略歴
1954年2月16日生。東映アニメーションを拠点に活動するフリーアニメーター(誤解されることが多いが、東映アニメーションの所属ではない)。
仕事の手の速さには定評があり、ときに番組1本分まるまる原画を担当する『一人原画』を務め上げる。その為『青山充無双』の異名を取る。
アニメ「ポールのミラクル大作戦(1976年)」の動画でアニメーターとしてデビュー。
1983年、映画「宇宙戦艦ヤマト 完結編」等の作画監督補を経て、同年「ベムベムハンターこてんぐテン丸」第15話でテレビアニメの作画監督になる(ちなみに、この『テン丸』15話の単話演出担当は、この話が演出デビューとなった梅澤淳稔だった)。
「GS美神(1993年)」「ビックリマンシリーズ(1987年~1990年etc.)」ではキャラクターデザインを務めた。
どんな作品であっても絵柄を合わせられる技量の持ち主であり、朝日放送日曜朝8時30分枠には「とんがり帽子のメモル(1984年)」から現在まで作品を問わずに30年以上参加している。
一方でゼロからオリジナルのキャラクターをデザインすることは苦手であると述べている。上述した青山がキャラクターデザインを務めた作品にしても、原作・原案となるデザインのベースが存在している中でのキャラクターデザイン担当である。アニメオリジナルの単発ゲストキャラの場合でも監督が大まかなキャラの特徴を指定するのが通例なので、本当に何の指定もなくゼロからオリジナルでキャラクターデザインを行ったのは長い職歴からしてもキュアエコー/坂上あゆみのみであるそうだ。
「プリキュアオールスターズの父」
青山はプリキュアシリーズの全てに作画監督(というか一人原画)として関わっており、作品によってキャラクターデザイン・頭身の異なるプリキュアたちを誰であっても元デザインの風味を残して描くことができる。通称『日本一(世界一)プリキュアを描いた男』。
歴代のプリキュアがクロスオーバーする映画「プリキュアオールスターズ」シリーズが実現できたのは青山充という存在がいたからといっても過言ではなく、実際に「DX」3部作、「NewStage」3部作、「春のカーニバル♪」および「奇跡の魔法!」すべてのキャラクターデザイン・作画監督を務めている。
ちなみに2018年9月に刊行される『Febri』特別号「プリキュア15周年アニバーサリーブック」では、全てのプリキュア作品の代表者としてあえて「プリキュアの父」鷲尾天ではなく、青山充と上北ふたごが選抜されて彼らの特集がされている。
ちなみに同誌で行われてるインタビューだと、プリキュアシリーズで一番好きなキャラはシロップだとしている。ただ、シロップは妖精体のデザインがわりと複雑で描くにあたってバランスを取るのがダントツに難しいキャラなのだとか。
※メイン画像は彼が手掛けたプリキュアオールスターズ映画でのオリジナルキャラクターその2人である。
関連タグ
梅澤淳稔:作監デビュー時の演出家。同時デビュー。GS美神でもタッグを組んだ。そしてプリキュアシリーズの2代目プロデューサーとしても関わる事に。