概要
原作:鎌池和馬 作画:冬川基 キャラクターデザイン:灰村キヨタカ
小説『とある魔術の禁書目録』(以下『禁書目録』)の外伝漫画であり、御坂美琴を主人公として少女たちの視点からのストーリーとなっている。
また、主役の不幸体質ゆえに事件に巻き込まれる流れの『禁書目録』と違い、こちらには不幸体質の主要人物はいないため日常パートが少し多め。
ちなみに初期案では黒子が主人公だった。
時系列的には『禁書目録』より若干早い時点から開始される。
幻想御手編 | 1~3巻 | 『禁書目録』とは直接のストーリーのラップは無い。ただし、続くストーリーへの伏線になってはいる。 |
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妹達編 | 4・5巻 | 『禁書目録』文庫3巻・コミック3巻の前日譚。 |
妹達編 | 6巻・7巻前半 | 『禁書目録』文庫3巻・コミック4巻とほぼラップしている。ストーリーの展開上、上条当麻の出番がやたら多く、実質的に同じ原作の別漫画家によるコミカライズになっている。 |
大覇星祭編 | 7巻後半以降 | 『禁書目録』では1日目だけだったのに対し、2日目以降の学園の裏の出来事を描いている。 |
このシリーズはあくまでも『禁書目録』のスピンオフなせいか、超電磁砲しか読んでいない人にとって説明不足な部分がある。例として大覇星祭編で白井黒子が車椅子に乗っているのは『禁書目録』の「残骸編」の出来事があったからだが、劇中ではフォローがない。
主な登場人物
御坂美琴(CV:佐藤利奈) | 白井黒子(CV:新井里美) |
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常盤台中学のエースで学園都市に7人しかいないレベル5の第3位。能力は電撃使い(エレクトロマスター)。超電磁砲(レールガン)という二つ名を持つ。子供っぽいものが好きで素直に感情を表現できないタイプ。ツンデレ。 | 美琴のことを慕っている。時にそれが過激化することもあり美琴から反撃をくらうこともしばしば。風紀委員(ジャッジメント)に所属。能力は空間移動(テレポート)でレベル4。決め台詞は「ジャッジメントですの!」。 |
初春飾利(CV:豊崎愛生) | 佐天涙子(CV:伊藤かな恵) |
風紀委員(ジャッジメント)に所属している黒子の一つ下の後輩。頭の花飾りが特徴的である。能力はレベル1の定温保存(サーマルハンド)で、お弁当の保温のような用途向きである。発電系最強能力者の美琴すら舌を巻くほどの、凄腕のハッカーで犯罪を突き止める。 | 初春の同級生で友人。黒髪ロング姿が特徴的なさばさばとした性格の持ち主。ただレベル0であることに強いコンプレックスを抱いている。よく初春のスカートをめくってセクハラする。 |
その他登場人物
風紀委員 | 固法美偉 |
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常盤台中学 | 婚后光子 湾内絹保 泡浮万彬 食蜂操祈 |
アイテム | 麦野沈利 絹旗最愛 フレンダ=セイヴェルン 滝壺理后 |
その他 | 重福省帆 黄泉川愛穂 鉄装綴里 寮監 土御門舞夏 硲舎佳茄 鋼盾掬彦 黒妻綿流 木山春生 枝先絆理 春上衿衣 テレスティーナ・木原・ライフライン 布束砥信 妹達 上条当麻 一方通行 御坂美鈴 フェブリ |
アニメ
第1期
2009年10月から2010年3月までTOKYOMXほかにて放送された。
全24話だが原作再現は1クール目の「幻想御手編」で終了。以降は最終回までアニメオリジナルストーリー。そのため原作では殆ど登場しない一部のキャラクター達の出番も増えていたりする。終盤の「乱雑開放編」は元は原作お蔵入りのシナリオで、原作の『妹達編』にもこの設定が反映されている。
第2期はとある科学の超電磁砲Sを参照。2013年に放送され、第1期に比べるとダークで殺伐とした雰囲気。
主題歌
オープニングテーマ
「only my railgun」(#2〜14)※#1のみエンディングテーマ
「LEVEL5-judgelight-」(#15〜24)
歌 - fripSide
エンディングテーマ
「Dear My Friend-まだ見ぬ未来へ-」(#2〜14、#24)
「Real Force」(#15〜23)
歌 - ELISA
各話リスト
話数 | サブタイトル |
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#1 | 電撃使い(エレクトロマスター) |
#2 | 炎天下の作業には水分補給が必須ですのよ |
#3 | ねらわれた常盤台 |
#4 | 都市伝説 |
#5 | とある二人の新人研修 |
#6 | こういうことにはみんな積極的なんですよ |
#7 | 能力とちから |
#8 | 幻想御手(レベルアッパー) |
#9 | マジョリティ・レポート |
#10 | サイレント・マジョリティ |
#11 | 木山せんせい |
#12 | AIMバースト |
#13 | ビキニは目線が上下に分かれますけどワンピースは身体のラインが出ますから細い方しか似合わないんですよ |
#14 | 特別講習 |
#15 | スキルアウト |
#16 | 学園都市 |
#17 | 夏休みのつづり |
#18 | あすなろ園 |
#19 | 盛夏祭 |
#20 | 乱雑解放(ポルターガイスト) |
#21 | 声 |
#22 | レベル6(神ならぬ身にて天井の意志に辿り着くもの) |
#23 | いま、あなたの目には何が見えてますか? |
#24 | Dear My Friends |
アニメオリジナルの注意点
原作漫画と比べ多くの相違点を含む事から、それぞれ全くの別物扱いされる事も少なく無い。
- 漫画では脇役の一人だった佐天のメインキャラ昇格に伴う改変された展開。
- 婚后の転入が早くなり、「派閥編」および彼女のキャラクター性が原作から大幅に乖離。
- 御坂の行動の矛盾。
- 原作部分では一貫して一人で抱え込み、一人で突っ走り、仲間に頼らない。
- アニメオリジナルでは一貫して仲間の力を信じ頼る。
- アニメオリジナルは仲間や人情に重点を置いている。
以上が原因で原作パート・アニメオリジナルパートは雰囲気や展開がかなり乖離しており、アニメ版を嫌う原作ファンや原作パートを嫌うアニメファンもいるので注意。
無論、両方とも受け入れている人もいるし、たまに囁かれる「両方楽しんでる人がほとんど」「声の大きいごく一部のアンチが暴れているだけ」という意見もあり得なくはないので彼らの批判は鵜呑みにすべきではない。