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本記事では、小説サイト「ノベマ!」にて掲載されているWEB小説について解説。

曖昧さ回避

曖昧さ回避

  • 鬼嫁」の表記揺れ。
  • 花嫁になった「鬼娘」の事。
  • 若しくは男性の方がで、の花嫁の事を指す。
  • 小説サイト『ノベマ!』にて掲載されているWEB小説作品。本記事にて解説。

鬼の花嫁シリーズ

鬼の花嫁シリーズ

2019年より小説サイト『ノベマ!』にて掲載されているWEB小説シリーズ。

作者はクレハ

いわゆるスカッと系であり、あやかしと人間が共存している架空の日本を舞台に、あやかし最強の鬼と家族に虐げられてきたヒロインが出逢う所から始まる、「和風あやかしシンデレラストーリー」とのこと。


2020年からは『ノベマ!』の運営元であるスターツ出版文庫からライトノベル(書籍)版を順次刊行(ライトノベルの挿絵担当は白谷ゆう)、また2022年からはコミックシーモアの「noicomi」ブランドでコミカライズ版の掲載も始まった(漫画の作画担当は富樫じゅん)。


あらすじ

あらすじ

「見つけた 俺だけの花嫁を―――」


ここは、あやかしと人間が共生する日本。

優れた能力と美しい容貌を持つあやかしたちは、時に人間の女性たちの中から“花嫁”と呼ばれる運命の存在を見出す。そして花嫁は、あやかしに繁栄を齎す代わりに、あやかしからの絶対の愛を得るという――。


妖狐の“花嫁”である妹を持つ柚子は、妹と比べられ、家族から愛されない日々を送っていた。

我慢の糸が切れたある日、夜の街を彷徨う柚子を“鬼龍院玲夜”と名乗る男が見出す。

見た事もない程の美しい彼は、柚子を「俺の花嫁」と言い…!?


「黙って抱かれていろ」


冷徹と呼ばれる最強のあやかしに、ドロドロに愛されて…!?


登場人物

登場人物

  • 柚子

本編の主人公でヒロイン。公式設定上は平凡な女の子とされている。幼い頃から両親と妹から冷遇されてきた。

家に居辛い為、普段は学業の傍らバイトに勤しみ、週末は祖父母の家で過ごす生活を送っている。

優しくて真面目なしっかり者だが、人に頼る事は苦手で甘え下手。原作では妹に言い返したり皮肉めいたことを言う場面もあるが、漫画版では気弱なイメージが強くなっている。

玲夜に見初められて花嫁となった事で生活が一変する。最初は戸惑い混乱する事も多々あったが、玲夜や鬼龍院家のあやかしたちと接する内に心を開いていく。

玲夜への愛を自覚してからは、今まで遠慮していた両親や妹に対しても、彼らの横暴な言動に対し毅然と接して、臆さずに自分の意見を言う等、心身共に強くなる。


  • 鬼龍院玲夜

あやかしの中で最上位に位置する鬼、鬼龍院家の跡取り。人間離れした整った容姿の美青年。

興味の無い事には果てしなく冷酷だが、花嫁である柚子を溺愛し大事にしている。

花嫁を得たあやかしは自分の花嫁に非があっても花嫁を守ろうと過剰な攻撃行動を取ることが多いとされるが、自身の立場を弁えて権力を悪用せず、花嫁に異常な執着を持つあやかしの歪んだ実情を俯瞰して見られる理性を持つ。

家族に冷遇されている境遇から柚子を助けるべく祖父母との養子縁組を薦めたり、花梨や両親が柚子に接触した時は妖狐一族当主に直談判して彼らに処罰を与えるようにする等、様々な便宜を図る。

柚子もそんな玲夜の愛情に戸惑いながらも(愛される事に慣れてない為)心を開いていき、やがて相思相愛となる。


  • 花梨

柚子の妹。妖狐一族の子息・瑶太の花嫁。両親や瑶太から溺愛されている。

甘え上手な可愛らしい美少女だが、傲慢で我儘な性格で、柚子を見下すことで優越感に浸っている

その柚子が自分よりも地位の高い鬼のあやかしの花嫁となり、その件で両親が今までの柚子への態度を一変させ手のひら返しをしたことや、柚子に酷い怪我を負わせた事で玲夜の怒りを買った瑶太が無様にやられた事に我慢出来ず、柚子が花嫁を辞めて家に戻る様に企んで、両親や瑶太を巻き込んだ嫉妬心剝き出しの行動を取る。

下手すれば鬼一族と妖狐一族の争いに発展しかねない身の程知らずな行動は、玲夜だけでなく妖狐一族の当主・撫子の怒りも買い、花嫁の地位を剥奪されて、両親共々遠い土地へ追放されるという因果応報にして自滅同然の末路を辿る。


  • 狐月瑶太

花梨を花嫁に選んだ妖狐のあやかしで、妖狐一族の狐月家の子息。金髪の美青年。

狐月家は狐雪家を主家とした一族の中でも上位にある家柄。

花梨を溺愛していたが、それ故に花梨を甘やかすばかりで「次に柚子に危害を加えたら花梨を花嫁から降ろし、接触を永久に禁止する」という警告を受けても懲りない花梨に強く言えず、花梨が柚子に再度危害を加えた為に花梨を花嫁から降ろし、破局を余儀なくされた。

原作では理性を留めたまま柚子を実家に連れ戻すお願いを渋々承諾したが、花梨同様に自分本位な性格が強調されており、上記の警告を受けた際は「両親の処分はどうでもいいが花梨の罰は納得できない」と加害者の立場で当主に反論するふてぶてしさがある。

漫画版では花梨がキスしてからお願いすると理性を失い吹っ切れて柚子の護衛を無力化し、花梨に笑顔で願いを叶えたことを自慢げに口にする「花嫁に夢中になって理性を失った愚かなあやかし」の一面が強調される。

しかし花梨が花嫁から降ろされそうになると傲慢な言動は鳴りを潜め、当主の命令を大人しく聞いて初めて花梨にやってはいけないことを言い聞かせるようになるも全く花梨に届かず、逆に瑶太がおかしくなった(自分に都合の良い彼氏でなくなった)のは柚子のせいと花梨の逆恨みを加速させてしまうこととなる。


  • 柚子の両親

柚子の実の両親なのだが、幼い頃から柚子を冷遇し、花梨だけを溺愛してきた。

平凡で甘え下手な柚子に比べて花梨が可愛くて甘え上手だったこと、更に花梨が瑶太の花嫁ということで狐月家から莫大な援助をして貰っているためである(花梨は気付いていなかったが、その愛情もかなり歪んでいた)。

だが柚子が鬼龍院家の花嫁になった事を知って、鬼龍院家からの援助を貰う為に柚子を手元に戻そうとする等、大変浅ましく恥知らずで強欲。

その行動は玲夜の怒りを買い、遠い地へ追放された挙句、狐月家の援助を打ち切られた。

漫画版では狐月家に鬼龍院家との仲介を厚かましく頼みに行ったがその場で資金援助の打ち切りと遠方への引っ越しを言い渡されたが、同居と監視から逃げようとした花梨に助けを求められるも、資金援助が打ち切られたのを全部花梨のせいにして理不尽に叱責するという、かつて柚子に行っていた理不尽な仕打ちを花梨にぶつけ、多額の資金援助が貰えそうな柚子にすり寄るという醜い性格が強調されている。



  • 柚子の祖父母

柚子の祖父母。こちらは至ってまともな人達で、逆に傲慢で強欲な息子夫婦に失望しており、家族に冷遇されている柚子を心配し、可愛がっている。

柚子にとっては数少ない心を許せる存在。玲夜の計らいで養子縁組をして柚子の両親となった。


  • 透子

柚子の親友。柚子にとっては頼りになる存在。

柚子の境遇を心底気の毒に思っていて、柚子の家族を嫌っている。

猫又のあやかし・東吉の花嫁でもある。

柚子同様に平凡な容姿で男勝りの気が強い性格もあり、花嫁としては侮られることもあるが、花嫁になることがメリットばかりではないことを理解した上で相手のあやかしを心から愛し、その上で花嫁を所有物のように扱おうとするあやかしの言動に真っ向から歯向かって対等な関係を築いている芯の強さ、例え柚子でも花嫁になりたがっている友人に花嫁になった辛さを愚痴らず、花嫁になったことで柚子以外の友人を失っても自分の中で飲み込む安定した精神性を持つ。


  • 猫田東吉

猫又のあやかし。花嫁の透子を溺愛している。

透子と柚子からは「にゃん吉(君)」と愛称で呼ばれている。

花嫁をもつあやかしは基本的に花嫁以外の人間には無関心となるが、花嫁の親友ということで柚子のことも心配している様子。

花嫁をあやかしの生活に合わせさせる(転校や同居)のが当然というあやかしの価値観において、透子が柚子と同じ公立校に通いたいという願いを受け入れた上で自分も一緒に通学したいからと偏差値の高いかくりよ学園からわざわざ人間の学校に転校する珍しい感性の持主。

学校では透子も柚子も知らない所で透子から花嫁の地位を奪おうとしたり、透子へ嫉妬してイジメをしようとする女子生徒たちをこっそり対処して透子と柚子の平穏な学校生活を守るという優しさと人間との接し方が極めて上手な処世術を持つ。


