にはリィンが弟子入りした経緯がある為か自分も弟子入りしたいと望む住民(小さい男の子)がいたりする(弟子入り自体は老師が軽く流して断ってる。余談だがその子は老師が中々ユミルに戻らないので《剣聖》になったリィンに弟子入りを志願した。結果はリィンに諭され、まずは精神面の剣の在り方=“心意気”を身に付けるように助言を貰い、実行している)。

【鬼の力】を制御する為に弟子入りしたリィンのその才能と潜在能力を見込んで自身の《最後の弟子》に迎え入れ、そして自分の後を継ぐに相応しいと考え《八葉一刀流の後継者(真の八葉の一刀)》にするために【鬼の力】の制御と同時に《後継者》としてリィンを鍛えた。

実力はヴィクター・S・アルゼイドと同等の強さを誇り、二人の決闘は決着が付かなかったと語られている。また【観の眼】【千里眼(天元眼)】と言える位に極まって優れており、常にリィンの状況や状態を当てていた(リィンと老師は3年近く会っていない)。

自身の弟子達の行く末を心配しており、特にリィンにはその身に宿る【鬼の力】と出生の謎と過去、少なくとも今の所の描写では他の弟子達より長く共に過ごしてきた為に目を掛けている模様。

リィンも老師の教えに支えられ、その事を大切にし、心に刻んでいる。


閃Ⅲでは大陸東部に滞在し、龍脈が枯渇して人の住めない不毛の地と化している状況をリィンに手紙で伝え、その際にリィンに自身の《最後の弟子》にして《真の八葉》の詳細と激励の言葉を送る。更に半年後に帝国に行き“奥伝”を言い渡すつもりだったが、リィンの状況などや自身の都合(帝国情報局の追跡など)もあり、閃Ⅳで弟子のカシウスと連絡を取り自分の代わりに強力になった【鬼の力(鬼気解放)】の制御に成功し、試練の資格を得たリィンの奥義伝承の立ち会いを託している。

だがそれを最後にリィン及び他の弟子達との交流が途絶えてしまう。話を見る限り1年以上は行方知らずになっており、全く連絡が取れない状況の様子。


《剣聖》カシウス・ブライト

カシウス・ブライト

     奥義・ 鳳凰烈波!

《八葉一刀流》の《剣聖》で一の型【螺旋】の皆伝者。他にも七の型も授かってる(皆伝ではない)。

戦闘力と知力共に優れており、【理】に至る達人。しかし現在は剣を捨て友人ダンの棒術をベースに八葉(螺旋メイン)を取り入れた戦法を行っている。それでも凄い達人だが、公式インタビューによると剣から棒に得物を変えたため戦闘力ではアリオスやレーヴェには及ばないとのこと。ただし、戦術や知識面で上回るため総合力では二人を超えているらしい。

ユン老師との出会いは老師が軍の師範代の講師としてやって来た時に出会った。

閃Ⅳでユン老師の代役でリィンの《八葉一刀流》“奥義伝承の試し”の相手をする。その際にリシャールから借りた刀を使用。リィンが打ち勝つべき自分自身の役割を果たし、リィンに八葉一刀流“奥伝”《剣聖》の称号を授ける。その際には《剣聖》、老師の《最後の弟子》となるリィンに対して助言をしている。



《風の剣聖》アリオス・マクレイン

零の軌跡

     絶技・黒皇剣!

《八葉一刀流》の《剣聖》でニの型【疾風】の皆伝者。知力ではカシウスに劣るが剣術や戦闘力ではカシウス以上で《剣帝》レオンハルトと互角の実力を持つ。【理】に至っており、先の知力もあくまでもカシウスと比べた場合であり、能力自体はかなり高い。

レオンハルト同様分身を生み出す【分け身】を習得している。

ユン老師との出会いは今の所不明。

『創の軌跡』では過去のエピソードの帝国での武術大会でリィンと初対面を果たしている。【神気合一】の力に悩むリィンにその力を使わない意味を問いかけたり、自身も最近まで悩みを抱いていた事を明かしたり、【神気合一】の先の境地を見抜いた上にリィンに今後の在り方についてアドバイスを授けている。



リィン・シュバルツァー

- -

万物流転―《無》は《有》にして、《有》はまた《無》なり―――八葉一刀・無仭剣!!!

 八葉一刀流―七ノ型《無》―――無想神気合一!!!

