Thunder.50とは実在する拳銃の一つである。
概説
アメリカのTriple Action社が技術展示用に試作し、2004年にラスベガスで開催された銃器見本市『SHOT SHOW 2004』で発表した大型拳銃。
通称は「サンダー」。
……上の投稿イラストを見て、新種のガスバーナーの類いやSF創作の架空銃の実機モデルに見えた人もいるだろうが、実在する拳銃である。(大事なことなので(ry)
この拳銃の実包は50BMGで単発式である。
具体的に言うと12.7mm×99mm NATO弾である。
つまり、本来は重機関銃や対物ライフルに使用される、鋼の装甲をも穿つ超強力な銃弾を拳銃サイズで撃とういう、男のロマンを馬鹿正直に実現してしまった大口径のロマン砲なのだ。
銃身後部にある薬室の蓋を開けて直接銃弾を装填し、一発撃つごとに手動で排莢・再装填する。
当然ながら反動はすさまじく、しっかりと踏ん張りながら構えて全身で衝撃を受け止めないと、猛烈な反動でひっくり返りかねないのはもちろん、銃本体が後ろへすっ飛んでいくことになる。
重量も重く、平均的な中型以上の拳銃が1kg前後なのに対し、Thuder.50は5.4kgと分隊支援火器レベルの鈍器。こんなのが反動で顔に飛んでくれば、鼻血どころか鼻骨骨折の危機だろう。
いわゆる「デモ機」であり、実用性の低さもあって量産品は存在しない――
……はずなのだが、デカくて強いものが大好きなアメリカ人の琴線に触れたせいか、「triple action thunder」で検索すると「for sale」という不穏な言葉が検索候補としてサジェストされてくる。
関連動画
関連タグ
- サンダー(ドールズフロントライン)
- 『ドールズフロントライン』で登場した、本銃をモデルとした戦術人形。
- PfeiferZeliska
- オーストリア産のロマン砲仲間。
- トンプソン・コンテンダー
- 小銃弾を利用可能な単発式拳銃仲間。ただしこちらは銃身の換装等、カスタマイズ前提での性能となる。