  • 斉藤大和

柚子の元カレ。柚子の家に遊びに行った時に花梨に一目惚れして(花梨が瑶太の花嫁というのを承知で)、一方的に柚子に別れを告げた為、付き合って三ヶ月で破局した。

その後、柚子が花嫁に選ばれた事を知り、花梨の時と同様に他人の花嫁という事を承知で惚れ直して再度交際を申し込む等、大変非常識で身勝手。

だが、柚子には渾身の一撃(頬へのパンチ)と共に拒絶された。番外編『子鬼の暗躍』では、子鬼達に嫌がらせを受けて、自業自得とも言える散々な目に合っている。


  • 荒鬼高道

玲夜の秘書。鬼龍院の分家の跡取り息子で、玲夜とも年齢が近い事から、幼少期から玲夜に付き従ってきた。

冷徹な玲夜が傍に置いて重用していた事から、桜子に玲夜と高道は恋人関係ではないかと誤解されていたが、飽くまで主従関係である。

玲夜を神聖視するが故に平凡な柚子を不釣り合いだと断じ桜河の前でのみ憤然と人知れず不満を漏らしていたが、桜子の一件により玲夜に知られ何らかの制裁を下された。


  • 子鬼

玲夜の霊力で作り出した二匹の使役獣。柚子の護衛役でもあり、猫又のあやかしくらいなら一蹴出来る力を持ち、柚子の両親が押しかけて来た時は見かけによらない力で追い払った。

番外編『子鬼の暗躍』では、玲夜から命じられた極秘任務(柚子を悲しませて一方的に振った大和への嫌がらせ)に勤しんでいる。


  • 鬼山桜河

玲夜の会社の副社長。鬼特有の美形だが愛想が良く、軟派な性格。桜子の兄。

兄として桜子を誇らしく思っていたが、後に露見した趣味に頭を悩ませている。

花嫁という存在への憧れを持っているが、花嫁どころか未だ政略結婚もしていない独身。


  • 鬼山桜子

一族で決定された玲夜の婚約者。だが玲夜が柚子という花嫁を見つけた事で婚約解消となった。

非の打ち所がない美少女だが、実は腐女子で、玲夜と高道が恋人同士だと勘違いしていて、玲夜と高道の恋を応援する為に『玲夜様と高道様の恋を見守る会』を発足して、更に玲夜と高道の関係をネタにした薄い本を漫画同好会で発行していた。

その為、推しカプ(玲夜×高道)の障害となる柚子を良く思っていなかったが、本人達からきっぱり否定された事で自分の勘違いに気付き、柚子に謝罪した。以後は柚子の良き理解者となる。

しかし、この一件により玲夜の怒りを買い、上記の薄い本のコレクションを根こそぎ焼却処分され、漫画同好会も強制解散の憂き目に遭い悲嘆に暮れる。

番外編『桜子のコレクション』では、あの後、今度は玲夜と高道に似た別人をネタにした薄い本を、漫画同好会の仲間達と発行しようとしている様子が描かれていた。


  • 千夜

玲夜の父親。柔和で優しげな面立ちで、玲夜に負けず劣らずの容姿をしている。鬼龍院の当主であり、あやかし達を取りまとめるあやかし会のトップだが、かなり明るく軽い性格。

しかし、実際の本性は玲夜以上に冷酷で腹黒く鬼龍院に仇名す者は一切の容赦をしない。


  • 沙良

玲夜の母親。線が細く幼げな雰囲気を持った女性。夫同様軽い性格。千夜とは一族の話し合いで決められた政略結婚だったが、夫婦仲はとても良好。千夜の事は「千夜君」と呼ぶ。


  • 狐雪撫子

妖狐一族の当主で九尾の狐。白銀の髪が輝く人形の様に整った美女。古風な言葉遣いをしていて一人称は「妾」。千夜よりも年上だが、千夜からは「撫子ちゃん」と呼ばれている。

花梨が柚子に危害を加えた時は、当主として花梨を花嫁とは認めず追放を命じた。


用語

用語

あやかし

かつては人間と争っていたが、花嫁と呼ばれる人間女性との異類婚をきっかけに人間と友好関係を結ぶ。

霊力と権力を軸にした階級社会で、最高位は

一族内でも本家や分家といった序列が定められており、結婚は親より霊力の高い子を作るための政略結婚が大半を占める。

容姿は髪や瞳の色が人間離れしている者が一部いるが異形の要素はなく、人間離れした美形。

戦前までは社会に隠れて人前に姿を現さなかったが、大戦で疲弊した戦後日本で人前に姿を現し、現代では人間社会で学校に通ったり会社を経営して人間が就職する等、街中で見かけるのは珍しいが業種次第では遭遇できるといったレベル。

男性のあやかしのみ、霊力を持っていない人間の女性のから花嫁を本能で選ぶ。

女性のあやかしは花嫁が見つかると一方的に婚約破棄や離婚されるほど立場が弱いためか、男性のあやかしに比べてドライで霊力の高さと経済力で伴侶を選ぶ傾向にある。


あやかしの本能

花嫁はあやかし本人が自分で恋をして選ぶのではなく、本能と呼ばれるあやかしにしか備わっていない感覚で自分の花嫁を発見するというのが正しい。

年齢差が離れすぎていたり好みとかけ離れた女性が選ばれたりすることもある。

しかしすぐに年の差や好みが無関係になるほど発見した瞬間から死ぬまで溺愛し、異常なほどの執着と独占欲を抱くという呪いのような感情に支配される。

そのため花嫁が見つかると花嫁と常に一緒に行動して離そうとせず、交友関係や言動が花嫁中心になって性格が変貌してしまう者もいる。

花嫁と同性の友人や飼っているペットに対しても嫉妬心を抱くほどで、花嫁が自分に願ったから犯罪行為に加担するといった理性を捨てたあやかしも作中登場する。

花嫁があやかしへ嫌悪感を抱きどれだけ酷い態度を取ろうとも、花嫁が周囲に見捨てられるほど問題のある言動を続けようとも、本能が花嫁を嫌いになることを許さないし、選び直すこともできなければ、結ばれなかった花嫁を死ぬまで忘れられず愛し続けるという呪いのような性質も持つ。

ある方法であやかしの本能を消すことができるが、一度消した本能は決して元に戻せない。


霊力

全てのあやかしと一部の人間(作中では陰陽師が該当)が先天的に持つ特殊な能力。

霊力は生まれた時点で決まって後天的に上昇させることは基本できないが、唯一の例外が花嫁を見つけることで、花嫁がいるあやかしは後天的に霊力が上げられる。

霊力の高さがあやかしの地位に直結しており、全てのあやかしは少しでも霊力の高い子を作って一族を繁栄させることを目標にしている。

あやかしが花嫁以外の人間と結婚しないのは、霊力を持たない人間とあやかしは子供を作ることができないため。

霊力が高いと自動で動く式神のような物を作る、結界を張って防御する、水をかけても消せないほどの炎を虚空から生み出す、重傷を傷跡一つなく治す治癒術を使う、傷を負っても自己治癒力で傷を自動的に治す、幻術をかけるといった不思議な能力を使える。


花嫁

人間の女性の中からごく稀にあやかしから選ばれる結婚相手。

数自体が非常に少ない上、名前・年齢・容姿・居住地全てノーヒントという条件から花嫁が見つかるのは奇跡と言われる。

花嫁は霊力が無いにもかかわらず相手のあやかしよりも霊力が高い子供を絶対産めるという稀有な能力を持つため、あやかしは婚約者と婚約解消して花嫁と結婚するのが慣例。

あやかしと違って無条件で相手を溺愛する本能が無いため、花嫁の中には恋人がいたり既婚者だったり、相手のあやかしを好きになれず結婚を拒むケースも存在する。

しかしあやかしの花嫁への執着、強い子供を産める能力といった理由であやかしが花嫁を素直に諦めるケースは作中でも皆無で、本人だけでなく一族全体が総力を挙げて花嫁を確保しようと花嫁が毒親と絶縁して自分と同居するよう仕向ける花嫁の実家を金で買収して実家から花嫁に結婚を強要させる花嫁の実家に多額の借金を負わせて返済のカタに結婚を強要する花嫁を一切外出させない、等、花嫁を手に入れるために手段を選ばない者が多く、その強引さから相手のあやかしを嫌悪する花嫁も少なくない。

破談になった事例もあるが、花嫁が人間だけの力であやかしとの縁談を拒否できたケースは作中一度も無い。


かくりよ学園

あやかしと花嫁の大半、富裕層の人間や陰陽師等の霊力を持つ特殊な人間が通う初等部~大学部までの教育機関。

庶民は借金しないと子供を通わせられないほどの多額の学費と寄付金がかかることから、私立と思われる。

大学部はあやかしと花嫁は軽い面接のみで受験免除と特別待遇で進学できるが、花嫁以外の人間は高い偏差値の一般受験を経ないと入学できないというあやかし優位の校風。

花嫁学部という花嫁しか入学できない専用学部があり、そこは就職ではなくあやかしの妻に相応しいお嬢様教育といった授業科目が大半を占めている。

あやかしからは自分の花嫁にちょっかいをかける男子生徒が出ることはないだろうし、一緒に学校に通えるとして花嫁にかくりよ学園の転校を強制する者も少なくない。


外部リンク


関連タグ

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女性向け 和風 あやかし シンデレラ WEB小説 ノベマ! スカッとする話