ユン老師の直弟子の中で最後の八葉一刀流《剣聖》にして《後継者》で七の型【無】の皆伝者。《灰色の騎士》《灰の起動者(ライザー)》《灰色の鬼》などの異名を持ち、『閃の軌跡』シリーズ及び『創の軌跡』の主人公(の一人)。自身に宿る【鬼の力】を制御するためユン老師に弟子入り。この時リィンがユン老師の《最後の弟子》となる。

老師の弟子の中では一番の才能と潜在能力を誇り、カシウスやアリオスといった先に《剣聖》になった者ではなく、《八葉一刀流の後継者》(真の八葉を完成させる一刀)に選ばれる。更に老師から授かった最難関で一番捉え所のない七の型(後継者となる型)を修め、更にその先の領域を極めようと自身で、より難易度を高めている(カシウスもその難易度に言及している)。

また七以外の型もその経緯から全て修めている。


ユン老師曰く「カシウス以上に見込みがあり有望。」

目標の剣士は師であるユン・カーファイ。

作中ではその才能と潜在能力に加え鍛練と“強者”との豊富な実戦経験、これら全てが合わさり驚異的な早さで成長を遂げている。


閃Ⅳで《真の八葉一刀流》を極め、八葉の秘奥義【無仭剣】を会得し、剣聖の試し相手であるカシウス(【鬼気解放】の己自身を再現したもの)を倒して【理】に至り七の型を皆伝、《剣聖》となる。

今の目標はその先の深奥に到達する事。


《剣聖》の渾名はまだ未定で、作中キャラからは《灰/閃/暁/零》が候補に挙げられている。


八葉を学ぶキッカケになった“人域を超える”【鬼の力】から繰り出される【神気合一】または【鬼気解放】により【人外の領域】といえる力を誇り、自身や既存の技を強化又はオリジナル技に派生などして利用している。最終的にはその力を更なる領域に到達させ、【無想神気合一】に進化、“異能”としての特性を持ちながら《八葉一刀流》の技に昇華している。



《鬼面の剣士》イシュメルガ=リィン

閃log11

貴様らの“因果”ここで絶ち斬る!!!―――消え去るがいい―――無仭剣!!!

エリュシオンが生み出したリィン・シュバルツァーとイシュメルガが融合した存在で、『創の軌跡』の黒幕。イシュメルガ本体と完全に融け合った事によりマクバーン同様“全部”となった【鬼の力】を宿し、【鬼気解放】の時より完全な【人外】となったもうひとりのリィン。

イシュメルガ由来の終焉(終末)の太刀を所持し、イシュメルガの技やこちらも【理】に至った《剣聖》“リィン”である為、《八葉一刀流》の全ての型が使え、更にオズボーンの《百式軍刀術》の剣技も使用する。《八葉一刀流》の剣技はイシュメルガの力により【鬼気解放】の時の“極”系統よりも格段に発展強化された型になっている。【無仭剣】も【廻・無仭剣】に昇華されている。

《八葉一刀流“剣聖”》の剣技と《百式軍刀術》の極みの剣技、そこにマクバーンの“全部”に匹敵するイシュメルガそのものの力に変動した【鬼の力】のブーストも加わり、圧倒的な戦闘力を誇る(真ヴァリマールとオルディーネが必要なレベル)。オリジナルのリィンよりも技の多彩さ、【神気合一】【鬼気解放】を超える“異能”など様々な面で上回るが、後に“異能”に関してはリィン同士の共鳴同化の影響で自身の【鬼の力】に匹敵する【神気合一】の新たな力【冥我神気合一】の会得、そしてイシュメルガが干渉できないリィン同士の邂逅を経て、それを超える“神気”、【無想神気合一】の覚醒へのキッカケなどオリジナルのリィンに多大な影響を与えている。

作中では最初に仮面を付けた状態で登場したが、仮面を付けた状態でも贄の力を完全に引き出していると言われるほどの力を誇る(終焉の太刀は使ってないが、バベルでの彼の言動を見るに既に肉体及び力自体はこの時点で完全に混ざりあっており、太刀を除けばイシュメルガの力を完全発揮している状態である)。そして、互いに消耗していたとはいえ、リィンとの一騎討ちでは【冥我神気合一】に目覚めたリィンの【滅・無仭剣】により仮面を破られている。しかし、仮面が取れた後は一転して喋るようになるなど理性を見せ、リィン含めた周囲を斬り伏せる(リィンは即座に立ち上がっている)。




関係者

タマネギ剣士

カシウスから習った五の型をアレンジして使用する。【理】に至らず皆伝者ではないが達人クラスの実力を持ち、《剣聖の後継者》と言われる。また素質に関してはカシウス曰く「自分より上かもしれない。」


烈風の挑戦者

ユン老師の孫だが直弟子でない。一応八葉の型や技術自体は学び終わっている。さすがに剣聖クラスまではいかないだろうが潜在能力だけはそれなりにある模様。主軸にしてる型は不明(十字の斬撃を飛ばすSクラフト【光破斬】を得意とする事から主軸は六の型【緋空】と推測される)。




