概要
CV:永井一郎(Rising第19話まで)→山寺宏一(Rising第22話以降)、吉野裕行(戦後編)
鴨川源二の現役時代のライバルであり拳友。語尾に「~だニ」を付けてしゃべるのが口癖。
山奥で「よしお」という名前のペンションを経営しており、鴨川ジムの面々が強化合宿をする為に訪れた。
犬のハチやその子供達と暮らし、幕之内一歩や鷹村守の試合に遠方から試合会場に駆けつけて応援するのが常。
ボクシング指導は鴨川ジム生から高い評価を受けている。的確で有効な技術を丁寧に教え、練習後には自分が教えたジム生を集めて反省会を開いている。自分たちが果たせなかった世界の頂点に立つという夢を、どことなく自分等の世代と同じ愚直で前時代的な空気を持った一歩が叶える日を楽しみにしている。
時々山の風情を箱に詰めて自作の詩を添えて送ったり、鷹村や一歩となかなかにロマンティックな交流を続けている。
日々の薪割りで後背筋が凄まじいまでに鍛えられている。また、猟銃を所持している。弱った熊を仕留め、鍋にして一歩達に振る舞った事もある。
ペンション経営だけではなく「ボクサー人生」という自家製のすごろくを作ってふもとの子供たちに売りさばこうとしているが、あまりにリアルに作りすぎて「ふりだしに戻る」ばかりの為、鴨川会長にクソゲー呼ばわりされた。夏は海の家「よしお」の経営もしていたが、大型台風の直撃により全壊し、新聞・雑誌に取材された事もある。
作者曰く、「小判みたいな顔で見るからに嘘だらけ」な人物とし、最初はこのリアリティーのまるでないキャラクターを作品に出すことを危ぶんでいたが、思った以上にハマってくれて安心している、とのこと。
ボクサー歴
ボクシングと拳闘の区別が付いていなかった時代から活躍していたボクサーであった。鴨川とは良きライバルとして何度となく拳を交えている。鴨川同様、第2次世界大戦において徴兵されたためボクサーとしてのさかりを失い、ボクシングに復帰したのは20代後半であった。
柔軟で瞬発力のある肉体と”野生の勘”とでも言うべき鋭い感性に裏付けされた芸術的なボクシングスタイルの持ち主であり、体格が一回りも違う相手とも渡り合えた。しかし、あまりにも攻撃に特化したスタイルであったため相手の攻撃ももらいやすく、鴨川と最後に死闘を演じた後にパンチドランカー症状を患ってしまう。
米兵の強豪ボクサーであるアンダーソンとの対戦にてパンチドランカーの悪化と相手の反則打に見舞われ、ボクサー生命を絶たれた。
その後は故郷に帰り、山奥での養生生活でパンチドランカー症状も日常生活に支障がない程度に回復した。