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虚(銀魂)の編集履歴

2016-06-20 11:39:39 バージョン

虚(銀魂)

うつろ

漫画およびアニメ「銀魂」の登場人物。

概要


『────真の八咫烏の羽からは 何者も逃れられはしない』


さらば真選組篇後半にて、突然姿を現した謎の男。被り笠と烏の仮面で素顔を隠している。

天照院奈落先代首領にして、天導衆の一角。曰く「天の裁き」、信女曰く「国の命さえ攫う本物の死神(からす)」。物静かで丁寧な紳士のような口調で話すが、その本質は無慈悲で残忍極まりなく、目の前の命を奪うことに何の躊躇もない。


その剣技は同じく剣に秀でる沖田や信女ですらほとんど反応出来ない程で、肉弾戦においても戦闘に慣れていない夜兎族の神楽を「子兎」呼ばわりして圧倒する程の実力を誇る。素手でも容易く敵の武器を受け止めて弾き飛ばし、稀に発勁のような技も使用する。


沖田、神楽、信女といった作中有数の実力者三名をほぼ同時に相手取りながらも、彼らをほとんど寄せ付けずにことごとく返り討ちにしてみせた。さらに、銀時に刀で斬られた傷が瞬く間に再生する等、この世のものとは思えない"化物"じみた超能力を見せつける。


アニメ版では原作で数週間に渡って描かれた登場から素顔判明の流れが一話分にまとめられたためか、虹のような残像と共に瞬間移動する攻撃の際空気が振動するようなエフェクトが発生するなど、原作以上のやや大袈裟ともとれる演出でその異端ぶりが示されている。また、初登場シーンではRPGのラスボスを彷彿とさせるような重々しいBGMの中で登場しており、多くの視聴者にその存在感を強く残した。(因みにこのBGM名は「剣の記憶」であり、原作において遂に虚の素顔が露わになった回のタイトルでもある)


銀時との斬り合いの中で仮面を叩き割られるが、その素顔は……










以下、銀魂の基幹に関わる重大なネタバレにつき閲覧注意































正体



『君は 私の剣をしっているな

 だとしたらそれは恐らく ぬぐい難い 敗北の記憶

 君はしっている』

『君の剣は 私には届かない』


CV:山寺宏一



あまりにも残酷な真実。


第544訓(アニメ314話)にてこの台詞と共に露わになった彼の素顔は、亡き吉田松陽と瓜二つ。銀時が虚の剣筋に無意識のうちに反応できていたのも、松陽と幾度となく重ねてきた稽古の「敗北の記憶」があったためである。銀時が一時的に戦意喪失する程の動揺を受けたことは言うまでもない。


一体、虚の正体は何者なのか。

その後、第554訓にて信女の口から真実が明らかとなった。


虚とは、アルタナ(地球人からは龍脈と呼ばれる)という巨大なエネルギーにより不死となり、500年にわたり殺戮の日々を生き続けている男。

吉田松陽とは、奈落が天導衆に仕える時代となった徳川の治世、突然謎の失踪を遂げた虚が名前を変え、身分を隠し寺子屋で子供達に手習いを教えていた際の姿であり、血に濡れた500年の中で彼がこぼしたほんの一瞬の微笑みであった。

松陽の処刑後、奈落たちがその遺体を火葬していた最中に炎の中から蘇る。

奈落はその体を調べ上げようと試みたが、いつの間にか彼は天導衆の一角にまで上り詰めていた。


なぜ突然失踪し、身分を隠してまでして子供達に手習いを教えていたのか、その詳しいいきさつは未だ不明である。ただ後述するように少年期の朧に自らの不死の血を与え延命したり、暗殺対象を多数見逃すなど、次第に「虚」から「吉田松陽」へ人格が移り変わっていたようである。またかつて獄中での朧との会話で、「奪うことしかしてこなかった自分でも何かを与えることができるのではと考え、自分に抗ったため」と語っている。しかし、「結局与えられたのは自分の方だった」とも話している。また、この時に牢番だった骸(信女)にも手習いを教えている。


