↑の絵一番下の人物がレイ・マクドガル。
概要
出身国:アメリカ
職業:刑事
生年月日:1967年3月21日
年齢:25歳(ファイターズヒストリー)・26歳(ダイナマイト)
血液型:B型
身長/体重:185cm/90kg
『ファイターズヒストリー』では上位キャラ、『ダイナマイト』では最強キャラ。
主人公(笑)どころか主人公(悲)と呼ばれた男
しかし、彼の悲劇は出演するゲームとそのメーカーを間違えたことだった。
そもそもデータイーストというメーカーは、『チェルノブ』『トリオ・ザ・パンチ』等、オリジナリティと言う言葉がゲーム開発しているようなタイトルばかりを作るメーカーとして知られていた。そんなデコゲーに「無難で常識人なキャラ」の彼が出演したのが運の尽きだった。
登場キャラの一人である溝口誠がその食いつきやすい個性や、三種の神器を備えていたことにより、彼ではなく溝口が主人公だと勘違いするプレイヤーが続出してしまったのである。
新声社の「コミックゲーメスト」で連載された『ダイナマイト』のコミカライズ版では溝口に主人公の座を奪われるという悲劇に見舞われ、作中では刑事という役職は変わって無いが格闘描写は全く無く、ただ敵のアジトに乗り込んで銃火器を乱射してるだけになってしまった。と言うか、肝心な所でジャム(廃莢不良)を起こし勝手にピンチに陥っていたという悲惨な扱いであった。
さらにスーパーファミコンで発売された続編『ファイターズヒストリー 溝口危機一髪!』では容量の関係で主人公なのにまさかのリストラという憂き目に遭ってしまう。そしてタイトルの通り、溝口が正式な主人公となってしまった(一応レイも、ストーリーモードのチョイ役として極悪盗難犯人「チェルノブ」を追い詰める刑事として出演はしているが)。
このことから、彼も『ストリートファイターIII』のアレックス同様、格闘ゲームにおける「主人公(笑)」扱いされることとなった。しかも、アレックスと比べて登場作品がマイナーであることから、彼は主人公(笑)を通り越して主人公(悲)とも呼ばれている。
何度も言うが、ファイターズヒストリーの主人公は彼である。溝口でもサムチャイでもないのである。
またレイの悲劇は、格闘ゲームにおける主人公のイメージが「『ストリートファイター』のリュウに似ている」ことで定着してしまったことであろう。
レイは爽やかアメリカ人、溝口はハチマキを巻いた硬派な日本人となると、格ゲーファンには「レイはケンポジション、溝口はリュウポジション」と捉えられてしまいがちである。
実は「リュウの存在のために主人公と認識してもらえない人」という意味では、レイはアレックスの先人であると言えよう。