曖昧さ回避

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  • 鬼嫁」の表記揺れ。
  • 花嫁になった「鬼娘」の事。
  • 若しくは男性の方がで、の花嫁の事を指す。
  • 小説サイト『ノベマ!』にて掲載されているWEB小説作品。本記事にて解説。

鬼の花嫁シリーズ

鬼の花嫁シリーズ

2019年より小説サイト『ノベマ!』にて掲載されているWEB小説シリーズ。

作者はクレハ

いわゆるスカッと系であり、あやかしと人間が共存している架空の日本を舞台に、あやかし最強の鬼と家族に虐げられてきたヒロインが出逢う所から始まる、「和風あやかしシンデレラストーリー」とのこと。


2020年からは『ノベマ!』の運営元であるスターツ出版文庫からライトノベル(書籍)版を順次刊行(ライトノベルの挿絵担当は白谷ゆう)、また2022年からはコミックシーモアの「noicomi」ブランドでコミカライズ版の掲載も始まった(漫画の作画担当は富樫じゅん)。


あらすじ

あらすじ

「見つけた 俺だけの花嫁を―――」


ここは、あやかしと人間が共生する日本。

優れた能力と美しい容貌を持つあやかしたちは、時に人間の女性たちの中から“花嫁”と呼ばれる運命の存在を見出す。そして花嫁は、あやかしに繁栄を齎す代わりに、あやかしからの絶対の愛を得るという――。


妖狐の“花嫁”である妹を持つ柚子は、妹と比べられ、家族から愛されない日々を送っていた。

我慢の糸が切れたある日、夜の街を彷徨う柚子を“鬼龍院玲夜”と名乗る男が見出す。

見た事もない程の美しい彼は、柚子を「俺の花嫁」と言い…!?


「黙って抱かれていろ」


冷徹と呼ばれる最強のあやかしに、ドロドロに愛されて…!?


登場人物

登場人物

  • 柚子

本編の主人公でヒロイン。公式設定上は平凡な女の子とされている。幼い頃から両親と妹から冷遇されてきた。

家に居辛い為、普段は学業の傍らバイトに勤しみ、週末は祖父母の家で過ごす生活を送っている。

優しくて真面目なしっかり者だが、人に頼る事は苦手で甘え下手。原作では妹に言い返したり皮肉めいたことを言う場面もあるが、漫画版では気弱なイメージが強くなっている。

玲夜に見初められて花嫁となった事で生活が一変する。最初は戸惑い混乱する事も多々あったが、玲夜や鬼龍院家のあやかしたちと接する内に心を開いていく。

玲夜への愛を自覚してからは、今まで遠慮していた両親や妹に対しても、彼らの横暴な言動に対し毅然と接して、臆さずに自分の意見を言う等、心身共に強くなる。


  • 鬼龍院玲夜

あやかしの中で最上位に位置する鬼、鬼龍院家の跡取り。人間離れした整った容姿の美青年。

興味の無い事には果てしなく冷酷だが、花嫁である柚子を溺愛し大事にしている。

花嫁を得たあやかしは自分の花嫁に非があっても花嫁を守ろうと過剰な攻撃行動を取ることが多いとされるが、自身の立場を弁えて権力を悪用せず、花嫁に異常な執着を持つあやかしの歪んだ実情を俯瞰して見られる理性を持つ。

家族に冷遇されている境遇から柚子を助けるべく祖父母との養子縁組を薦めたり、花梨や両親が柚子に接触した時は妖狐一族当主に直談判して彼らに処罰を与えるようにする等、様々な便宜を図る。

柚子もそんな玲夜の愛情に戸惑いながらも(愛される事に慣れてない為)心を開いていき、やがて相思相愛となる。


  • 花梨

柚子の妹。妖狐一族の子息・瑶太の花嫁。両親や瑶太から溺愛されている。

甘え上手な可愛らしい美少女だが、傲慢で我儘な性格で、柚子を見下すことで優越感に浸っている

その柚子が自分よりも地位の高い鬼のあやかしの花嫁となり、その件で両親が今までの柚子への態度を一変させ手のひら返しをしたことや、柚子に酷い怪我を負わせた事で玲夜の怒りを買った瑶太が無様にやられた事に我慢出来ず、柚子が花嫁を辞めて家に戻る様に企んで、両親や瑶太を巻き込んだ嫉妬心剝き出しの行動を取る。

下手すれば鬼一族と妖狐一族の争いに発展しかねない身の程知らずな行動は、玲夜だけでなく妖狐一族の当主・撫子の怒りも買い、花嫁の地位を剥奪されて、両親共々遠い土地へ追放されるという因果応報にして自滅同然の末路を辿る。


  • 狐月瑶太

花梨を花嫁に選んだ妖狐のあやかしで、妖狐一族の狐月家の子息。金髪の美青年。

狐月家は狐雪家を主家とした一族の中でも上位にある家柄。

花梨を溺愛していたが、それ故に花梨を甘やかすばかりで「次に柚子に危害を加えたら花梨を花嫁から降ろし、接触を永久に禁止する」という警告を受けても懲りない花梨に強く言えず、花梨が柚子に再度危害を加えた為に花梨を花嫁から降ろし、破局を余儀なくされた。

原作では理性を留めたまま柚子を実家に連れ戻すお願いを渋々承諾したが、花梨同様に自分本位な性格が強調されており、上記の警告を受けた際は「両親の処分はどうでもいいが花梨の罰は納得できない」と加害者の立場で当主に反論するふてぶてしさがある。

漫画版では花梨がキスしてからお願いすると理性を失い吹っ切れて柚子の護衛を無力化し、花梨に笑顔で願いを叶えたことを自慢げに口にする「花嫁に夢中になって理性を失った愚かなあやかし」の一面が強調される。

しかし花梨が花嫁から降ろされそうになると傲慢な言動は鳴りを潜め、当主の命令を大人しく聞いて初めて花梨にやってはいけないことを言い聞かせるようになるも全く花梨に届かず、逆に瑶太がおかしくなった(自分に都合の良い彼氏でなくなった)のは柚子のせいと花梨の逆恨みを加速させてしまうこととなる。


  • 柚子の両親

柚子の実の両親なのだが、幼い頃から柚子を冷遇し、花梨だけを溺愛してきた。

平凡で甘え下手な柚子に比べて花梨が可愛くて甘え上手だったこと、更に花梨が瑶太の花嫁ということで狐月家から莫大な援助をして貰っているためである(花梨は気付いていなかったが、その愛情もかなり歪んでいた)。

だが柚子が鬼龍院家の花嫁になった事を知って、鬼龍院家からの援助を貰う為に柚子を手元に戻そうとする等、大変浅ましく恥知らずで強欲。

その行動は玲夜の怒りを買い、遠い地へ追放された挙句、狐月家の援助を打ち切られた。

漫画版では狐月家に鬼龍院家との仲介を厚かましく頼みに行ったがその場で資金援助の打ち切りと遠方への引っ越しを言い渡されたが、同居と監視から逃げようとした花梨に助けを求められるも、資金援助が打ち切られたのを全部花梨のせいにして理不尽に叱責するという、かつて柚子に行っていた理不尽な仕打ちを花梨にぶつけ、多額の資金援助が貰えそうな柚子にすり寄るという醜い性格が強調されている。



  • 柚子の祖父母

柚子の祖父母。こちらは至ってまともな人達で、逆に傲慢で強欲な息子夫婦に失望しており、家族に冷遇されている柚子を心配し、可愛がっている。

柚子にとっては数少ない心を許せる存在。玲夜の計らいで養子縁組をして柚子の両親となった。


  • 透子

柚子の親友。柚子にとっては頼りになる存在。

柚子の境遇を心底気の毒に思っていて、柚子の家族を嫌っている。

猫又のあやかし・東吉の花嫁でもある。

柚子同様に平凡な容姿で男勝りの気が強い性格もあり、花嫁としては侮られることもあるが、花嫁になることがメリットばかりではないことを理解した上で相手のあやかしを心から愛し、その上で花嫁を所有物のように扱おうとするあやかしの言動に真っ向から歯向かって対等な関係を築いている芯の強さ、例え柚子でも花嫁になりたがっている友人に花嫁になった辛さを愚痴らず、花嫁になったことで柚子以外の友人を失っても自分の中で飲み込む安定した精神性を持つ。


  • 猫田東吉

猫又のあやかし。花嫁の透子を溺愛している。

透子と柚子からは「にゃん吉(君)」と愛称で呼ばれている。

花嫁をもつあやかしは基本的に花嫁以外の人間には無関心となるが、花嫁の親友ということで柚子のことも心配している様子。

花嫁をあやかしの生活に合わせさせる(転校や同居)のが当然というあやかしの価値観において、透子が柚子と同じ公立校に通いたいという願いを受け入れた上で自分も一緒に通学したいからと偏差値の高いかくりよ学園からわざわざ人間の学校に転校する珍しい感性の持主。

学校では透子も柚子も知らない所で透子から花嫁の地位を奪おうとしたり、透子へ嫉妬してイジメをしようとする女子生徒たちをこっそり対処して透子と柚子の平穏な学校生活を守るという優しさと人間との接し方が極めて上手な処世術を持つ。


