概要
射手座の黄金聖闘士アイオロスを兄に持つ、獅子座(レオ)の黄金聖闘士。
光速で繰り出す打撃系の技を得意とし、黄金聖闘士の中でもトップクラスの強さを誇る。
そのルックスと爽やかさ、そして男らしい熱血漢な性格も相まって人気はかなり高く、派生作品でも「G」「黄金魂」と2作にわたって主役を務める。
幼少期より兄であるアイオロスから聖闘士として鍛えあげられてきた。本人の資質も相まって10歳に満たず黄金聖闘士に選ばれた程(なお蠍座のミロとは同期)。
黄金聖闘士になったばかりの頃にサガの暗躍によってアイオロスが逆賊とされてしまい彼自身も「逆賊の弟」と蔑まれ辛酸を舐めてきた(尤も彼自身は「聖闘士の鑑」と称される程の人物であり、一部で蔑まれながらも多くの聖闘士から一目置かれていた)。
元々は星矢の聖域での親しいお兄さん位のキャラとして1話から登場していたが、作品の長期化により黄金聖闘士として抜擢された裏話がある。
本人自体は聖闘士として戦いたくてもそうならないことが多く、
十二宮編→サガの実態を知り星矢達を助けようとしたらムウに止められる。
ポセイドン編→ミロと一緒に戦おうとしたらムウと童虎に止められる。
ハーデス編→シャカの死に怒り戦おうとしたらムウに止められる。
と大体ムウにその行動をいさめられている。
しかし3回目の時はさすがに怒りが頂点に達したのか「しかし目の前で同胞が殺されているのを見て、何の行動も起こせないような奴は……もはや男として認めん!!」と漢らしい名言を残している。
兄アイオロスの事を尊敬しており、一回殺されかけたにも関わらず束の間の再会に号泣して感動する程。その為兄を半殺しにしたシュラとその元凶のサガは敵であり、ゲームで対戦させるとその怒り様を見る事ができる。
サガたちがアテナエクスクラメーションを用いて来たため、OVAのオリジナル要素として兄アイオロスの敵であるシュラを肩に抱えてシュラがアイオロスの事を謝罪しようとする言葉を遮る描写が追加されている。
ハーデス十二宮編OVAでのラダマンティスとの戦いにてすべての真実を知った彼が言った「まだ足りん……サガやアテナの流した血と涙に比べれば、何もかもが足りんのだぁーっ!」は原作にはないオリジナルながら、後世に残る名セリフとなった。
アニメ版
聖域での星矢との絡みが回想などで増えている。
また星矢の師匠である魔鈴に気にかけたり少しいい雰囲気のような描写がある。
兄であるアイオロスに幼少修行していた回想や、OVAでの再開場面での会話など兄弟の絆も強調されている。
エピソードG
当時13歳
髪の毛を赤く染め砕けた口調で本編のキャラとはかなり離れている。
しかしリトスとの出会いやさまざまな戦いを超えて黄金聖闘士として目覚めていく。
本編ではわからなかった他の黄金聖闘士からアイオリアへの感情が様々に描かれていて当時の状況が補完されている。
セインティア翔
十二宮の戦いの直前、ミロとともに聖域で邪悪な小宇宙の気配を悟っている。
十二宮戦終了直後は復活したエリスの城に単独で突入するも、アイオロスや自分の幻に翻弄される。しかしその後死んだばかりのはずだったサガに遭遇する。
LegendofSanctuary
作中でのポジションには比較的原作と近い。
容姿は髭面になっており、濃い胸毛が聖衣から覗いている。本作の黄金聖闘士は年齢設定も大幅に変わっているが彼が最年少の23歳。詳細は不明だがアイオロスとはかなり歳が離れていることになっている。
黄金魂
物語の実質的主役として大抜擢される。
嘆きの壁で仲間の黄金聖闘士たちと共に散ったはずだが、気が付けば北欧の神の国・アスガルドで意識を取り戻した。
そしてワルハラ宮殿より逃げ出した若き侍女・リフィアと出会い、最初はアテナに助力するために、彼女を頼みを断るが後に奮起。
なお、終盤においてはオーディーンローブを貸し与えられていたのだが、ロキのグングニルの一撃を受け、破壊されている
なお、兄・アイオロスの形見であるペンダントを肌身離さず持っているという設定が付加された。
その追加されたペンダントは、最終回にてリフィアに託されている。
必殺技
聖闘士星矢:ライトニングボルト、ライトニングプラズマ
エピソードG:雷光電撃(ライトニングボルト)、雷光放電(ライトニングプラズマ)、雷光電牙(ライトニングファング)
光子破裂(フォトンバースト:「光子発動(フォトンインヴォーグ)→宇宙開放(コスモスオープン)→光子疾走(フォトンドライブ)の状態を経て放つ技」)
余談
ギリシア神話で獅子座の獅子は『不死身』の獅子である。設定的に結構スゴいよね?不死身属性の設定!
…実はヘラクレス(本作だと白銀聖闘士)に絞殺されて皮を剥がれてしまったんだけどね。
(不死身と言うのは「いかなる武器も通用しなかった」と言うほどの硬い皮膚を持つ事からの比喩であり、本当に不死身だったわけではない。なお皮を剥ぐ際には獅子自身の爪が使われた)