その他

リベール王国の軍人、直接的に八葉の剣技を教わった訳ではないがカシウスから剣の指導を受けているため多少なりとも八葉の影響を受けていると思われる。



遊撃士に所属しているカシウスの子供達、八葉一刀流を教わった訳ではないが父・カシウスの指導により八葉から着想を得てアレンジされた棒術や双剣術での技を使用可能。



ヴァンダール家の次男であり、リィンが教官を勤めるトールズ士官学校Ⅶ組の生徒。八葉の指導を受けている訳ではないがⅦ組の中では最もリィンの薫陶を受けているためか、学生時代のリィンと比べてもかなり劣るが【観の眼】を使用することが可能。



シュバルツァー家の長女で、リィンの義妹。聖アストライア女学院の生徒であり、会長を務めている。武器は細剣でシュバルツァー家に伝わる騎士剣術をベースにしているが、幼少期にリィンとユン老師から八葉の技を習い、更にオリエからヴァンダール流の指南を受け独自の剣技を習得している。リィンとは別ベクトルであらゆる型(流派)を融合させた剣技に昇華している。



リィンと同じくⅦ組の同期である遊撃士。直接の指導を受けていたのかは不明だが、彼女の使う【アズール・グリオン】はラウラの【洸凰剣】とリィンの【疾風】から着想を得て彼女のスピードと機敏さを活かし組み合わせた必殺技である事が判明している(言うなれば八葉とアルゼイド流の合成技と言ってもいいだろう)。




《黒神一刀流》

《八葉一刀流》と酷似した技を使い、八葉と関係があると思われる東方の流派。

後に『黎の軌跡Ⅱ』にて《黒神一刀流》は千年の歴史を誇る『闇の流派』で、ユン・カーファイはこれを元に『光の流派』である《八葉一刀流》を興したことが明かされた。つまり、黒神一刀流は八葉一刀流の源流である。

《黒神一刀流》は常人では【理】に至るまでの過程で発狂してしまうので、何かを超越した者にのみ受け継がれる流派である。

それをユン・カーファイが人の身でも習得可能なものとして考案したのが「様々な型の一つを極めることで全体を掴み【理】に至ることができる」《八葉一刀流》である。


更に、黒神又は八葉の者で無ければ(グレンデルのような例外が無い限り。ただしこれも完璧に扱えた場合であり、今の所は不可能)極東に赴くことは出来ないという。

なお、この点については「研究者であるラトーヤ・ハミルトンが大陸東部に足を踏み入れることができた限られた人物に含まれることにも注目してほしい」旨のコメントもあるため、戦闘能力ではない別の要素が鍵となっている可能性もある



型の種類

現時点では八葉のように複数の型があるかは不明。しかし源流なだけあり、八葉の技の大元ともされる技が幾つもあり、特に零の型と呼ばれるものは、《八葉一刀流》の七の型【無】と非常に酷似している。

なお、《八葉一刀流》にない長所として、すべての攻撃が必ず命中するという特徴を持つ(ゲームシステムのみ)。



零の型【双影】

太刀を一旦鞘に納めた後に【分け身】で突進し、瞬時に太刀を抜いて相手を斬り裂く。


【嵐雪】

《八葉一刀流》の一の型【螺旋擊】に酷似しており、こちらは蒼い吹雪のような螺旋状の斬擊を繰り出す。


【九十九颯】

《八葉一刀流》の二の型【疾風】に酷似しており、連続で移動しながら複数の斬擊を浴びせる。


【皇技・零月一閃】

桜吹雪を纏わせながら一閃の元に斬り付ける居合い技。技名や太刀筋から五の型【残月】の系統に位置するものと思われる。


【神氣合一】

リィンの【無想神気合一】を参考にしたシズナが、自らの力で再現した自己強化クラフト(本人曰く「まがい物」)。黄金と黒のオーラを纏い、眼が金色に変化する。【無想神気合一】をどの程度再現出来たのかは明言されていないが(そもそも彼方は“異能”でもあり、完全な再現は不可能)、まがい物とはいえその性能は非常に高いようで、実際に目の当たりにしたヴァンをして「全員でかからなければ勝てない」と言わしめ、リゼットやヴァンからは「剣聖の枠を超えている」とまで言われた。なお、シズナの気が乗った場合にしか使用しないのかそれとも他に理由があるのかは不明だが、味方に引き入れた場合は使用できない。


使用者

《白銀の剣聖》シズナ・レム・ミスルギ

姫

現時点での唯一の使用者。ベルガルドからは、かの伝説殿(ユン老師の事だと思われる)の”裏弟子”と称されており、本人はカシウスやアリオスの事を兄弟子、リィンの事を弟弟子と呼ぶため、彼らと兄弟弟子関係にあると当初は言われていたが、のちにユン・カーファイがかつての斑鳩の頭領であったことが判明。やはり薫陶を受けていたと思われる。詳細は本人の項目を参照。



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