  • 斉藤大和

柚子の元カレ。柚子の家に遊びに行った時に花梨に一目惚れして(花梨が瑶太の花嫁というのを承知で)、一方的に柚子に別れを告げた為、付き合って三ヶ月で破局した。

その後、柚子が花嫁に選ばれた事を知り、花梨の時と同様に他人の花嫁という事を承知で惚れ直して再度交際を申し込む等、大変非常識で身勝手。

だが、柚子には渾身の一撃(頬へのパンチ)と共に拒絶された。番外編『子鬼の暗躍』では、子鬼達に嫌がらせを受けて、自業自得とも言える散々な目に合っている。


  • 荒鬼高道

玲夜の秘書。鬼龍院の分家の跡取り息子で、玲夜とも年齢が近い事から、幼少期から玲夜に付き従ってきた。

冷徹な玲夜が傍に置いて重用していた事から、桜子に玲夜と高道は恋人関係ではないかと誤解されていたが、飽くまで主従関係である。

玲夜を神聖視するが故に平凡な柚子を不釣り合いだと断じ桜河の前でのみ憤然と人知れず不満を漏らしていたが、桜子の一件により玲夜に知られ何らかの制裁を下された。


  • 子鬼

玲夜の霊力で作り出した二匹の使役獣。柚子の護衛役でもあり、猫又のあやかしくらいなら一蹴出来る力を持ち、柚子の両親が押しかけて来た時は見かけによらない力で追い払った。

番外編『子鬼の暗躍』では、玲夜から命じられた極秘任務(柚子を悲しませて一方的に振った大和への嫌がらせ)に勤しんでいる。


  • 鬼山桜河

玲夜の会社の副社長。鬼特有の美形だが愛想が良く、軟派な性格。桜子の兄。

兄として桜子を誇らしく思っていたが、後に露見した趣味に頭を悩ませている。

花嫁という存在への憧れを持っているが、花嫁どころか未だ政略結婚もしていない独身。


  • 鬼山桜子

一族で決定された玲夜の婚約者。だが玲夜が柚子という花嫁を見つけた事で婚約解消となった。

非の打ち所がない美少女だが、実は腐女子で、玲夜と高道が恋人同士だと勘違いしていて、玲夜と高道の恋を応援する為に『玲夜様と高道様の恋を見守る会』を発足して、更に玲夜と高道の関係をネタにした薄い本を漫画同好会で発行していた。

その為、推しカプ(玲夜×高道)の障害となる柚子を良く思っていなかったが、本人達からきっぱり否定された事で自分の勘違いに気付き、柚子に謝罪した。以後は柚子の良き理解者となる。

しかし、この一件により玲夜の怒りを買い、上記の薄い本のコレクションを根こそぎ焼却処分され、漫画同好会も強制解散の憂き目に遭い悲嘆に暮れる。

番外編『桜子のコレクション』では、あの後、今度は玲夜と高道に似た別人をネタにした薄い本を、漫画同好会の仲間達と発行しようとしている様子が描かれていた。


  • 千夜

玲夜の父親。柔和で優しげな面立ちで、玲夜に負けず劣らずの容姿をしている。鬼龍院の当主であり、あやかし達を取りまとめるあやかし会のトップだが、かなり明るく軽い性格。

しかし、実際の本性は玲夜以上に冷酷で腹黒く鬼龍院に仇名す者は一切の容赦をしない。


  • 沙良

玲夜の母親。線が細く幼げな雰囲気を持った女性。夫同様軽い性格。千夜とは一族の話し合いで決められた政略結婚だったが、夫婦仲はとても良好。千夜の事は「千夜君」と呼ぶ。


  • 狐雪撫子

妖狐一族の当主で九尾の狐。白銀の髪が輝く人形の様に整った美女。古風な言葉遣いをしていて一人称は「妾」。千夜よりも年上だが、千夜からは「撫子ちゃん」と呼ばれている。

花梨が柚子に危害を加えた時は、当主として花梨を花嫁とは認めず追放を命じた。


用語

用語

あやかし

かつては人間と争っていたが、花嫁と呼ばれる人間女性との異類婚をきっかけに人間と友好関係を結ぶ。

霊力と権力を軸にした階級社会で、最高位は

一族内でも本家や分家といった序列が定められており、結婚は親より霊力の高い子を作るための政略結婚が大半を占める。

容姿は髪や瞳の色が人間離れしている者が一部いるが異形の要素はなく、人間離れした美形。

戦前までは社会に隠れて人前に姿を現さなかったが、大戦で疲弊した戦後日本で人前に姿を現し、現代では人間社会で学校に通ったり会社を経営して人間が就職する等、街中で見かけるのは珍しいが業種次第では遭遇できるといったレベル。

男性のあやかしのみ、霊力を持っていない人間の女性のから花嫁を本能で選ぶ。

女性のあやかしは花嫁が見つかると一方的に婚約破棄や離婚されるほど立場が弱いためか、男性のあやかしに比べてドライで霊力の高さと経済力で伴侶を選ぶ傾向にある。


あやかしの本能

花嫁はあやかし本人が自分で恋をして選ぶのではなく、本能と呼ばれるあやかしにしか備わっていない感覚で自分の花嫁を発見するというのが正しい。

年齢差が離れすぎていたり好みとかけ離れた女性が選ばれたりすることもある。

しかしすぐに年の差や好みが無関係になるほど発見した瞬間から死ぬまで溺愛し、異常なほどの執着と独占欲を抱くという呪いのような感情に支配される。

そのため花嫁が見つかると花嫁と常に一緒に行動して離そうとせず、交友関係や言動が花嫁中心になって性格が変貌してしまう者もいる。

花嫁と同性の友人や飼っているペットに対しても嫉妬心を抱くほどで、花嫁が自分に願ったから犯罪行為に加担するといった理性を捨てたあやかしも作中登場する。

花嫁があやかしへ嫌悪感を抱きどれだけ酷い態度を取ろうとも、花嫁が周囲に見捨てられるほど問題のある言動を続けようとも、本能が花嫁を嫌いになることを許さないし、選び直すこともできなければ、結ばれなかった花嫁を死ぬまで忘れられず愛し続けるという呪いのような性質も持つ。

ある方法であやかしの本能を消すことができるが、一度消した本能は決して元に戻せない。


霊力

全てのあやかしと一部の人間(作中では陰陽師が該当)が先天的に持つ特殊な能力。

霊力は生まれた時点で決まって後天的に上昇させることは基本できないが、唯一の例外が花嫁を見つけることで、花嫁がいるあやかしは後天的に霊力が上げられる。

霊力の高さがあやかしの地位に直結しており、全てのあやかしは少しでも霊力の高い子を作って一族を繁栄させることを目標にしている。

あやかしが花嫁以外の人間と結婚しないのは、霊力を持たない人間とあやかしは子供を作ることができないため。

霊力が高いと自動で動く式神のような物を作る、結界を張って防御する、水をかけても消せないほどの炎を虚空から生み出す、重傷を傷跡一つなく治す治癒術を使う、傷を負っても自己治癒力で傷を自動的に治す、幻術をかけるといった不思議な能力を使える。


花嫁

人間の女性の中からごく稀にあやかしから選ばれる結婚相手。

数自体が非常に少ない上、名前・年齢・容姿・居住地全てノーヒントという条件から花嫁が見つかるのは奇跡と言われる。

花嫁は霊力が無いにもかかわらず相手のあやかしよりも霊力が高い子供を絶対産めるという稀有な能力を持つため、あやかしは婚約者と婚約解消して花嫁と結婚するのが慣例。

あやかしと違って無条件で相手を溺愛する本能が無いため、花嫁の中には恋人がいたり既婚者だったり、相手のあやかしを好きになれず結婚を拒むケースも存在する。

しかしあやかしの花嫁への執着、強い子供を産める能力といった理由であやかしが花嫁を素直に諦めるケースは作中でも皆無で、本人だけでなく一族全体が総力を挙げて花嫁を確保しようと花嫁が毒親と絶縁して自分と同居するよう仕向ける花嫁の実家を金で買収して実家から花嫁に結婚を強要させる花嫁の実家に多額の借金を負わせて返済のカタに結婚を強要する花嫁を一切外出させない、等、花嫁を手に入れるために手段を選ばない者が多く、その強引さから相手のあやかしを嫌悪する花嫁も少なくない。

破談になった事例もあるが、花嫁が人間だけの力であやかしとの縁談を拒否できたケースは作中一度も無い。


かくりよ学園

あやかしと花嫁の大半、富裕層の人間や陰陽師等の霊力を持つ特殊な人間が通う初等部~大学部までの教育機関。

庶民は借金しないと子供を通わせられないほどの多額の学費と寄付金がかかることから、私立と思われる。

大学部はあやかしと花嫁は軽い面接のみで受験免除と特別待遇で進学できるが、花嫁以外の人間は高い偏差値の一般受験を経ないと入学できないというあやかし優位の校風。

花嫁学部という花嫁しか入学できない専用学部があり、そこは就職ではなくあやかしの妻に相応しいお嬢様教育といった授業科目が大半を占めている。

あやかしからは自分の花嫁にちょっかいをかける男子生徒が出ることはないだろうし、一緒に学校に通えるとして花嫁にかくりよ学園の転校を強制する者も少なくない。


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本記事では、小説サイト「ノベマ!」にて掲載されているWEB小説について解説。

