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紂王の編集履歴

2015-08-29 06:08:09 バージョン

紂王

ちゅうおう

殷朝の第30代王。

史実

王朝最後の。第30代目。本名は帝辛。

文武に優れていたが、奸臣の存在により次第に政治に興味を失くし悪政を敷く暴君と化し、西岐で挙兵した武王による反乱「牧野の戦い」で敗北王宮を放ち自害した。

夏王朝の最後の王、桀王と並び馬鹿王の典型例とされており、「夏桀殷紂」などと3000年近くに渡り暴君の代名詞扱いされていた。


しかしながらも、時代が経つに連れて考古学的研究からも「完全な悪人ではなかった」との声も増えてきている。

事実、紂王の代になってからは、それまでに行われていた生贄の儀式も撤廃したと、甲骨文字の文献が発見されている(後世にそれまで生贄となった人間の遺体が数え切れないほど出土されている)。その理由は「殺すより働かせたほうがいい」との考えがあったといわれている。世に言う「酒池肉林」も、その撤廃した儀式を新しく改良した「神を下ろすため」のものといわれている(が、真相は謎)。したがって、「人の命に対する慈悲は完全にはなかった」とは言い切れない。


現代にまで伝わっている、司馬遷が記した『史記』による悪事も、周王朝を正当化するために、紂王のイメージをさらに悪くする為にマスコミによる暴力の如く捏造されたものが多いといっても過言ではない。実際に『論語』における孔子の弟子である子貢も「そこまで悪いヤツじゃない」旨を述べている。死刑の一つである「炮烙の刑」も創作である可能性が高く、炮烙は本来料理に使う釜戸のようなものであり、いわゆる「酒池肉林の際に置かれていたものである」、という描写を過剰なまでに捏造した結果とも言える。


妲己の口車に乗せられて殷が衰退したといわれている部分にいたっては、上記の近年発見された甲骨文字の文献からすると、殷はある部族を襲撃して国が豊かになった旨が記されており、衰退したのはその部族の裏切りによる捕虜不足から、その部族を再び襲撃しようとした隙に武王に滅ぼされた可能性が高い。それを裏付ける理由として、妲己に関する甲骨文字の文献が発見されていないという点である。このことから、妲己は実在したのかどうかすらも怪しいところであり、先述の国政が傾いたのも捕虜とした部族の裏切りによる人手不足から来るものであって、そのために生贄の儀式を撤廃したとも解釈でき、妲己は全く関係ないとも言えるハズである。


そもそも『史記』自体は未完成の作品かつ散逸している部分があり、そのまま世に広まったために紂王のイメージを悪くした、とも言えなくもない。それを覆すために『論語』や、後に発掘された殷代の甲骨文字の文献の存在が紂王を名誉を回復する兆候にもなった、と言っていいであろう。


創作物

小説封神演義』では更にアホな為政者としての一面が強調される。

女媧の像を見て気に入り「嗚呼、こんな美しい女性がいればすぐさまに迎えるのに」という身の程知らずにも程がある神殿に残してしまい、女媧を始めとした仙人界からの怒りを買い殷王朝滅亡の引き金を引いてしまった。

えっ、殷で使ってたのは甲骨文字で漢字じゃない? 知らんな。


藤崎竜版

CV:松田佑貴

紂王は古代中国の王朝「殷」の第30代皇帝(おかしいと思った君は正しいから全巻読んでみよう、きっと最後は納得するはずだ)である。若くイケメン文武両道に長けた人物で名君であり、誰もが殷の更なる発展させると思っていたが、妲己の出現によりその思いは打ち砕かれる。


妲己(千年狐)が現れてからは宝貝・傾世元禳による魅惑の術に嵌り、妲己の操り人形になってしまう。その後妲己によって人体改造を施され続ける。


太公望らが所属する属国「」が反旗を翻し、牧野の決戦の際に妲己に改造され、本来現れる事は無い秘められた力「殷王家の力」を強制的に発現させられ、怪物となって戦う(アニメ版ではもはや人間の形すらしていなかった)。道士を寄せ付けぬ圧倒的な力をもって戦うが、その姿を見た両軍の兵士が皆恐れ、しまいには自軍の兵士にを突き立てられる。


結果、自分はもう王として人に慕われていないと自覚し、人に戻るが急に老け込み白髪老人のようになってしまった。


牧野から帰還した紂王は休憩によった朝歌のあばら家の住民に殺意を向けられ意気消沈し抜け殻となって玉座へ座っていた。

斬り拓く

王天君によってセッティングされた黄天化との剣闘の後、周軍によって囚われ周の武王にを刎ねられこの世を去る。

本心では、操られながらも妲己のことを愛していた。


関連項目

独裁者 暗君

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