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ムルチの編集履歴

2015-11-29 17:34:28 バージョン

ムルチ

むるち

ムルチとは、「帰ってきたウルトラマン」に登場する怪獣。登場したのは第33話「怪獣使いと少年」のみだが、ムルチから派生した怪獣が他にもいる。ムルチ自身よりも、ムルチが出現するまでの経緯が非常に有名。

正式名は「巨大魚怪獣ムルチ」。

その登場エピソードの暗さと後味の悪さはジャミラシルバーブルーメなどに勝るとも劣らない。そのため、ファンの間ではトラウマ怪獣として有名。


基本データ

身長:48メートル

体重:1万トン

(身長、体重は全て同じ)


デザインモチーフは

名前の由来は「カムルチー」という雷魚の一種だと言われている。


初代ムルチ

帰ってきたウルトラマンに登場。

環境汚染によって突然変異したことで生まれた怪獣。

口から赤い光線を吐くが、怪獣としては特に目立った特徴はない。

初代は青い体をしている。


2代目ムルチ

ウルトラマンAに登場。

初代と異なり、銀色の体をしている。

ウルトラマンAがメトロン星人Jr.ドラゴリーとの2対1の戦いをしているところへ乱入した。

なぜ現れたのかは不明だが、劇中での妖星ゴランの接近によって目覚めたのではないかと言われている。だが、誤ってAに避けられたムルチはドラゴリーに頭突きをしてしまう。するとブチギレたドラゴリーは何とムルチを自身の怪力でムルチをバラバラにしてしまい、ムルチは絶命した、何とも悲惨な怪獣である。


ゾアムルチ

ウルトラマンメビウスに登場。

メイツ星人によって改造され、強化されたムルチ。


その他

漫画『ウルトラマンSTORY0』に登場。

怪獣ではなくウルトラマンジャックが訪れた海洋惑星に生息する普通の魚。

冒頭でイカを追っていたらタッコングに捕食された他、水棲人間たちの食糧にもなっている。

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トラウマ要素について

若干のネタバレを含みます

佐久間良


初代ムルチ

初代ムルチが登場した回は、帰ってきたウルトラマンの第33話「怪獣使いと少年」。

この話は人種差別偏見迫害といった非常に重いテーマを扱った作品であり、通称『11月の傑作群』にも数えられているほか、ウルトラ史上最大の問題作と言われることもしばしば。


劇中ではムルチは気象観測のために訪れた善良な宇宙人、メイツ星人によって封印されていた。

しかし、メイツ星人は宇宙人を敵視する人間たちによって殺害されてしまう

それによってムルチの封印が解け、町を破壊し始める。


ムルチに驚いた人々はMATの隊員である郷秀樹=(帰ってきたウルトラマン)に「早く怪獣を退治してくれ」とせがむ。

その身勝手な態度に郷は心の中で「勝手なことを言うな。怪獣をおびき寄せたのはあんた達だ」とつぶやくのだった。

ウルトラマンが人間を見限るという他に類を見ない展開は、視聴者たちに大きなインパクトを与えた。


さらなるトラウマ要素として、ムルチの鳴き声がある。

劇中でムルチの暴れっぷりを見た郷が「金山さん(=メイツ星人)の怒りが乗り移ったかのよう」と表現しているが、人が泣き叫んでいるかのように聞こえるムルチの鳴き声は、それに見事にマッチしているのである。

他にも、激しい雨の中での戦いで、ウルトラマンが泣いているかのように見えること。

荒々しい戦いがウルトラマンのやり場のない怒りを感じさせることなど、重いストーリーと数多くの演出が重なって初代ムルチのトラウマを形成している。


この事件についてはウルトラマンメビウスにて一応の決着がついている。

本作においてメイツ星人ビオが地球に訪問した理由は「殺された仲間(さらに深く追求すれば、彼と殺された星人は親子関係にあたる)の賠償を要求するため」である。

メビウス32話の脚本家による小説『アンデレスホリゾント』ではゾアムルチの「ゾア」はメイツの言葉で「憎悪」を意味し、「金山」の友人が密かに回収したムルチの細胞をビオが憎しみを込めた念力で培養したものであると説明された。

ただ本作ではシリアスながらも希望のある終わり方をしており、ゾアムルチも初代ほどのトラウマはない。


2代目ムルチ

2代目は初代と違い、特別ストーリーが重いというわけではない。

だが、視覚的にはこちらの方が圧倒的にトラウマになる。

ムルチはメトロン星人Jr.ドラゴリーと一緒になってウルトラマンAに攻撃を仕掛けるのだが、突進攻撃をした際に誤ってドラゴリーに激突してしまう。

そして、逆上したドラゴリーによって体を引き裂かれてしまう

ドラゴリーの腕の怪力によってムルチはアゴを裂かれ、さらにアゴが裂かれた勢いでの肉が大きくえぐれ、ついでに片足をもぎ取られるという凄まじく惨い死を遂げる。


このことはムルチのみならずドラゴリーのインパクトも強めており、「ムルチを引き裂いたこと」がドラゴリーのアイデンティティの1つとなっているといっても過言ではない。


2代目ムルチのウンチク

1.2代目ムルチは、当初はムルチではなくシーゴラスを登場させる予定だった。

2.2代目ムルチがアゴを割かれた理由は上記の通りだが、メトロン星人Jr.はドラゴリーと何度も衝突したのに何もされていない(メビウスでドラゴリーが再登場した際は「メトロン星人Jr.はドラゴリーを指揮していた」と説明されていた)。

3.使用されたムルチの着ぐるみはアトラクション用の借りものだったのだが、上記のシーンのせいで使用不可能になり、スタッフはこっぴどく怒られたという。

4.後の新ウルトラマン列伝(実質ウルトラマンギンガの総集編)のドラゴリーの紹介シーンで現在ではさすがに放送できなかったのか、例のシーンに進行役のバルキー星人が両目を手で覆う映像を差し替えていた

が、その後スパークドールズ劇場でドラゴリーが登場した際、彼のキャッチコピーが「得意技はムルチの三枚下ろし」だったりするなどネタにされていた。


関連タグ

怪獣 ウルトラ怪獣 トラウマ  ドラゴリー グロ注意

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