概要
「強さ」を表現する最上級の言葉。
類義語に速さを示す「最速」や硬さを示す「最硬」などがある。対義語は「最弱」。
キャラクターや武器のパワーバランスを示す言葉として用いられる事が多く、「何を以ってして最強なのか」「誰が最強なのか」という議論が各所で頻繁に交わされるなど、話の種に事欠かない議題でもあり、それ故に「最強」とは常に人々を魅了する永遠のテーマと言える。
そんな議論の場でよく挙げられるのは、「総合的な面で何が最強であるか」であろう。
例えば現実の兵器の場合、威力の面で言えば核兵器が最も威力が高いとされているが、威力が高過ぎる為に逆に使用する局面が限定され、取り回しの面で言えば戦車、戦闘機などに劣る。加えて、それら兵器の間でも得手不得手があり、総合的な「最強」はすぐに導き出す事は出来ないと言える(反面、速さや硬さ、攻撃力といった単一のステータスを指した際の最強を導き出す事は容易である)。
フィクションにおける「最強」
フィクションに於いては、前述の核兵器の記述同様、るろうに剣心の比古清十郎のように最強故に動かす局面が限られるキャラもいるが、アーマード・コアのナインボールやグラップラー刃牙の範馬勇次郎のように最強の存在が物語の壁として立ちふさがる展開が用意されているパターンも少なくは無い。
一方で、物語の進行の関係上最強とはその扱いを慎重にする必要があり、主人公を最強にしてしまった場合批判を受ける場合も少なくはなく(特に最初から最強にしてしまった場合はその傾向が強い)、創作や二次創作の場では特にそれが顕著に現れるといって良い。
しかし、主人公であろうと敵であろうと最強であれば「最強の相手に勝つ為の対策を練る」物語構成が成り立ち、それが物語を盛り上げるスパイスになるのもまた事実である。
なお、最強を自称するキャラクターは、だいたい「自分が最強である」と自負しているだけで実際には対して強くない場合が多い。
ゲームではパラメーター値が最も高い物が最強武器・最強キャラとして挙げられ、入手にもそれ相応の条件が必要となる場合も多い(ただし、必ずしも入手条件が厳しい=最強という訳ではない)。
なお、対戦ゲームやネットゲームでは最強装備がブーイングの原因となる事も多く、そのリスクを分散する為にパラメーターが調整される事もある。
pixiv企画における「最強」
交流企画等に於いて安易に「最強」と設定してしまった場合、前述の通り交流で扱う局面が限られてしまう事も少なくはない。
加えて、それらをひけらかすようなことを繰り返せば、やがて交流する側も離れていく事になる(これは、交友関係を築くという交流企画の一面においては致命的とも言える)。
物語における最強でも同じ事が言えるが、段階的に成長する、意図的にキャラクターの性能に制限を加える等の工夫も必要であると言える。
そして、それら創意工夫の果てに人望を得た結果、「周りから認められた最強」が生まれるのもまた交流企画の面白いところであるかもしれない。