概要
中世ヨーロッパの9世紀から北欧や東欧などの北極圏を中心にヨーロッパ沿岸部を侵略した武装集団で、海賊の一類とされる。
英語では"Viking"、ドイツ語では"Wikinge"、古ノルド語では"víkingr"で、古ノルド語で「入り江(vík)に住む者(-ingr)」の意味となる。
現代に至るヴァイキングのイメージと言えば、野蛮な戦闘集団で、略奪と殺戮を繰り返した、というのが一般的だが、実際には略奪だけでなく、農業や漁業、交易商業、手工業など多岐にわたる職業をこなし、時には東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の傭兵も請け負った。
なぜ彼らが襲撃を繰り返したかは様々な説があり、キリスト教圏の拡大に対する攻撃、人口増加など。
彼らの活動領域はヨーロッパ沿岸部だけでなく、川を遡った欧州内陸地や中近東、さらにはコロンブスよりも先に北米大陸にも到達していた。
しかし、キリスト教文化が浸透していくにつれて彼らも独自文化をやめ、他の欧州圏と同じ文化へと変わっていき、北欧各地のヴァイキングたちによって北欧国家が成立していった。
北欧神話・・・独自の神話