ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

助動詞

じょどうし

品詞のひとつ。基本的には他の動詞と結びついて意味の補足を行う語句の一種であるが、言語によっては異なる形態のものも存在する
目次 [非表示]

一般的な「助動詞」

no.728 『 吾輩は猫である。』

基本的に、助動詞というものは動詞から派生した品詞で、動詞本来の意味を持たず、他の動詞(助動詞に対して「本動詞」と呼ばれる)に対し時制や法(接続法、命令法など)・相(完了相、進行相など)などといった文法的な役割の補足を行うものを指す。動詞としての意味合いをある程度残していたりするものは、「補助動詞」と呼ばれる事もある。


たとえば、英語では、多くの助動詞は可能を表すcanや推測・意志を表すwillなど、本動詞の不定詞と結びついて意味の補足を行い(進行を表すbeや完了を表すhaveなど、不定詞ではなく分詞と結びつく助動詞もある)、時制については基本的に助動詞の語形変化によって表現される。


英語の場合は助動詞を重複して用いることはできず、助動詞ではなく動詞句による類似の言い回しで代用するしかない(たとえば助動詞can、willを同時に使う事は出来ず、ニュアンスによってwill be able toやcan be going toなどの言い換えが必要)が、ドイツ語などのように複数の助動詞を用いる事が可能な言語も存在する。


日本語の「助動詞」

助動詞 連用形接続

上記は言語学上の一般的な助動詞についての話であったが、日本語の場合は少し事情が異なる。古文(文語体)文法や現代文(口語体)のいわゆる学校文法など一般的な日本語の文法においては上記の一般的な助動詞はすべて「補助動詞」として扱われており、「助動詞」という語は別の要素の名前として用いられているからである。


日本語は名詞の格変化やコピュラなどの一部の文法的要素を、名詞そのものの語形変化や独立単語の使用ではなく、単語の末尾に接尾辞を付け足して表現するタイプの言語である。そういった接尾辞は「~だ」「らしい」などのように活用する(語形変化を起こす)ものと、「~は」「~を」などのように活用しないものに二分される。このうち活用する前者を日本語文法では「助動詞」と呼んでいるのである(活用しないものは助詞)。


なお、上記の一般的な「助動詞(補助動詞)」は動詞とのみ(言語によっては他の助動詞にも)結びついたが、日本語の「助動詞(活用する接尾辞)」は種類により名詞や形容詞形容動詞、更には助詞や他の助動詞と結びつく事もある(「~だ」のように、むしろ動詞と結びつく事のない助動詞もある)。


関連タグ

言語 文法 品詞

動詞

助詞

関連記事

親記事

品詞 ひんし

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 78367

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました