水底から忍び寄るは妖艶なる死の誘い
概要
深海棲艦の一種。駆逐系の口内から女性部分(本体なのか囮なのかは不明)が顔を出しているような姿をしている。潜水カ級に比べ、耐久が高い。
同じ潜水艦のカ級と比べるとマスクのようなものをしていない分いくらか人間的にみえるほか、よく見ると結構でかい。
分類としては潜水艦に属するため、夜戦時を除きカットインがない。
その中でもヨ級のflagshipは、2016年3月に潜水ソ級flagshipが6-4に出現するまで長らくの間、通常海域で出現する敵味方含め最強の潜水艦であった。
耐久及び装甲が軽巡並(耐久はelite駆逐艦並の44、装甲は36で軽巡ホ級flagshipと同値)の水準であり、輪形陣や単横陣であろうと爆雷やソナーといった対潜武装がないとロクなダメージが入らない(T字有利でクリティカルが入らない限り中破すら稀である)。
安定して致命的ダメージを与えるには上位の対潜兵装、例えば三式・四式のソナーやカ号観測機が必携となる。時折単縦陣の爆雷なし軽巡に中大破させられる味方潜水艦とは大違いである。対潜兵装がなくとも十分に立ち向かえ得る演習の潜水艦のような感覚で挑んだりすると、手痛い目に遭ってしまうだろう。
耐久のみならず、雷装もかなりの高水準であり、素の雷装と3スロットに装備された魚雷装備を合わせた数値は現状雷装最強となる伊19の比ではなく(潜水艦専用艦首魚雷を2個装備してようやく互角)、此方の並の軽巡を上回る水準に達する。単縦・複縦陣ではなく、魚雷攻撃の威力が下がる単横陣・輪形陣・梯形陣で出てくる事が多いのは、一種の温情・バランス調整とも解釈できる。
しかし、真の脅威は味方潜水艦の追随を許さない驚異的スペックだけではない。
コイツ1隻のために後半マップにおける戦略が大きく変わってくるのである。
ヨ級1隻が随伴艦として登場する4-4や5-5ボス戦では、クリアするにあたり「最初からヨ級を無視する」か、「ヨ級を真っ先に潰し、夜戦にかける」か、という二択を強いられることになる(4-4では登場しない場合も少なくないが、5-5は高確率で登場する)。卯月・翔鶴型狙い、そして任務達成等で積極的にS勝利を狙う必要がある場合は必然的に後者となるが、4-4であれば装甲空母姫や戦艦タ級flagship、5-5であれば南方棲戦姫や空母ヲ級改flagshipや戦艦レ級eliteが待ち構えている。ヨ級を無視すれば当然S勝利は不可能であるし、かといってヨ級に気を取られすぎると強力な敵水上艦に太刀打ちできないため、いかなる戦略で臨むのか、提督の判断が問われる。加えて、対潜艦が無傷のまま攻撃に移れる保証はなく、T字不利や反航戦で落としきれない事もある等、不確定要素が多く、茨の道となる。
まさに、存在自体が戦略を左右する戦略兵器である。
2016年6月に先制対潜が実装され、幾分かは対処が楽になったものの、対潜兵装が必携である事と反航戦・不利を引けば落としきれない事がある点に変わりはない。