概要
中国語では張角をチャン・チュエ(Zhang Jue)もしくはチャン・チャオ(Zhang Jiao)と読む。
元々は清流派の官僚であったとも言われるが、詳しい出自は不明。伝承によると、役人を目指したが挫折し、田舎に帰って農業に勤しんでいたところ、山にいた南華老仙に出会い、仙術を授かったとされている。
蒼天(漢王朝)を滅ぼし黄天の世を興すべく、信者と共に黄巾の乱を引き起こす。
しかし皇甫嵩や朱儁率いる官軍との交戦中に病死(演義では劉備や曹操などの後の群雄が平定した事になっている)。
実質的な前線指揮官であった弟の張宝・張梁も敗死したため、黄巾の乱自体は終息していく事となる。
だが、それにともなう政治や支配体制の混乱は収まる事はなく、世は群雄割拠の時代へと向かっていくこととなった。
実質的に後漢時代の幕を引いたという意味では、彼こそが「三国時代」の幕を開けたと言えるのかもしれない。
創作物での張角
真・三國無双シリーズ
張角(真・三國無双)を参照
恋姫†無双シリーズ
天和(恋姫†無双)を参照
Fate/GrandOrder
張角(Fate)を参照
蒼天航路
関羽に「あなたは後の世では神になる」という予言を伝えるも、「佞言立つべし!」と一蹴される。死に様も竜模様の血を吐いて死ぬなど印象に残りやすいキャラとして描かれた。他にも蒼天航路では曹操が黄巾党の残党を青洲兵として採用したり、黄巾党を受け継いだ張魯の五斗米道を曹操が保護したりと、黄巾党が後の世に与えた影響を描いている。