曖昧さ回避

曖昧さ回避

  • 鬼嫁」の表記揺れ。
  • 花嫁になった「鬼娘」の事。
  • 若しくは男性の方がで、の花嫁の事を指す。
  • 小説サイト『ノベマ!』にて掲載されているWEB小説作品。本記事にて解説。

鬼の花嫁シリーズ

鬼の花嫁シリーズ

2019年より小説サイト『ノベマ!』にて掲載されているWEB小説シリーズ。

作者はクレハ

いわゆるスカッと系であり、あやかしと人間が共存している架空の日本を舞台に、あやかし最強の鬼と家族に虐げられてきたヒロインが出逢う所から始まる、「和風あやかしシンデレラストーリー」とのこと。


2020年からは『ノベマ!』の運営元であるスターツ出版文庫からライトノベル(書籍)版を順次刊行(ライトノベルの挿絵担当は白谷ゆう)、また2022年からはコミックシーモアの「noicomi」ブランドでコミカライズ版の掲載も始まった(漫画の作画担当は富樫じゅん)。


あらすじ

あらすじ

「見つけた 俺だけの花嫁を―――」


ここは、あやかしと人間が共生する日本。

優れた能力と美しい容貌を持つあやかしたちは、時に人間の女性たちの中から“花嫁”と呼ばれる運命の存在を見出す。そして花嫁は、あやかしに繁栄を齎す代わりに、あやかしからの絶対の愛を得るという――。


妖狐の“花嫁”である妹を持つ柚子は、妹と比べられ、家族から愛されない日々を送っていた。

我慢の糸が切れたある日、夜の街を彷徨う柚子を“鬼龍院玲夜”と名乗る男が見出す。

見た事もない程の美しい彼は、柚子を「俺の花嫁」と言い…!?


「黙って抱かれていろ」


冷徹と呼ばれる最強のあやかしに、ドロドロに愛されて…!?


登場人物

登場人物

  • 柚子

本編の主人公でヒロイン。公式設定上は平凡な女の子とされている。幼い頃から両親と妹から冷遇されてきた。

家に居辛い為、普段は学業の傍らバイトに勤しみ、週末は祖父母の家で過ごす生活を送っている。

優しくて真面目なしっかり者だが、人に頼る事は苦手で甘え下手。原作では妹に言い返したり皮肉めいたことを言う場面もあるが、漫画版では気弱なイメージが強くなっている。

玲夜に見初められて花嫁となった事で生活が一変する。最初は戸惑い混乱する事も多々あったが、玲夜や鬼龍院家のあやかしたちと接する内に心を開いていく。

玲夜への愛を自覚してからは、今まで遠慮していた両親や妹に対しても、彼らの横暴な言動に対し毅然と接して、臆さずに自分の意見を言う等、心身共に強くなる。


  • 鬼龍院玲夜

あやかしの中で最上位に位置する鬼、鬼龍院家の跡取り。人間離れした整った容姿の美青年。

興味の無い事には果てしなく冷酷だが、花嫁である柚子を溺愛し大事にしている。

花嫁を得たあやかしは自分の花嫁に非があっても花嫁を守ろうと過剰な攻撃行動を取ることが多いとされるが、自身の立場を弁えて権力を悪用せず、花嫁に異常な執着を持つあやかしの歪んだ実情を俯瞰して見られる理性を持つ。

家族に冷遇されている境遇から柚子を助けるべく祖父母との養子縁組を薦めたり、花梨や両親が柚子に接触した時は妖狐一族当主に直談判して彼らに処罰を与えるようにする等、様々な便宜を図る。

柚子もそんな玲夜の愛情に戸惑いながらも(愛される事に慣れてない為)心を開いていき、やがて相思相愛となる。


  • 花梨

柚子の妹。妖狐一族の子息・瑶太の花嫁。両親や瑶太から溺愛されている。

甘え上手な可愛らしい美少女だが、傲慢で我儘な性格で、柚子を見下すことで優越感に浸っている

その柚子が自分よりも地位の高い鬼のあやかしの花嫁となり、その件で両親が今までの柚子への態度を一変させ手のひら返しをしたことや、柚子に酷い怪我を負わせた事で玲夜の怒りを買った瑶太が無様にやられた事に我慢出来ず、柚子が花嫁を辞めて家に戻る様に企んで、両親や瑶太を巻き込んだ嫉妬心剝き出しの行動を取る。

下手すれば鬼一族と妖狐一族の争いに発展しかねない身の程知らずな行動は、玲夜だけでなく妖狐一族の当主・撫子の怒りも買い、花嫁の地位を剥奪されて、両親共々遠い土地へ追放されるという因果応報にして自滅同然の末路を辿る。


  • 狐月瑶太

花梨を花嫁に選んだ妖狐のあやかしで、妖狐一族の狐月家の子息。金髪の美青年。

狐月家は狐雪家を主家とした一族の中でも上位にある家柄。

花梨を溺愛していたが、それ故に花梨を甘やかすばかりで「次に柚子に危害を加えたら花梨を花嫁から降ろし、接触を永久に禁止する」という警告を受けても懲りない花梨に強く言えず、花梨が柚子に再度危害を加えた為に花梨を花嫁から降ろし、破局を余儀なくされた。

原作では理性を留めたまま柚子を実家に連れ戻すお願いを渋々承諾したが、花梨同様に自分本位な性格が強調されており、上記の警告を受けた際は「両親の処分はどうでもいいが花梨の罰は納得できない」と加害者の立場で当主に反論するふてぶてしさがある。

漫画版では花梨がキスしてからお願いすると理性を失い吹っ切れて柚子の護衛を無力化し、花梨に笑顔で願いを叶えたことを自慢げに口にする「花嫁に夢中になって理性を失った愚かなあやかし」の一面が強調される。

しかし花梨が花嫁から降ろされそうになると傲慢な言動は鳴りを潜め、当主の命令を大人しく聞いて初めて花梨にやってはいけないことを言い聞かせるようになるも全く花梨に届かず、逆に瑶太がおかしくなった(自分に都合の良い彼氏でなくなった)のは柚子のせいと花梨の逆恨みを加速させてしまうこととなる。


  • 柚子の両親

柚子の実の両親なのだが、幼い頃から柚子を冷遇し、花梨だけを溺愛してきた。

平凡で甘え下手な柚子に比べて花梨が可愛くて甘え上手だったこと、更に花梨が瑶太の花嫁ということで狐月家から莫大な援助をして貰っているためである(花梨は気付いていなかったが、その愛情もかなり歪んでいた)。

だが柚子が鬼龍院家の花嫁になった事を知って、鬼龍院家からの援助を貰う為に柚子を手元に戻そうとする等、大変浅ましく恥知らずで強欲。

その行動は玲夜の怒りを買い、遠い地へ追放された挙句、狐月家の援助を打ち切られた。

漫画版では狐月家に鬼龍院家との仲介を厚かましく頼みに行ったがその場で資金援助の打ち切りと遠方への引っ越しを言い渡されたが、同居と監視から逃げようとした花梨に助けを求められるも、資金援助が打ち切られたのを全部花梨のせいにして理不尽に叱責するという、かつて柚子に行っていた理不尽な仕打ちを花梨にぶつけ、多額の資金援助が貰えそうな柚子にすり寄るという醜い性格が強調されている。



  • 柚子の祖父母

柚子の祖父母。こちらは至ってまともな人達で、逆に傲慢で強欲な息子夫婦に失望しており、家族に冷遇されている柚子を心配し、可愛がっている。

柚子にとっては数少ない心を許せる存在。玲夜の計らいで養子縁組をして柚子の両親となった。


  • 透子

柚子の親友。柚子にとっては頼りになる存在。

柚子の境遇を心底気の毒に思っていて、柚子の家族を嫌っている。

猫又のあやかし・東吉の花嫁でもある。

柚子同様に平凡な容姿で男勝りの気が強い性格もあり、花嫁としては侮られることもあるが、花嫁になることがメリットばかりではないことを理解した上で相手のあやかしを心から愛し、その上で花嫁を所有物のように扱おうとするあやかしの言動に真っ向から歯向かって対等な関係を築いている芯の強さ、例え柚子でも花嫁になりたがっている友人に花嫁になった辛さを愚痴らず、花嫁になったことで柚子以外の友人を失っても自分の中で飲み込む安定した精神性を持つ。


  • 猫田東吉

猫又のあやかし。花嫁の透子を溺愛している。

透子と柚子からは「にゃん吉(君)」と愛称で呼ばれている。

花嫁をもつあやかしは基本的に花嫁以外の人間には無関心となるが、花嫁の親友ということで柚子のことも心配している様子。

花嫁をあやかしの生活に合わせさせる(転校や同居)のが当然というあやかしの価値観において、透子が柚子と同じ公立校に通いたいという願いを受け入れた上で自分も一緒に通学したいからと偏差値の高いかくりよ学園からわざわざ人間の学校に転校する珍しい感性の持主。

学校では透子も柚子も知らない所で透子から花嫁の地位を奪おうとしたり、透子へ嫉妬してイジメをしようとする女子生徒たちをこっそり対処して透子と柚子の平穏な学校生活を守るという優しさと人間との接し方が極めて上手な処世術を持つ。