蘇った虚は以前とは別人のように変貌しており、松陽としての人格は完全に失われてしまったようである。信女は彼を「松陽であって松陽でない者」、銀時は「あれは松陽じゃなく、松陽でさえ殺せなかった別の何かだ」、高杉は「先生の中にいた別の"なにか"」と評している。

しかし、「うずいているな、私の内にあるかつてあの男だった血肉が」と、まるで吉田松陽だった頃の記憶を読み取っているかのような発言もしている。

また、信女は「松陽を殺したのは銀時ではなくあの男」とも語っているが、これは「“松陽”という人格が虚によって殺された」という意味であると思われる。


烙陽決戦篇において、かつて死にかけていた少年期の朧に不死の血を注ぐことによって延命を行っていたことが語られる。死期が迫りながらなお朧が彼に忠を尽くすのもこのため。また、この時は既に「松陽」に近い人格となっており、朧の他にも暗殺対象を多数見逃すなどしていた。また自分を慕う朧が殺し屋となるのを良しとせず、決してその技を伝えようとはしなかった。朧が「師」と仰ぐのも厳密に言えばこの頃の虚である。

それが今では元老院を抹殺し春雨の力をも掌握しようとする等、宇宙で最も危険な生物と化している。後に三凶星の一角である猩覚は「今の春雨はたった一人の男の、ただの玩具に成り下がっちまった」と語っている。


その後、烙陽に集った銀時らの前に現れ、掌握した春雨総十二師団の総力を挙げて銀時達及び元老院の依頼を受け参戦していた星海坊主と共に行動する第七師団の生き残りの者たちを殲滅しようと指揮を取る。しかし、春雨や奈落の手勢が次々と突破されていく状況を目の当たりにし、遂に自ら出向くことを決意。第九師団後続部隊壊滅の報せを受け、銀時達の始末を朧に任せて自身は星海坊主らの交戦地へと向かう。


事前に、神威との確執にけじめを付けんとする星海坊主から横槍を入れぬよう忠告を受けていたのだが、これを無視して親子喧嘩(兄妹喧嘩)に介入。

星海坊主、神楽と交戦中であった神威を不意打ちで斬り掛かるも、星海坊主によって阻まれる(この時、神威を庇った代償として星海坊主は左の義手を失った)。


船の砲撃により彼ら親子を分断後、己の家族を守らんとする星海坊主と交戦。宇宙最強と謳われる彼とまさに「規格外」の熾烈な戦いを繰り広げた。その様は「夜兎の生ける伝説」との異名をとる星海坊主が手応えを感じられず生命の危機を感じるほど。しかし危機を告げる本能を強引にねじ伏せた星海坊主の渾身の一撃によって右腕を吹き飛ばされる。が、アルタナの恩恵により即座に再生させ徐々に彼を追い詰めていく。最終的にはアルタナの結晶石を持った星海坊主の捨て身の一撃により心臓を握り潰され、その肉体は絶命するが事前に全てのアルタナの力を右腕に移していたため、その吹き飛ばされた右腕から完全な再生を遂げる。


「やっぱりアナタでも私は殺せませんでしたか」と嘆息しながら、星海坊主の腹に刺した己の刀で彼の右腕を胴体ごと両断。星海坊主に身動きも取れぬほどの重傷を負わせるが、虚自身も急激な再生により己の中のアルタナが尽きてしまったので、止めを刺さずにそのまま撤退した。


星海坊主を「唯一自分を殺せるかもしれない存在」と評し、また決着後は「お互い命一つ捨てる覚悟がなければ勝てぬ相手だった」と発言していたことから、実力そのものは星海坊主と互角程度と思われる。

ただし、アルタナによる不老不死といった反則級の恩恵があることから、作中最強クラスに位置する人物と言っても過言ではないだろう。


黒い刀身に卍型の鍔とどこかの斬魄刀と似たような形状だが、実はこの卍型は史実の吉田松陰の家紋と同じである(五瓜に卍)。恐らくこれもまた「虚=松陽」の伏線の一つであったと考えられる。


関連タグ

銀魂 さらば真選組篇 烙陽決戦篇

吉田松陽 朧(銀魂) 信女 星海坊主 江華

天導衆 春雨

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