  • 斉藤大和

柚子の元カレ。柚子の家に遊びに行った時に花梨に一目惚れして(花梨が瑶太の花嫁というのを承知で)、一方的に柚子に別れを告げた為、付き合って三ヶ月で破局した。

その後、柚子が花嫁に選ばれた事を知り、花梨の時と同様に他人の花嫁という事を承知で惚れ直して再度交際を申し込む等、大変非常識で身勝手。

だが、柚子には渾身の一撃(頬へのパンチ)と共に拒絶された。番外編『子鬼の暗躍』では、子鬼達に嫌がらせを受けて、自業自得とも言える散々な目に合っている。


  • 荒鬼高道

玲夜の秘書。鬼龍院の分家の跡取り息子で、玲夜とも年齢が近い事から、幼少期から玲夜に付き従ってきた。

冷徹な玲夜が傍に置いて重用していた事から、桜子に玲夜と高道は恋人関係ではないかと誤解されていたが、飽くまで主従関係である。

玲夜を神聖視するが故に平凡な柚子を不釣り合いだと断じ桜河の前でのみ憤然と人知れず不満を漏らしていたが、桜子の一件により玲夜に知られ何らかの制裁を下された。


  • 子鬼

玲夜の霊力で作り出した二匹の使役獣。柚子の護衛役でもあり、猫又のあやかしくらいなら一蹴出来る力を持ち、柚子の両親が押しかけて来た時は見かけによらない力で追い払った。

番外編『子鬼の暗躍』では、玲夜から命じられた極秘任務(柚子を悲しませて一方的に振った大和への嫌がらせ)に勤しんでいる。


  • 鬼山桜河

玲夜の会社の副社長。鬼特有の美形だが愛想が良く、軟派な性格。桜子の兄。

兄として桜子を誇らしく思っていたが、後に露見した趣味に頭を悩ませている。

花嫁という存在への憧れを持っているが、花嫁どころか未だ政略結婚もしていない独身。


  • 鬼山桜子

一族で決定された玲夜の婚約者。だが玲夜が柚子という花嫁を見つけた事で婚約解消となった。

非の打ち所がない美少女だが、実は腐女子で、玲夜と高道が恋人同士だと勘違いしていて、玲夜と高道の恋を応援する為に『玲夜様と高道様の恋を見守る会』を発足して、更に玲夜と高道の関係をネタにした薄い本を漫画同好会で発行していた。

その為、推しカプ(玲夜×高道)の障害となる柚子を良く思っていなかったが、本人達からきっぱり否定された事で自分の勘違いに気付き、柚子に謝罪した。以後は柚子の良き理解者となる。

しかし、この一件により玲夜の怒りを買い、上記の薄い本のコレクションを根こそぎ焼却処分され、漫画同好会も強制解散の憂き目に遭い悲嘆に暮れる。

番外編『桜子のコレクション』では、あの後、今度は玲夜と高道に似た別人をネタにした薄い本を、漫画同好会の仲間達と発行しようとしている様子が描かれていた。


  • 千夜

玲夜の父親。柔和で優しげな面立ちで、玲夜に負けず劣らずの容姿をしている。鬼龍院の当主であり、あやかし達を取りまとめるあやかし会のトップだが、かなり明るく軽い性格。

しかし、実際の本性は玲夜以上に冷酷で腹黒く鬼龍院に仇名す者は一切の容赦をしない。


  • 沙良

玲夜の母親。線が細く幼げな雰囲気を持った女性。夫同様軽い性格。千夜とは一族の話し合いで決められた政略結婚だったが、夫婦仲はとても良好。千夜の事は「千夜君」と呼ぶ。


  • 狐雪撫子

妖狐一族の当主で九尾の狐。白銀の髪が輝く人形の様に整った美女。古風な言葉遣いをしていて一人称は「妾」。千夜よりも年上だが、千夜からは「撫子ちゃん」と呼ばれている。

花梨が柚子に危害を加えた時は、当主として花梨を花嫁とは認めず追放を命じた。


用語

用語

あやかし

かつては人間と争っていたが、花嫁と呼ばれる人間女性との異類婚をきっかけに人間と友好関係を結ぶ。

霊力と権力を軸にした階級社会で、最高位は

一族内でも本家や分家といった序列が定められており、結婚は親より霊力の高い子を作るための政略結婚が大半を占める。

容姿は髪や瞳の色が人間離れしている者が一部いるが異形の要素はなく、人間離れした美形。

戦前までは社会に隠れて人前に姿を現さなかったが、大戦で疲弊した戦後日本で人前に姿を現し、現代では人間社会で学校に通ったり会社を経営して人間が就職する等、街中で見かけるのは珍しいが業種次第では遭遇できるといったレベル。

男性のあやかしのみ、霊力を持っていない人間の女性のから花嫁を本能で選ぶ。

女性のあやかしは花嫁が見つかると一方的に婚約破棄や離婚されるほど立場が弱いためか、男性のあやかしに比べてドライで霊力の高さと経済力で伴侶を選ぶ傾向にある。


あやかしの本能

花嫁はあやかし本人が自分で恋をして選ぶのではなく、本能と呼ばれるあやかしにしか備わっていない感覚で自分の花嫁を発見するというのが正しい。

年齢差が離れすぎていたり好みとかけ離れた女性が選ばれたりすることもある。

しかしすぐに年の差や好みが無関係になるほど発見した瞬間から死ぬまで溺愛し、異常なほどの執着と独占欲を抱くという呪いのような感情に支配される。

そのため花嫁が見つかると花嫁と常に一緒に行動して離そうとせず、交友関係や言動が花嫁中心になって性格が変貌してしまう者もいる。

花嫁と同性の友人や飼っているペットに対しても嫉妬心を抱くほどで、花嫁が自分に願ったから犯罪行為に加担するといった理性を捨てたあやかしも作中登場する。

花嫁があやかしへ嫌悪感を抱きどれだけ酷い態度を取ろうとも、花嫁が周囲に見捨てられるほど問題のある言動を続けようとも、本能が花嫁を嫌いになることを許さないし、選び直すこともできなければ、結ばれなかった花嫁を死ぬまで忘れられず愛し続けるという呪いのような性質も持つ。

ある方法であやかしの本能を消すことができるが、一度消した本能は決して元に戻せない。


霊力

全てのあやかしと一部の人間(作中では陰陽師が該当)が先天的に持つ特殊な能力。

霊力は生まれた時点で決まって後天的に上昇させることは基本できないが、唯一の例外が花嫁を見つけることで、花嫁がいるあやかしは後天的に霊力が上げられる。

霊力の高さがあやかしの地位に直結しており、全てのあやかしは少しでも霊力の高い子を作って一族を繁栄させることを目標にしている。

あやかしが花嫁以外の人間と結婚しないのは、霊力を持たない人間とあやかしは子供を作ることができないため。

霊力が高いと自動で動く式神のような物を作る、結界を張って防御する、水をかけても消せないほどの炎を虚空から生み出す、重傷を傷跡一つなく治す治癒術を使う、傷を負っても自己治癒力で傷を自動的に治す、幻術をかけるといった不思議な能力を使える。


花嫁

人間の女性の中からごく稀にあやかしから選ばれる結婚相手。

数自体が非常に少ない上、名前・年齢・容姿・居住地全てノーヒントという条件から花嫁が見つかるのは奇跡と言われる。

花嫁は霊力が無いにもかかわらず相手のあやかしよりも霊力が高い子供を絶対産めるという稀有な能力を持つため、あやかしは婚約者と婚約解消して花嫁と結婚するのが慣例。

あやかしと違って無条件で相手を溺愛する本能が無いため、花嫁の中には恋人がいたり既婚者だったり、相手のあやかしを好きになれず結婚を拒むケースも存在する。

しかしあやかしの花嫁への執着、強い子供を産める能力といった理由であやかしが花嫁を素直に諦めるケースは作中でも皆無で、本人だけでなく一族全体が総力を挙げて花嫁を確保しようと花嫁が毒親と絶縁して自分と同居するよう仕向ける花嫁の実家を金で買収して実家から花嫁に結婚を強要させる花嫁の実家に多額の借金を負わせて返済のカタに結婚を強要する花嫁を一切外出させない、等、花嫁を手に入れるために手段を選ばない者が多く、その強引さから相手のあやかしを嫌悪する花嫁も少なくない。

破談になった事例もあるが、花嫁が人間だけの力であやかしとの縁談を拒否できたケースは作中一度も無い。


かくりよ学園

あやかしと花嫁の大半、富裕層の人間や陰陽師等の霊力を持つ特殊な人間が通う初等部~大学部までの教育機関。

庶民は借金しないと子供を通わせられないほどの多額の学費と寄付金がかかることから、私立と思われる。

大学部はあやかしと花嫁は軽い面接のみで受験免除と特別待遇で進学できるが、花嫁以外の人間は高い偏差値の一般受験を経ないと入学できないというあやかし優位の校風。

花嫁学部という花嫁しか入学できない専用学部があり、そこは就職ではなくあやかしの妻に相応しいお嬢様教育といった授業科目が大半を占めている。

あやかしからは自分の花嫁にちょっかいをかける男子生徒が出ることはないだろうし、一緒に学校に通えるとして花嫁にかくりよ学園の転校を強制する者も少なくない。


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曖昧さ回避

曖昧さ回避

  • 鬼嫁」の表記揺れ。
  • 花嫁になった「鬼娘」の事。
  • 若しくは男性の方がで、の花嫁の事を指す。
  • 小説サイト『ノベマ!』にて掲載されているWEB小説作品。本記事にて解説。

鬼の花嫁シリーズ

鬼の花嫁シリーズ

2019年より小説サイト『ノベマ!』にて掲載されているWEB小説シリーズ。

作者はクレハ

いわゆるスカッと系であり、あやかしと人間が共存している架空の日本を舞台に、あやかし最強の鬼と家族に虐げられてきたヒロインが出逢う所から始まる、「和風あやかしシンデレラストーリー」とのこと。


2020年からは『ノベマ!』の運営元であるスターツ出版文庫からライトノベル(書籍)版を順次刊行(ライトノベルの挿絵担当は白谷ゆう)、また2022年からはコミックシーモアの「noicomi」ブランドでコミカライズ版の掲載も始まった(漫画の作画担当は富樫じゅん)。


あらすじ

あらすじ

「見つけた 俺だけの花嫁を―――」


ここは、あやかしと人間が共生する日本。

優れた能力と美しい容貌を持つあやかしたちは、時に人間の女性たちの中から“花嫁”と呼ばれる運命の存在を見出す。そして花嫁は、あやかしに繁栄を齎す代わりに、あやかしからの絶対の愛を得るという――。


妖狐の“花嫁”である妹を持つ柚子は、妹と比べられ、家族から愛されない日々を送っていた。

我慢の糸が切れたある日、夜の街を彷徨う柚子を“鬼龍院玲夜”と名乗る男が見出す。

見た事もない程の美しい彼は、柚子を「俺の花嫁」と言い…!?


「黙って抱かれていろ」


冷徹と呼ばれる最強のあやかしに、ドロドロに愛されて…!?


登場人物

登場人物

  • 柚子

本編の主人公でヒロイン。公式設定上は平凡な女の子とされている。幼い頃から両親と妹から冷遇されてきた。

家に居辛い為、普段は学業の傍らバイトに勤しみ、週末は祖父母の家で過ごす生活を送っている。

優しくて真面目なしっかり者だが、人に頼る事は苦手で甘え下手。原作では妹に言い返したり皮肉めいたことを言う場面もあるが、漫画版では気弱なイメージが強くなっている。

玲夜に見初められて花嫁となった事で生活が一変する。最初は戸惑い混乱する事も多々あったが、玲夜や鬼龍院家のあやかしたちと接する内に心を開いていく。

玲夜への愛を自覚してからは、今まで遠慮していた両親や妹に対しても、彼らの横暴な言動に対し毅然と接して、臆さずに自分の意見を言う等、心身共に強くなる。


  • 鬼龍院玲夜

あやかしの中で最上位に位置する鬼、鬼龍院家の跡取り。人間離れした整った容姿の美青年。

興味の無い事には果てしなく冷酷だが、花嫁である柚子を溺愛し大事にしている。

花嫁を得たあやかしは自分の花嫁に非があっても花嫁を守ろうと過剰な攻撃行動を取ることが多いとされるが、自身の立場を弁えて権力を悪用せず、花嫁に異常な執着を持つあやかしの歪んだ実情を俯瞰して見られる理性を持つ。

家族に冷遇されている境遇から柚子を助けるべく祖父母との養子縁組を薦めたり、花梨や両親が柚子に接触した時は妖狐一族当主に直談判して彼らに処罰を与えるようにする等、様々な便宜を図る。

柚子もそんな玲夜の愛情に戸惑いながらも(愛される事に慣れてない為)心を開いていき、やがて相思相愛となる。


  • 花梨

柚子の妹。妖狐一族の子息・瑶太の花嫁。両親や瑶太から溺愛されている。

甘え上手な可愛らしい美少女だが、傲慢で我儘な性格で、柚子を見下すことで優越感に浸っている

その柚子が自分よりも地位の高い鬼のあやかしの花嫁となり、その件で両親が今までの柚子への態度を一変させ手のひら返しをしたことや、柚子に酷い怪我を負わせた事で玲夜の怒りを買った瑶太が無様にやられた事に我慢出来ず、柚子が花嫁を辞めて家に戻る様に企んで、両親や瑶太を巻き込んだ嫉妬心剝き出しの行動を取る。

下手すれば鬼一族と妖狐一族の争いに発展しかねない身の程知らずな行動は、玲夜だけでなく妖狐一族の当主・撫子の怒りも買い、花嫁の地位を剥奪されて、両親共々遠い土地へ追放されるという因果応報にして自滅同然の末路を辿る。


  • 狐月瑶太

花梨を花嫁に選んだ妖狐のあやかしで、妖狐一族の狐月家の子息。金髪の美青年。

狐月家は狐雪家を主家とした一族の中でも上位にある家柄。

花梨を溺愛していたが、それ故に花梨を甘やかすばかりで「次に柚子に危害を加えたら花梨を花嫁から降ろし、接触を永久に禁止する」という警告を受けても懲りない花梨に強く言えず、花梨が柚子に再度危害を加えた為に花梨を花嫁から降ろし、破局を余儀なくされた。

原作では理性を留めたまま柚子を実家に連れ戻すお願いを渋々承諾したが、花梨同様に自分本位な性格が強調されており、上記の警告を受けた際は「両親の処分はどうでもいいが花梨の罰は納得できない」と加害者の立場で当主に反論するふてぶてしさがある。

漫画版では花梨がキスしてからお願いすると理性を失い吹っ切れて柚子の護衛を無力化し、花梨に笑顔で願いを叶えたことを自慢げに口にする「花嫁に夢中になって理性を失った愚かなあやかし」の一面が強調される。

しかし花梨が花嫁から降ろされそうになると傲慢な言動は鳴りを潜め、当主の命令を大人しく聞いて初めて花梨にやってはいけないことを言い聞かせるようになるも全く花梨に届かず、逆に瑶太がおかしくなった(自分に都合の良い彼氏でなくなった)のは柚子のせいと花梨の逆恨みを加速させてしまうこととなる。


  • 柚子の両親

柚子の実の両親なのだが、幼い頃から柚子を冷遇し、花梨だけを溺愛してきた。

平凡で甘え下手な柚子に比べて花梨が可愛くて甘え上手だったこと、更に花梨が瑶太の花嫁ということで狐月家から莫大な援助をして貰っているためである(花梨は気付いていなかったが、その愛情もかなり歪んでいた)。

だが柚子が鬼龍院家の花嫁になった事を知って、鬼龍院家からの援助を貰う為に柚子を手元に戻そうとする等、大変浅ましく恥知らずで強欲。

その行動は玲夜の怒りを買い、遠い地へ追放された挙句、狐月家の援助を打ち切られた。

漫画版では狐月家に鬼龍院家との仲介を厚かましく頼みに行ったがその場で資金援助の打ち切りと遠方への引っ越しを言い渡されたが、同居と監視から逃げようとした花梨に助けを求められるも、資金援助が打ち切られたのを全部花梨のせいにして理不尽に叱責するという、かつて柚子に行っていた理不尽な仕打ちを花梨にぶつけ、多額の資金援助が貰えそうな柚子にすり寄るという醜い性格が強調されている。



  • 柚子の祖父母

柚子の祖父母。こちらは至ってまともな人達で、逆に傲慢で強欲な息子夫婦に失望しており、家族に冷遇されている柚子を心配し、可愛がっている。

柚子にとっては数少ない心を許せる存在。玲夜の計らいで養子縁組をして柚子の両親となった。


  • 透子

柚子の親友。柚子にとっては頼りになる存在。

柚子の境遇を心底気の毒に思っていて、柚子の家族を嫌っている。

猫又のあやかし・東吉の花嫁でもある。

柚子同様に平凡な容姿で男勝りの気が強い性格もあり、花嫁としては侮られることもあるが、花嫁になることがメリットばかりではないことを理解した上で相手のあやかしを心から愛し、その上で花嫁を所有物のように扱おうとするあやかしの言動に真っ向から歯向かって対等な関係を築いている芯の強さ、例え柚子でも花嫁になりたがっている友人に花嫁になった辛さを愚痴らず、花嫁になったことで柚子以外の友人を失っても自分の中で飲み込む安定した精神性を持つ。


  • 猫田東吉

猫又のあやかし。花嫁の透子を溺愛している。

透子と柚子からは「にゃん吉(君)」と愛称で呼ばれている。

花嫁をもつあやかしは基本的に花嫁以外の人間には無関心となるが、花嫁の親友ということで柚子のことも心配している様子。

花嫁をあやかしの生活に合わせさせる(転校や同居)のが当然というあやかしの価値観において、透子が柚子と同じ公立校に通いたいという願いを受け入れた上で自分も一緒に通学したいからと偏差値の高いかくりよ学園からわざわざ人間の学校に転校する珍しい感性の持主。

学校では透子も柚子も知らない所で透子から花嫁の地位を奪おうとしたり、透子へ嫉妬してイジメをしようとする女子生徒たちをこっそり対処して透子と柚子の平穏な学校生活を守るという優しさと人間との接し方が極めて上手な処世術を持つ。


  • 斉藤大和

柚子の元カレ。柚子の家に遊びに行った時に花梨に一目惚れして(花梨が瑶太の花嫁というのを承知で)、一方的に柚子に別れを告げた為、付き合って三ヶ月で破局した。

その後、柚子が花嫁に選ばれた事を知り、花梨の時と同様に他人の花嫁という事を承知で惚れ直して再度交際を申し込む等、大変非常識で身勝手。

だが、柚子には渾身の一撃(頬へのパンチ)と共に拒絶された。番外編『子鬼の暗躍』では、子鬼達に嫌がらせを受けて、自業自得とも言える散々な目に合っている。


  • 荒鬼高道

玲夜の秘書。鬼龍院の分家の跡取り息子で、玲夜とも年齢が近い事から、幼少期から玲夜に付き従ってきた。

冷徹な玲夜が傍に置いて重用していた事から、桜子に玲夜と高道は恋人関係ではないかと誤解されていたが、飽くまで主従関係である。

玲夜を神聖視するが故に平凡な柚子を不釣り合いだと断じ桜河の前でのみ憤然と人知れず不満を漏らしていたが、桜子の一件により玲夜に知られ何らかの制裁を下された。


  • 子鬼

玲夜の霊力で作り出した二匹の使役獣。柚子の護衛役でもあり、猫又のあやかしくらいなら一蹴出来る力を持ち、柚子の両親が押しかけて来た時は見かけによらない力で追い払った。

番外編『子鬼の暗躍』では、玲夜から命じられた極秘任務(柚子を悲しませて一方的に振った大和への嫌がらせ)に勤しんでいる。


  • 鬼山桜河

玲夜の会社の副社長。鬼特有の美形だが愛想が良く、軟派な性格。桜子の兄。

兄として桜子を誇らしく思っていたが、後に露見した趣味に頭を悩ませている。

花嫁という存在への憧れを持っているが、花嫁どころか未だ政略結婚もしていない独身。


  • 鬼山桜子

一族で決定された玲夜の婚約者。だが玲夜が柚子という花嫁を見つけた事で婚約解消となった。

非の打ち所がない美少女だが、実は腐女子で、玲夜と高道が恋人同士だと勘違いしていて、玲夜と高道の恋を応援する為に『玲夜様と高道様の恋を見守る会』を発足して、更に玲夜と高道の関係をネタにした薄い本を漫画同好会で発行していた。

その為、推しカプ(玲夜×高道)の障害となる柚子を良く思っていなかったが、本人達からきっぱり否定された事で自分の勘違いに気付き、柚子に謝罪した。以後は柚子の良き理解者となる。

しかし、この一件により玲夜の怒りを買い、上記の薄い本のコレクションを根こそぎ焼却処分され、漫画同好会も強制解散の憂き目に遭い悲嘆に暮れる。

番外編『桜子のコレクション』では、あの後、今度は玲夜と高道に似た別人をネタにした薄い本を、漫画同好会の仲間達と発行しようとしている様子が描かれていた。


  • 千夜

玲夜の父親。柔和で優しげな面立ちで、玲夜に負けず劣らずの容姿をしている。鬼龍院の当主であり、あやかし達を取りまとめるあやかし会のトップだが、かなり明るく軽い性格。

しかし、実際の本性は玲夜以上に冷酷で腹黒く鬼龍院に仇名す者は一切の容赦をしない。


  • 沙良

玲夜の母親。線が細く幼げな雰囲気を持った女性。夫同様軽い性格。千夜とは一族の話し合いで決められた政略結婚だったが、夫婦仲はとても良好。千夜の事は「千夜君」と呼ぶ。


  • 狐雪撫子

妖狐一族の当主で九尾の狐。白銀の髪が輝く人形の様に整った美女。古風な言葉遣いをしていて一人称は「妾」。千夜よりも年上だが、千夜からは「撫子ちゃん」と呼ばれている。

花梨が柚子に危害を加えた時は、当主として花梨を花嫁とは認めず追放を命じた。


用語

用語

あやかし

かつては人間と争っていたが、花嫁と呼ばれる人間女性との異類婚をきっかけに人間と友好関係を結ぶ。

霊力と権力を軸にした階級社会で、最高位は

一族内でも本家や分家といった序列が定められており、結婚は親より霊力の高い子を作るための政略結婚が大半を占める。

容姿は髪や瞳の色が人間離れしている者が一部いるが異形の要素はなく、人間離れした美形。

戦前までは社会に隠れて人前に姿を現さなかったが、大戦で疲弊した戦後日本で人前に姿を現し、現代では人間社会で学校に通ったり会社を経営して人間が就職する等、街中で見かけるのは珍しいが業種次第では遭遇できるといったレベル。

男性のあやかしのみ、霊力を持っていない人間の女性のから花嫁を本能で選ぶ。

女性のあやかしは花嫁が見つかると一方的に婚約破棄や離婚されるほど立場が弱いためか、男性のあやかしに比べてドライで霊力の高さと経済力で伴侶を選ぶ傾向にある。


あやかしの本能

花嫁はあやかし本人が自分で恋をして選ぶのではなく、本能と呼ばれるあやかしにしか備わっていない感覚で自分の花嫁を発見するというのが正しい。

年齢差が離れすぎていたり好みとかけ離れた女性が選ばれたりすることもある。

しかしすぐに年の差や好みが無関係になるほど発見した瞬間から死ぬまで溺愛し、異常なほどの執着と独占欲を抱くという呪いのような感情に支配される。

そのため花嫁が見つかると花嫁と常に一緒に行動して離そうとせず、交友関係や言動が花嫁中心になって性格が変貌してしまう者もいる。

花嫁と同性の友人や飼っているペットに対しても嫉妬心を抱くほどで、花嫁が自分に願ったから犯罪行為に加担するといった理性を捨てたあやかしも作中登場する。

花嫁があやかしへ嫌悪感を抱きどれだけ酷い態度を取ろうとも、花嫁が周囲に見捨てられるほど問題のある言動を続けようとも、本能が花嫁を嫌いになることを許さないし、選び直すこともできなければ、結ばれなかった花嫁を死ぬまで忘れられず愛し続けるという呪いのような性質も持つ。

ある方法であやかしの本能を消すことができるが、一度消した本能は決して元に戻せない。


霊力

全てのあやかしと一部の人間(作中では陰陽師が該当)が先天的に持つ特殊な能力。

霊力は生まれた時点で決まって後天的に上昇させることは基本できないが、唯一の例外が花嫁を見つけることで、花嫁がいるあやかしは後天的に霊力が上げられる。

霊力の高さがあやかしの地位に直結しており、全てのあやかしは少しでも霊力の高い子を作って一族を繁栄させることを目標にしている。

あやかしが花嫁以外の人間と結婚しないのは、霊力を持たない人間とあやかしは子供を作ることができないため。

霊力が高いと自動で動く式神のような物を作る、結界を張って防御する、水をかけても消せないほどの炎を虚空から生み出す、重傷を傷跡一つなく治す治癒術を使う、傷を負っても自己治癒力で傷を自動的に治す、幻術をかけるといった不思議な能力を使える。


花嫁

人間の女性の中からごく稀にあやかしから選ばれる結婚相手。

数自体が非常に少ない上、名前・年齢・容姿・居住地全てノーヒントという条件から花嫁が見つかるのは奇跡と言われる。

花嫁は霊力が無いにもかかわらず相手のあやかしよりも霊力が高い子供を絶対産めるという稀有な能力を持つため、あやかしは婚約者と婚約解消して花嫁と結婚するのが慣例。

あやかしと違って無条件で相手を溺愛する本能が無いため、花嫁の中には恋人がいたり既婚者だったり、相手のあやかしを好きになれず結婚を拒むケースも存在する。

しかしあやかしの花嫁への執着、強い子供を産める能力といった理由であやかしが花嫁を素直に諦めるケースは作中でも皆無で、本人だけでなく一族全体が総力を挙げて花嫁を確保しようと花嫁が毒親と絶縁して自分と同居するよう仕向ける花嫁の実家を金で買収して実家から花嫁に結婚を強要させる花嫁の実家に多額の借金を負わせて返済のカタに結婚を強要する花嫁を一切外出させない、等、花嫁を手に入れるために手段を選ばない者が多く、その強引さから相手のあやかしを嫌悪する花嫁も少なくない。

破談になった事例もあるが、花嫁が人間だけの力であやかしとの縁談を拒否できたケースは作中一度も無い。


かくりよ学園

あやかしと花嫁の大半、富裕層の人間や陰陽師等の霊力を持つ特殊な人間が通う初等部~大学部までの教育機関。

庶民は借金しないと子供を通わせられないほどの多額の学費と寄付金がかかることから、私立と思われる。

大学部はあやかしと花嫁は軽い面接のみで受験免除と特別待遇で進学できるが、花嫁以外の人間は高い偏差値の一般受験を経ないと入学できないというあやかし優位の校風。

花嫁学部という花嫁しか入学できない専用学部があり、そこは就職ではなくあやかしの妻に相応しいお嬢様教育といった授業科目が大半を占めている。

あやかしからは自分の花嫁にちょっかいをかける男子生徒が出ることはないだろうし、一緒に学校に通えるとして花嫁にかくりよ学園の転校を強制する者も少なくない。


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